中学受験

【中学受験】神奈川の男子御三家!!校風や入試問題の特徴を解説

神奈川御三家

こんな方におすすめ

  • 神奈川県の難関校を受験しようと考えている
  • 神奈川県における男子校の御三家について知りたい

中学受験における「御三家」と言えば、東京にある男子校の「開成」「麻布」「武蔵」や女子校の「桜蔭」「女子学院」「雙葉」などを思い浮かべる方も多いでしょう。

中には県外から東京の御三家へ受験する人もいます。

しかし、御三家と呼ばれる中学校は神奈川県にもあり、男子校における御三家は「聖光学院」「栄光学園」「浅野」の3校です。

今回は、神奈川県の中でも男子校の御三家である「聖光学院」「栄光学園」「浅野」の校風や入試問題の傾向などの特徴を紹介します。

男子校の神奈川御三家は「聖光学院」「栄光学園」「浅野」

学校

中学受験における「御三家」とは、知名度や実績が県内でもトップクラスとされている学校のことを指し、神奈川県の男子校における御三家と言えば「聖光学院」「栄光学園」「浅野」です。

実績の主な基準は東大への合格数とされており「聖光学院」「栄光学園」「浅野」の3校は、神奈川県の中でも東大への合格者数で高い実績を誇っています。

そのため、御三家の学校はいずれも人気が高いですが、校風や入試問題の傾向などの特徴は学校によって様々です。

そこで、それぞれの学校でどのような特徴の違いがあるのかをご紹介していきます。

神奈川男子御三家「聖光学院」の特徴

まずは、高校からの募集を行っておらず、完全なる中高一貫校である「聖光学院」の特徴についてご紹介します。

基本情報

聖光学院の基本情報は以下の通りです。

住所〒231-0837 神奈川県横浜市中区滝之上100
アクセスJR根岸線山手駅徒歩8分
電話番号 045-621-2051
FAX045-621-2286
偏差値73
受験の募集人数第1次:175名
第2次:50名
公式HPhttps://www.seiko.ac.jp

校風

聖光学院の建学の精神は、キリスト教カトリックを基盤にしており「愛と奉仕の精神」を重視させて、将来社会に貢献できる健全で有為な人材の育成を目指しています。

そして、基本的教育原理は「あらゆる時代、あらゆる国に共通する」です。

これは人間は時代や国にかかわらず本質的に相違がないという考えに基づいています。

この教育原理に基づきつつ、以下のことを重視しています。

  1. 子どもの教育は親の責任であり、子どもが完全なる教育を受けるために、その責任を学校と分かち合う
  2. 学校の使命は、真・善・美を尊び求めることで全人格の調和的発展の啓発を助長し、生徒がその能力を独創的に活用できるように育成すること

また、聖光学院では特色ある教育が特徴です。

例えば、聖光塾は外部から特別講師を招き、大学で学ぶような内容を学習し、教科や学年に捉われない多様な活動をしています。

選択芸術講座では国際社会で活躍するためには語学はもちろんのこと、国際感覚も身に付けるべきという考えから、芸術にも力を入れています。

このように通常の授業では学べないことが学べるようになっています。

学費

聖光学院でかかる学費は以下の通りです。

項目金額
入学選考料30,000円
入学金250,000円
設備拡充費230,000円
教材費(年間)年額 786,000円(授業料 492,000円 維持費 210,000円 設備拡充費 84,000円)
※ 4月・8月・12月の3期で分納も可能

