中学受験

中学受験で国の支援や民間のローンは使える?種類や特徴を紹介!|まなびWeb

中学受験・滑り止めだけに合格した場合

こんな方におすすめ

  • 中学受験や中学入学の支援制度を知りたい
  • 国の支援や民間のローンの種類を知りたい

中学受験の準備や私立中学に通うには、何かとお金がかかります。

進学したいけれどお金がない時に頭に浮かぶのは「国の支援」や「民間のローン」「奨学金」などです。

中学受験を目指す家庭が使える制度の種類とその特徴について、リスクも含めて紹介します。

中学受験以降のことまで考えて選択をしましょう。

中学受験・私立中学は公立中学よりもお金がかかる

大前提として、「公立小学校から、そのまま学区内の公立中学に上がる」よりも、「学受験をして、私立中学に通う」方がお金はかります。

公立の中間一貫校ならば、「中学は無料、高校も公立と同じ料金」ですが、受験対策のための塾代や通学のための定期代を考えれば、普通の公立よりも費用が嵩むことを覚悟してください。

中学受験の塾代は3年間で約250万円、私立中学は3年間で約400万円かかると言われています。

勉強だけでなく、資金もしっかりと準備していかなければなりません。

そして、教育費は中学受験以降もかかるので「中学受験さえ乗り切れば!」という考えは捨てましょう

国の支援と民間ローンは充実しているとは言い難い

国の支援と民間ローンについて紹介します。

結論から言えば中学受験に関しては充実しているとは言えません。

主に高校以上の学生や家庭の支援を想定しています。

国の支援は義務教育の中学にはありません

国の支援として「国の教育ローン」という制度があります。

日本政策金融公庫が実施している公的な融資制度で長期固定金利です。

いつでも必要な時に申し込みができます。

生徒ごとに最大350万円、金利は年1.78%、返済期間は原則15年、無担保で受けられるシステムです。

学力が問われないため、使い勝手のいいシステムとして多くの人が利用をしています。

しかし、この国の教育ローンの対象は高校以上の教育機関に限られていて、中学は対象ではありません。

高校以降の資金に不安がある時に検討をしましょう。

民間のローンは借入れ可能。ただし‥‥‥

民間の教育ローンも高校以上の教育機関が対象の場合が多いですが、中には中学が対象のものもあります。

三井住友銀行、みずほ銀行、イオン銀行、住信SBIネット銀行などは中学も対象です。

そのほか、カードローンやフリーローンならば用途は問われません。

金利や条件は様々ですが、大体100~500万円程度の借り入れができます。

しかし、教育ローンよりも金利が高いことを覚悟してください。

いずれにせよ、教育のためと言えば聞こえはいいですが、ローンは借金です。利息を付けて返済しなければなりません。

中学のうちからローンを組んでいては、高校や大学進学の費用を捻出するのが難しくなります。

最初からローンありきで中学受験をすることは、おすすめできません。

ローンは親が返すもの

中学受験で教育ローンを組んだ場合、契約者は親であり、返済義務も親にあります。

そもそも中学受験をする年齢の子どもはローンを組めません。

「子どもが将来働いて~」などと考えず、親がしっかりと返済計画を立てた上で利用しましょう。

年齢が上がれば、子どもの名義で奨学金や教育ローンを組めるようになります。

中学受験の支援は知っている人の味方!

中学受験に使える国からの支援や民間ローンは、残念ながら手厚いとは言えません。

中学は義務教育なので、「資金が潤沢でないのならば、指定の公立の中学に進学すればいい」という考えが根底にあるからです。

しかし、支援が全くないわけではありません。

大々的に募集していないこともあるので、見逃さないようにしましょう。

地方公共団体からの助成

国からの支援はありませんが、各都道府県や地方公共団体による独自の支援が行われている場合があります。役所のHPなどをチェックしてみてください。

横浜市は「私立学校等就学奨励制度」、埼玉県は「授業料軽減補助」、鳥取県は「私立中学就学支援金」といった制度があります。

支援金の内容や交付の条件、用途の指定などはそれぞれ違うので、地元独自の助成制度があったら詳細を確認してみましょう。

私立中学独自の奨学金制度

私立中学が独自に奨学金制度を設けている場合があります。

たとえば、「経済的理由によって就学が困難な生徒や、兄弟姉妹が通っている場合」の授業料の減額や免除成績優秀者やクラブ活動実績が優秀な生徒に対する特待制度などです。

中学受験の際に「上位〇名は授業料を免除する」という制度を設けている中学もあります。

塾独自の奨学金制度

「中学受験のための奨学金制度」を、塾が設けている場合もあります。

優秀な生徒や有名中学に合格してくれる生徒は、「塾の合格実績を作り、評判を上げてくれる」大切な存在です。

成績優秀者は、授業料が免除や減額、図書カードの支給などが受けられる場合もあります。

さらに、行く予定のない中学であっても、「塾側が受験料を払うから、実績作りのために受験をして欲しい」と頼むケースもあるようです。

そのほか、兄弟姉妹で通うと割引が効く場合もあります。

塾代を節約したい場合は、塾の制度を確認してみてください。

受験勉強のモチベーションアップにもなります。

親戚等

親兄弟などの親戚から、中学受験のための費用を支援してもらったり借りたりという手段もあります。

親戚の経済状況や関係性などを鑑みながら相談してみてください。

子どもの頑張りや将来性、志望校の素晴らしさなどをアピールすれば、応援してくれるかもしれません。

「母校だから」という理由で支援をしてくれるケースもあります。

授業料の支援は無理でも入学祝に多少色を付けてくれるかもしれません。

ただし、お金を借りる場合は、たとえ親戚とはいえ借金は借金です。

むしろ親戚だからこそ、わだかまりが残ると厄介になります。

借用書や返済計画はしっかりとしておきましょう。

支援ありきで中学受験は危険かも……先々のことまで考えて

 

中学受験は地元の公立中学に行くよりも費用がかかります。

その費用の捻出を外部からの支援や借金で補おうと考えているのならば、はっきり言って甘いです。

中学受験をすると「思ったよりもかかる」という場面が続出

中学受験や私立中学でかかるお金は、授業料や入学金、施設費、制服代などだけではありません

私立中学に通う家庭は、一般的には裕福です。

公立中学よりも、修学旅行代などのイベントにかかる費用が高額になる傾向があります。

ママ友とのランチ代が嵩むかもしれません。

持ち物や生活レベルでクラスメイトと落差があり過ぎると、子どもも苦労するでしょう。

入学後に「お金のかかる部活に入りたい」と言い出す場合もあります。

どんなに中学校自体が素晴らしくても、肩身の狭い思いや我慢が増えてしまうと学校生活を楽しめません。

途中で資金が足りなくなってしまうと……

親戚からの支援を期待していても、このご時世何があるか分かりません。

突然支援がストップしてしまう可能性もあります。

資金が足りなくなってしまえば公立の高校に進学しなければならないかもしれません。

大学費用をすべて奨学金や教育ローンで賄ってしまうと返済に苦労します。

中学受験のためのローンはよく考えて

 

何かとお金のかかる中学受験ですが、国からの支援はありません。

民間の教育ローンを組むのは可能ですが、返済についてしっかりと考えてください。

中学や塾などが特待生制度を設けていたり、各自治体が独自の制度を設けていたりする場合もありますが、細かい条件や制限があるのであてにし過ぎは危険です。

ギリギリの資金繰りで中学受験にチャレンジすると合格後も苦労が多いので長期的な計画をしっかり立ててください。

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