こんな方におすすめ
- 中学受験で子どもが挫折しないか心配
- 子どもが辛そうにしているがどう対処すれば良いかわからない
中学受験は、子どもにとって今までの生活を大きく変えるイベントであり、心身共に様々な負荷がかかってしまいます。
しかし、受験が辛いと感じるのは子どもだけでなく、親も同様です。
たとえ中学受験に合格したとしても、子どもが勉強自体嫌いになってしまったり、親子関係が崩れてしまったりしては意味がありません。
この記事では、子どもや親が中学受験を辛いと感じる理由や主な対処法について詳しく紹介します。
中学受験を考えているご家庭は、ぜひ参考にしてみてください。
子どもが中学受験を辛い感じる理由
志望校合格のため子どもは膨大な時間を勉強に費やす事になり、それを辛いと感じる子もいるでしょう。
まずは、子どもが中学受験を辛いと感じる理由について紹介します。
勉強が中心の生活になる
中学受験を視野に入れ始めると、志望校合格のために勉強時間が増えます。
特に入試では特定の点数を取れば良いというわけではないので、周りの受験生と募集を出している学校の枠を競わなければいけません。
そのため、周りの受験生よりも勉強をしなければいけないという気持ちから、空いている時間さえあれば勉強に費やすほどの気持ちが必要です。
ほとんどの子どもは中学受験が始まるまでに、遊びや趣味、習い事など自身の好きなことに時間を費やしているため、勉強が中心の生活になることでかなりのストレスを感じてしまいます。
塾の宿題に追われる
中学受験をしているほとんどの家庭が子どもを塾に通わせますが、塾では授業のほかにもかなりの量の宿題が出されます。
加えて学校からも宿題を出されるため、子どもが宿題に追われてしまうというのは、中学受験において少なくありません。
特に志望校のレベルが高く、難関校の実績が多い塾であればあるほど宿題が多く出される傾向にあるため、手に負えなくなってしまいます。
また、日々宿題を抱えているという状態は子どもにとって大きなのストレスになってしまい、精神的な負荷がかかってしまうでしょう。
友達と遊ぶ時間が減る
志望校に合格する為に勉強中心の生活になってしまうことで、友達と遊ぶ時間を削らなければいけないということも起こりえます。
子どもにとって友達と遊ぶ時間は貴重であり、欠かせないものです。
友達との楽しい時間も勉強に費やすことで、かなりのストレスを感じてしまいます。
適度な息抜きをしストレスを軽減させることで、勉強の効率も上がるでしょう。
勉強しても学力が上がらないこともある
中学受験のために子どもは膨大な時間を勉強に費やしますが、勉強をすれば必ず学力が上がるわけではありません。
中にはたくさん努力をしても、偏差値や模試の判定が落ちてしまうこともあります。
勉強をしても学力が上がらないのは子どもにストレスを与えるだけでなく、勉強自体にやる気をなくしかねません。
そういう状況で親は責めることをせずに、努力を褒めてあげることが大切です。
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塾のクラス変動でモチベーションが変わる
塾の指導方法は、主に生徒と講師が一対一で指導をする「個別指導」と複数の生徒が同時に授業を受ける「団体授業」の2つがあります。
団体授業の場合、生徒の学力に合わせていくつかのクラス分けがされていることがほとんどで、順位が変わるとクラスも変わります。
子どもの成績が低下したり、他の子どもに成績を抜かされたりすると下のクラスに移らなければいけないこともあります。
クラスが下がったことで周りの生徒に比べて自分が劣っていると感じてしまい、モチベーションも低下してしまうかもしれません。
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親が中学受験を辛いと感じる理由
中学受験は親の協力が必須のため、子どもだけでなく、親も辛いと感じる場面があるかもしれません。
続いては親が中学受験を辛いと感じる理由についてご紹介します。
子どもが受験を望んでいないことが多い
中学受験を始める主なきっかけは、親から子どもへ勧めるケースがほとんどでしょう。
初めは子どもも「親が言うから受験しよう」という考えだったとしても、勉強をしていく中で辛さを感じた時に「受験をしたくはない」と考え始めるケースも多いです。
いかに親が積極的なサポートや管理をしていたとしても、子ども自身にやる気が無ければ学力向上や受験合格は見込めません。
子どもも自分が望んではいないことをやらされている認識が強くなるにつれ、親への不信感を抱いてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
