中学受験

男子御三家「武蔵中学校」の特徴を解説!実績や入試概要をご紹介!

こんな方におすすめ

  • 御三家がどの学校のことか知りたい
  • 武蔵中学校がどんな中学校なのか知りたい
  • 武蔵中学校がどれくらい難しいのか知りたい

中学受験を目指し志望校を決める時に「御三家」という言葉を耳にしたことはありませんか?

御三家とは、「開成」「麻布」「武蔵」という3つの私立学校のことを指します。

中でも武蔵中学校は、自主性を重んじる少人数制が魅力の学校です。

東大進学率は他の御三家に劣るものの、自然が豊かなキャンパスで自主性を磨き、生徒一人一人に対する丁寧な指導で、将来の可能性を広げる教育を行っています。

この記事では、そんな御三家のひとつである「武蔵中学校」の特徴を詳しく解説していきます。

武蔵中学校とは?

東京都練馬区に所在地をおく武蔵高等学校中学校は、2022年に創立100周年を迎える完全中高一貫校です。

完全中高一貫校とは、高校において生徒募集がなく、エスカレーター式に進級する6年制の学校のことです。

そのため、入学するためには中学受験をする必要があります。

創立当初に掲げられた「三理想」をもとに「独創的で柔軟な真のリーダーとして、世界をつなげて活躍できる人物の育成」を現在の教育目標としています。

開成中学校や麻布中学校といった他の御三家が900人規模の生徒数であるのに対して、武蔵は500人程度というやや小さめの規模です。

そのなかで、少人数制を生かした丁寧かつ独創的な指導が一人一人の個性を伸ばす教育を行っています。

また、東京都内の中学校・高校の中では最大規模のキャンパスを有しており、敷地内に小川が流れていたり、樹齢200年を超える大木があったりと自然が多いのも特徴の一つです。

建学の精神『武蔵の三理想』

  • 東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物
  • 世界に雄飛するにたえる人物
  • 自ら調べ自ら考える力ある人物

武蔵高等学校中学校 教育方針 より

武蔵中学校の授業

ほとんどの科目でクラスを少人数に分けて授業を進めていきます。

そのため、どの分野でも生徒一人一人が自分のペースでじっくりと学べるようになっています。

中学1,2年生のときは基礎的な内容を中心に行い、中学3年生からは選択科目が始まります。

選択科目の中には、主要科目以外にも、専任教員が開講する約30講座の中から選択をする「総合的な探求」やドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から選択する「第二外国語」などがあります。

授業内容は教師が一方的に教えこむのではなく、主体的に疑問を持ち、自主的に調べて、自分自身で謎を探求し解き明かすという力を養うものが中心となっています。

また、机に向かってペンを動かすだけの学習ではなく、多彩な実験や自然とのふれあいの中でより実践的な学びが得られる授業が多いのも特色の一つです。

武蔵中学校の実績

結論から言うと、武蔵中学校は御三家の中で東京大学への進学率が一番低いです。

日能研が発表した2020年9月時点での武蔵の偏差値は65で、東京大学合格者は21名(現役13名)となっています。

現役の東大合格率だけでいうと7%程度であり、他の御三家である開成中学校の29%や麻生中学校の15%と比べるとやや低い結果となっています。

しかし、武蔵が公表している進学先一覧を見てみると、他の御三家に比べて進学先の幅が広いことがわかります。

また武蔵中学校は、第30代東京大学総長の五神真さんや、政治学者で早稲田大学総長の田中愛治さん、元総理大臣の宮澤喜一さんをはじめとする多くの政治家などを輩出しています。

人の先頭に立って指導する自主性やリーダーシップを発揮する力が養える学校といえます。

武蔵中学校の入試

武蔵中学校の入試問題は、国語・算数・理科・社会の4教科ですべて記述問題が出題されます。

また、面接試験は行われません。

募集人員は男子160人、例年の倍率は3倍前後で、合格ラインは320点満点中190点程度です。

記述式が中心なので、完全解答は難しい一方で、不正解であっても考え方がよければ部分点をもらえるという独特の採点方法となっています。

国語(100点 / 50分)

国語は長文の大問が1つで、漢字と文字数制限がない記述問題が4~6題という構成になっています。

出題される本文は、以前は物語文のみでしたが、2021年・2018年・2015年の入試では論説文が出題されました。

回答欄にマス目や枠線などがなく、一定の余白の中での記述が求められます。

問われたことに対して的確に解答できていれば、解答の長さや多少の誤字は考慮されず、正解をもらえる場合もあるようです。

文章全体を要約する力を問われる問題が頻出なので、長い文章を自分の言葉を交えて短くまとめられるように練習しておくとよいでしょう。

算数(100点 / 50分)

算数は小問群1題と大問3題の計4題で構成されています。

武蔵中学校の入試科目の中では最も難易度が高いとされ、合否を分けるのが算数と言われています。

基礎をしっかりと押さえたうえで、論理的に思考し応用する力を求められる問題が多い傾向にあります。

単元としては、数の性質・和差、割合、速さの計算などが頻出です。

解答用紙に考え方を書くスペースが広く取ってあるため、解答できなくても思考の過程を残すことで部分点が貰えます。

答えに至るまでの過程を説明する形で残せるように練習しておくとよいでしょう。

理科(60点 / 40分)

理科は大問が3つか4つで、例年決まった出題構成です。

前半の大問では、資料の読み取り問題・生物の実験問題・小問集合のうちから出題され、最後の大問では武蔵中学校名物の「おみやげ問題」が出題されます。

おみやげ問題とは、入試当日に実物の「モノ」が配布され、それを観察して気づいたことをまとめるという観察問題のことです。

前半の大問では、1つの単元からではなく、複数の分野をまたいで幅広い知識を求められる設問が多く見られます。

最後の観察問題は、出題が確定している唯一の問題であるため、点数に幅が開きにくいのも特徴です。

特殊な出題形式ではありますが、普段から観察する力と、それを説明する力を身につけておく必要があります。

参考

おみやげ問題で過去に出題されたものは、2つの磁石、2本のネジ、ジップロックのようなチャック付きの袋、紙のしおりなどがあげられます。いずれも、ただ観察するだけでなく、違いを述べたり、物の構造の中で起こっている現象を発見・説明するものでした。

社会(60点 / 40分)

社会は大問が1つで、国語と同じく文字数制限のない記述問題となります。

とあるテーマに関する1,500~2,000字の長文を読んで設問に答えるという形式で出題されます。

テーマは歴史や公民など分野も決まっておらず、対応するためには幅広く勉強しておく必要があります。

頻出問題としてが、地図やグラフなどの資料から内容を読み取るものです。

長文や資料からの読み取りや記述というやや難度の高い形式でありながら、点数の差が開きにくいのが特徴です。

2018年度の合格者平均と全体平均には、2.4点差しかありませんでした。

まとめ

中学受験の御三家の一角である武蔵中学校は自主性を重んじる少人数制が魅力完全中高一貫校です。

他の御三家に比べると東大進学率は劣っていますが、進学先の幅が広く、将来の可能性を広げることができる学校です。

自ら疑問を持ち、解決する自主性が、知識だけではなく、知識の見つけ方や身につけ方を学ぶことにつながります。

生涯にわたって役に立つ実践的な教育を受けさせたいと思っている方は、武蔵中学校の受験を検討してみてはいかがでしょうか。

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