中学受験

男子御三家「開成中学校」の特徴を徹底解説!偏差値日本一の入試や授業内容は?

こんな方におすすめ

  • 御三家がどの学校のことか知りたい
  • 開成中学校がどんな学校なのか知りたい
  • 開成中学校がどれくらいの難易度か知りたい

中学受験を目指し志望校を決める時に「御三家」という言葉を耳にしたことはありませんか?

御三家とは、「開成」「麻布」「武蔵」という3つの私立学校のことを指します。

中でも開成中学校は、全国1位の偏差値と東大進学率を誇る国内トップクラスの進学校です。

しかし学力だけでなく、人の前に立って先導する主体性や、質実剛健といった教育理念を掲げ、国を背負って立つ人材の育成に力を入れている学校でもあります。

卒業生には、政府のトップで活躍する人や、大企業の創始者など、各分野を牽引する人材が数多くいます。

今回は、そんな御三家の1つである「開成中学校」について詳しく解説していきます。

開成中学校とは?

荒川区西日暮里に所在地を置く「開成中学校・高等学校」は、1871年に創立された私立の中高一貫校です。

高校1年生のときに限り、開成中学校から進級した内部進学生と、他の中学校から入学してくる外部進学生に分かれ、それ以降は混合したクラス編成となります。

中学1年生時の生徒数は300名程度、高校1年生時の生徒数は400名程度であり、高校進級時における外部からの入学生は100名程度となっています。

開成中学校といえば、全国トップクラスの学力を誇る学校という印象が強いかもしれません。

しかし実際には、伝統的な教育方針をもとに、自律のための自由や、主体性を発揮できる場を多く設けています。

特に開成中学校の運動会は、生徒が主体となって運営を行い、1年をかけて中高合同で行われる一大イベントとして有名です。

大学進学に足る学力はもちろんのこと、建学の精神を培い、社会でリーダーシップを発揮できる優れた人材の育成が開成中学校の理念です。

開成中学校・高校の伝統的な教育方針

  • 質実剛健
  • 自主自律
  • ペンは剣より強し
  • 進取の気性と自由の精神

開成中学校の授業

高校1年生時の外部進級生を除いて、学力別のクラス編成や少人数学習等は行われていません。

授業の進度が比較的早く、高校3年生の段階では、すでに6年間のカリキュラムを終え、大学入試対策が中心となります。

各科目で、教科書に加えて独自の教材が用意されており、基礎から応用を身につける体系的な教育が実施されています。

英語や数学では、6年間を見通したカリキュラムが組まれており、中学3年生の段階で高校の内容を先取りします。

社会科と理科では、中学校時から「地歴公民」「物理・化学・生物・地学」の各分野を専門の教員がそれぞれ担当して授業を行います。

他の御三家に比べて、特徴的な授業形態が多いわけではありませんが、それだけ授業の質が非常に高いことが分かります。

注意

開成中学校・高等学校は、非常にレベルの高い学校であるため、授業の進度や内容についていけず、劣等感を抱いてしまう生徒もまれにいるようです。

進学にあたっては、子どもとよく話し合ったうえで決定するよう念頭に置くことをおすすめします。

開成中学校の実績

開成中学校は、全国の私立中学校の中で最も高い偏差値を出しています。

2020年9月に日能研が発表した開成中学校の偏差値は72で、全国の私立中学校で唯一偏差値70を超える結果となりました。

卒業生の東大合格者数は、39年連続で全国1位であり、麻生中学校が68人(現役47人)、武蔵中学校が21人(現役13人)に対して、開成中学校は185人(現役119人)となっています。

卒業後は、大企業の創始者をはじめ、政府の中央省庁や医師、大学教員、研究者、メディアのプロデューサーなど、各分野を牽引する立場の人物が多く見られます。

代表的な卒業生に、内閣府特命担当大臣の井上信治さん、ライフネット生命保険創業者の岩瀬大輔さん、実業家の落合陽一さんなどがいます。

また近年、クイズ番組などで有名になった伊沢拓司さんや水上颯さん(現在は医師)も開成中学校・高等学校の出身です。

参考

歴史に名を残している俳人の正岡子規や、作家の島崎藤村、民俗学の権威である柳田國男なども、開成中学校・高等学校の前身である共立学校の卒業生です。

開成中学校の入試

開成中学校の入試問題は、国語・算数・理科・社会の4教科で、面接試験は行われません。

中学受験における募集人員は男子300人、例年の倍率は2.9倍前後です。

近年は合格者の最低点数は195点、227点、218点、193点、201点と推移しており、合格ラインは200~230点程度と考えられます。

参考

中学受験においては定員が300名程度、高校入試においては定員が100名程度ですが、倍率はどちらも2.9倍前後となっています。

国語(85点 / 50分)

国語は、長文の大問が2つで、出題傾向や難易度が一貫していません。

近年は、1問が物語文で、もう1問が論説文か随筆文というパターンとなっています。

物語文の出題は、直近に出版された作品ではなく、出版から5年以上経過した作品がピックアップされているようです。

設問は100~150字の記述問題が中心で、2020年度入試では、小問8問中、漢字の書き取りを除く7問が記述問題となっており、解答時間は極めて短いといえます。

単純な心情の読み取りだけではなく、「対比」「因果関係」「指示語」を把握し、説明する情報処理能力が必要となる試験です。

算数(85点 / 60分)

算数は、大問3~4つで、頻出単元は「場合の数」「立体図形」「速さと比」です。

ここ数年で易化傾向にありますが、開成中学校の算数は難問が出題される以外の難しさがあることを理解しておかなければなりません。

問題から解き方を導き出すだけでなく、その解き方の中でミスが出ないようにする正確さが求められるのが開成中学校の算数の特徴です。

また解答用紙には、途中の式や考え方を書く余白が設けられており、完答できていなくても部分点を与えられる場合があります。

理科(70点 / 40分)

理科は、大問が4つで、物理・科学・生物・地学のそれぞれから1問ずつまんべんなく出題されます。

各分野の出題傾向にはバラつきがありますが、理科の問題は大きく分けて、知識問題計算問題に分けられます。

知識問題に関しては、正答もしくは誤答が前提の偏った問題が多く、全員正解か全員不正解といった形で点数にほとんど差が開きません。

一方で計算問題は、解法が導けなかったり、計算ミスをしたりすると大きく差が出ます。

したがって、知識問題は前提として、計算問題を落とさないようにする意識が必要になります。

社会(70点 / 40分)

社会は、大問が2~3つで、設問数が50~70問と非常に多くの知識が問われます。

解答時間が40分のため、1問1分で解答しても時間が足りない計算です。

出題内容は、500~1000字程度のリード文があり、地歴公民と時事を絡めた知識を問うものです。

頻出問題として、資料の読み取りが毎年必ず出題されます。

また開成中学校の社会の特徴として、東京都や開成中学の周囲の「ご当地問題」が毎年出題されています。

過去には、2017年に首都圏の駅名表示について、2018年には五街道の宿場町についての出題がされています。

過去問を参考に、教科書からだけでなく、関東圏周辺の知識を身につけておく必要があります。

まとめ

開成中学校は、全国1位の偏差値と東大進学率を誇る国内トップクラスの進学校です。

学力だけでなく、自主的に行動を起こす主体性や、周りを引っ張っていくリーダーシップを養うこともできる校風が魅力です。

結果として卒業生には、政府のトップで活躍する人や、大企業の創始者など、各分野を牽引する人材が数多くいます。

入試の難易度が高く、授業スピードも早いため、子どもとよく話し合ったうえで、受験を検討してみてはいかがでしょうか。

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