入試問題の傾向

聖光学院の入試問題は国語と算数が「150点/60分」理科と社会が「100点/40分」となっており、主な傾向は以下の通りです。

  • 国語:大問が4題と小問16題ほどであり、主な出題問題は「漢字の書き取り」「語句知識」「物語文の読解」「論説文読解」などがある。読解問題では、主人公の心情の移り変わりなどを把握しなければいけない。全体的に読解力が必要であるため、長文問題の反復練習が必要。
  • 算数:大問が5題と小問が18題ほどであり、主な出題問題は「計算問題」「数の性質問題」「点の移動を使った問題」「並べ方と数の性質を合わせた場合の数の問題」「線と正方形の移動を使った図形問題」などがある。簡単な計算問題以外は時間がかかりやすいため、得意な問題や解きやすい問題から優先的に解いていく練習が必要。
  • 理科:大問が4題と小問が31題ほどであり、主な出題問題は「生物」「地学」「化学」「物理」などがある。問題を解くには幅広い知識と思考力が必要であり、記述問題の難易度はそこまで高くないため、確実に点数を取っておきたい。
  • 社会:大問4題と小問38問ほどであり、選択問題が多く、合格点を取るには選択問題で点数を稼いでおきたい。ただ暗記するだけではなく、基礎知識に加えて思考力も必要とされる。

卒業後の進路

聖光学院の主な進学実績は以下の通りです。

*()内は現役合格人数

東京大学 91人(77)筑波大学 6人(5)東北大学 5人(3)
横浜国立大学 11人(10)東京医科歯科大学 4人(1)京都大学 6人(5)
慶應義塾大学 130人(113)上智大学 20人(16人)東京理科大学 60人(47)

(参照:聖光学院公式サイト「■2022年度 大学合格実績」

神奈川男子御三家「栄光学園」の特徴

栄光学園はイエズス会を運営の母体としており、1947年の開校以来、神奈川の名門校として知られている中高一貫校です。

基本情報

栄光学園の基本情報は以下の通りです。

住所〒247-0071 神奈川県鎌倉市玉縄4-1-1
アクセス電車の場合:
JR大船駅下車 南改札西口(大船観音側)から徒歩15分バスをご利用の場合:
大船駅西口バス乗り場(大船観音前)3番から「船35 清泉女学院行 栄光学園(大船駅西口発)」で約2分「栄光学園前」下車
電話番号0467-46-7711
FAX0467-44-4008
偏差値71
受験の募集人数180名
公式HPhttps://ekh.jp/

校風

栄光学園では、イエズス会の精神をもとに「生徒一人ひとりが神から与えられた能力を十全にのばし助けること」を基本の理念としています。

そして以下の5つの教育の特徴があります。

  1. 本来の教育権をもつ家庭との連携
  2. 集団の中にある一人ひとりの生徒への配慮
  3. 各自の成長段階に応じた各種経験の機会
  4. 国際社会への一員としての自覚
  5. 倫理教育・宗教教育

栄光学園はイエズス会を母体としていることもあり、宗教教育も行っております。

年間を通して定期的にミサを実施したり、聖書研究会では聖書を読みイエス・キリストの教えを学び、さらに聖書の内容をベースに社会問題や学校生活について話し合います。

長期休暇の時期には黙想会や巡礼旅行があり、普段の活動で学んだことをさらに深める場となっています。

学費

栄光学園でかかる学費は以下の通りです。

項目金額
受験料25,000円
入学金300,000円
施設設備金250,000円
毎月の納入金授業料:44,000 円
栄光会費:2,000 円
傷害扶助費:300 円

入試問題の傾向

栄光学園の入試問題は国語が「70点/50分」算数が「70点/60分」理科と社会が「50点/40分」となっており、主な傾向は以下の通りです。

  • 国語:大問が1題となっており、問題の大半が記述問題になっている。全体的に文章量が多いため、語彙力や読解力が求められる上に時間配分を的確に行う必要がある。
  • 算数:大問4題と小問23題となっており「分数の性質を使った数の問題」「すごろくを使った条件整理の問題」「旅人算」「円すいについての立体図形」などが出題される。計算力が求められる問題もあるが、問題の内容を理解するのが難しい問題が多く、思考力が必要。
  • 理科:大問1題と小問11題となっており、全体的に難易度が高く、思考力が求められる。幅広い種類の実験問題に慣れておき、自分自身の言葉で考えを表現できるように反復しておくと良い。
  • 社会:大問5題と小問21題となっており、記述問題も多く含まれているため時間配分が重要。また、全体的に難易度が高く、知識量に加えて問題文や資料から自身の考えを的確にまとめる能力が必要とされる。