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金銭的な負担が増える
中学受験をするためには、子どもを塾に通わせるための「入塾費」「授業料」「テキスト代」「交通費」など様々な費用がかかります。
また、志望校の入試を受ける際の「受験料」や入学後にも「授業料」「入学金」がかかり、設備が整っている学校であればあるほど費用が高くなりやすいです。
中学受験をする家庭は受験をしない家庭に比べて、数百万円単位で出費がかさむとも言われているため、かなりの金銭的な負担がかかってしまいます。
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親も時間を取られる
中学受験では勉強をする子どもだけが大変と思われがちですが、親も多くの時間を取られてしまいます。
子どもが自宅で勉強をしている時に勉強を教えたり、塾までの送り迎えなども対応しなければいけません。
また、定期的に学校や塾の先生と受験に向けて面談を行ったり、入試・入学に向けた手続きを行ったりしなければいけません。
もし中学受験を子どもだけに任せてしまい、親が干渉しなくなってしまうと、子どもが孤独を感じてしまったり分からないことを放置したりするため、注意しましょう。
子どものモチベーション管理が必要
多くの家庭では、子どもが小学6年生になったタイミングで志望校を絞り、学校ごとの対策を進めていきます。
そのため、最短でも1年間は受験勉強をしなければいけません。
小学6年生の子どもにとって、一年間同じ目標を持ち続けたり努力し続けたりすることは楽なことではなく、何度もモチベーションが低下してしまうことがあるでしょう。
子ども一人では自分のモチベーション維持は難しく、親の手助けが必要不可欠です。
中学受験で成功するためには、子どもが少しでもモチベーションを低下せずに取り組み続けられるかがカギになります。
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中学受験が辛い時にすべきこと
中学受験では様々な負担がかかるため、辛いと感じた時の対処や、そもそも辛い状況にさせないようにすることが重要です。
主な方法は以下のようなものを参考にしてみてください。
程よく息抜きをする
親子揃って受験が辛いと感じてしまっては、受験に成功できる可能性は低くなってしまいます。
そのため、辛いと感じる前に程よく息抜きをして、疲労やストレスを溜めすぎないようにするのがおすすめです。
子どもには空いた時間でゲームや習い事、友達との遊びの時間を入れ、親側も自分の時間を作ったり子どもと一緒に出掛けたりすると良いでしょう。
小さな目標達成を繰り返す
子どもが受験勉強で特に辛いと感じやすいのは、勉強していてもなかなか成果に繋がらなかったり、目標が達成できなかったりする時です。
例えば「テストで高得点を取る」というのを目標にした場合、一定期間頑張っても成果に繋がらなかったら辛いと感じかねません。
一方で「毎日〇ページ分テキストを終わらせる」といったように、日々達成が可能な小さな目標を掲げて成功することで、子どもに自信が付いたり辛さを感じにくくなったりするため、おすすめです。
周りの子どもと比べない
子どもは親から自分と周りの子どもを比べられ、自分が劣っていると感じる時に辛さを感じやすいです。
そのため、周りでどれだけ優秀な子どもがいたとしても、子どもには自分は自分という意識を持たせ、自分が目指している学校に合格できれば受験は成功という認識を持たせましょう。
塾の先生に相談する
塾の先生はこれまでに数多くの受験生を見ており、学校ごとにどのような対策を取れば受験に合格しやすいのかを把握しているはずです。
親子で受験合格を目指すと言っても、中学受験のサポートをするのが初めての家庭の場合は、どのような管理をすれば良いのか分からないというケースも多いでしょう。
その点、受験のプロである塾の先生に相談することで、主な対策法を教えてくれるのです。
悩んだ時は一人で抱え込まないようにしましょう。
中学受験の辛さを軽減して受験合格を目指そう
今回は、中学受験が辛いと感じる理由を踏まえ、辛い時の対処法について紹介しました。
中学受験に合格するには親子で協力し合う必要があり、子どもだけでなく親も辛いと感じる時があるでしょう。
少しでも勉強効率を上げるには、程よく息抜きをしたりして気持ちに余裕を持たせることが必要です。
そのため、親側が事前に子どもが受験を辛いと感じていないかを見極め、親自身も悩みや負担を抱え過ぎないことが重要です。