卒業後の進路

栄光学園の主な 進学実績は以下の通りです。

*()内は現役合格人数

東京大学 58人(35)一橋大学 8人(8)東北大学 5人(3)
横浜国立大学 5人(4)東京工業大学 14人(14)京都大学 9人(5)
慶應義塾大学 97人(54)上智大学 36人(19人)東京理科大学 47人(18)

(参照:栄光学園公式サイト「進路」

神奈川男子御三家「浅野」の特徴

基本情報

浅野中学校の基本情報は以下の通りです。

住所〒221-0012 神奈川県横浜市神奈川区子安台1丁目3−1
アクセスJR京浜東北線
「新子安駅」徒歩8分
京急線
国道1号線
「京急新子安駅」徒歩8分
電話番号045-421-3281
FAX045-421-4080
偏差値68
受験の募集人数270名
公式HPhttps://www.asano.ed.jp/

校風

御三家の中では一番東京に近いこともあり、都内から通っている生徒が多い傾向があります。

先述した「聖光学院」と「栄光学園」はキリスト教の学校でしたが、浅野中学校は無宗教の学校です。

「学業」「部活動」「学校行事」を教育の三本柱としており、頭と心と身体をバランスよく育てることを理念として掲げています。

様々な経験を通し、仲間と目標に向かって協力しながらも主体性を持ち、自分の価値観やモチベーションを身に付けたい子どもに向いているでしょう。

また、浅野中学校では学業だけでなく「時間を守る」「きちんと挨拶をする」といった人としてのモラルも大事にしているため、将来に役立つ人間性の教育も行っています。

学費

浅野中学校でかかる学費は以下の通りです。

項目金額
受験料25,000円
入学金250,000円
一時納付学年会費:30,000円(中学3年時は40,000円)
生徒会費:4,500円
非常用備蓄食糧費:3,000円(中学1年時のみ)
PTA入会金:30,000円(中学1年時のみ)
毎月分割年額
授業料:492,000円
施設拡充費:300,000円
校外研修費(旅行積立金):120,000円(中学3年生は80,000円)
PTA会費:9,600円
スポーツ・文化後援会費:8,400円
同窓会費:6,000円

入試問題の傾向

浅野中学校の入試問題は、国語と算数が「120点/50分」であり理科と社会が「80点/40分」となっており、主な傾向は以下の通りです。

  • 国語:大問3題となっており、選択肢問題が多い。記述問題では文章が長く、内容を理解するのに時間が取られやすいため、長文の文章問題に慣れておく必要がある。
  • 算数:大問5題と小問29題になっており、制限時間の50分に対して問題数は多くなく、難易度もそこまで高くはない。問題の内容を理解する対応力や取れる問題を確実に取れるかが重要になる。
  • 理科:大問4題と小問29題になっており「化学」「生物」「物理」「地学」のそれぞれから出題される。問題によって難易度が異なるが、計算問題や思考力を求められる問題もあるため、全体的な時間配分が重要になる。
  • 社会:大問2題と小問23題になっており、記述問題の解答に時間を取られやすい。また、100文字以内で解答を求められる問題もあるため、自身の考えを的確にまとめる練習が必要になる。

卒業後の進路

浅野中学校の主な進路実績は以下の通りです。

東京大学 43人筑波大学 3人東北大学 4人
横浜国立大学 22人東京工業大学 9人京都大学 7人
慶應義塾大学 132人上智大学 33人東京理科大学 103人

(参照:令和5年度(2023年3月) 大学別合格者数の推移(過去5年間、現役・既卒合計値)

子供の性格や将来に合った学校を志望しよう

今回は中学受験における、神奈川県の男子御三家について紹介しました。

御三家の中でも、それぞれ教育理念や教育方針が異なるため、子どもの正確によって合う学校と合わない学校が大きく分かれます。

そのため、事前に学校ごとの特徴や卒業実績を確認しておき、子どもの性格や将来の希望進路をもとに、適切な学校を選びましょう。

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