こんな方におすすめ
- 小学生の子どもに勉強の習慣をつけさせたい
- 家庭学習に適した環境を知りたい
小学生が家庭で勉強の習慣をつけるための環境作りについて紹介します。「勉強しなさい!」と言ってもなかなか子どもは勉強しないものです。
親子関係を良好にしつつ、自分から机に向かって勉強するようになるためには、落ち着いて楽しく勉強できる環境作りを心がけましょう。勉強の習慣づけは今後の人生の様々な場面において役立ちます。
小学校から家庭で勉強をする習慣をつけるのはとても大切!
小学校、特に低学年の頃は学習内容が難しくないので、それほど勉強をしなくても高得点が取れる子も多いものです。しかし、勉強の習慣をつけていないと学年が上がるにつれて授業についていけず、分からないから勉強が苦痛になってしまいます。当然成績も落ちてしまいます。
小学校低学年、特に入学したてで勉強を「楽しいもの」と捉えているうちに勉強の習慣をつけて、勉強への苦手意識を持ちにくくさせましょう。
家庭で勉強する習慣がないと、将来、塾へ行っても「塾にいる時間」だけしか勉強をしない場合が多く、塾の効果が表れにくくなります。
家庭で勉強をする習慣を身に着けることで、小学生時代のみならず生涯を通じて「自分で知ろう、理解しよう」とする意欲が持てるのです。
小学校低学年のうちはリビングで勉強がおすすめ!
小学校低学年のうちは、勉強部屋で1人机に向かって勉強するよりも、リビングのダイニングテーブルでしたほうが勉強の習慣がつきやすいといわれています。
子どもが質問しやすい
小学生が勉強を嫌いになってしまう理由として多いのが「分からないから」です。大人でも頑張る気持ちはあっても「どうしたらいいのかが分からない」場面に直面してしまうと、頑張り続けることが難しくなってしまいます。
リビングで勉強すれば、「分からない」ことを親にすぐに質問できるので、ストレスがたまりにくくなります。ただし、質問をされたらすぐに答えを教えてあげるのではなく、「もう一度問題文を声に出して読んでごらん」「ここら辺にヒントがあるんじゃない?」など子どもが自分で答えを導き出せるように誘導してあげましょう。
親が子どもを褒めやすい
褒められるとやる気が湧きます。リビングで勉強をすることで子どもの頑張りをすぐに褒められるので、子どもは楽しく勉強を進めることができます。
「ここ、難しいのによく解けたね」「字が綺麗にかけたね」「消しゴムで上手に消せたね」など、些細ことでもたくさん褒めていきましょう。
子どもが成長したら自室で勉強にシフト
子どもが成長し学年が上がるにつれて、親が教えられることは少なくなってきます。また、思春期に入ると親からのアドバイスを素直に聞けなくなってしまいがちです。
子どもが成長してもリビング学習を強要し過ぎると、却って勉強への意欲を失ってしまいがちなので、成長に合わせて徐々に自室での勉強に切り替えていきましょう。
代わりにオヤツでも食べながら話を聞いたり、テストやドリルの結果を褒めて欲しそうならば全力で褒めてあげたりしてください。
小学生がリビングで勉強しやすい環境作り
リビングで勉強さえすれば勉強の習慣がつくというものではありません。勉強に集中できる環境作りを心がけましょう。
気が散るものは片付ける
テレビや音楽は消す、ダイニングテーブルの上に余計なものは置かないなど、気が散る要素をできる限り排除しましょう。
小学生の勉強時間はせいぜい数十分なので、幼い弟妹がいる場合は折り紙や塗り絵など、静かに集中できる遊びを促してあげましょう。
幼い弟妹がいると気が散りやすい面もありますが、親の働きかけ次第では良い効果も得られます。弟妹達は上の兄姉が勉強する姿を見ることで、成長したときに自分から勉強をするようになりやすいようです。上の子も弟妹の前で勉強を褒められることで誇らしさが倍増するでしょう。
親も一緒に勉強をする
親がスマホをいじっている横では勉強する意欲は湧いてきません。最初のうちは一緒に問題文を読むなど、手取り足取り見てあげましょう。
子どもが自分である程度勉強をすすめられるようになったのならば、親自身も子どもの横で勉強する姿を見せるのがおすすめです。資格取得を目指したり、ペン習字の練習をしたりなど、内容はなんでもいいですが子どもにお手本を示しましょう。
最後は派手にマル付け!
勉強がおわったら最後にマル付けをしましょう。マルは大きく、鮮やかな色で派手に!子どもが達成感を味わえます。
間違えた場所はバツを付けるのではなく、間違いを指摘してやり直させ、正解を書かせたうえでマルをかくのがおすすめです。
余裕があれば頑張ったところや以前よりも良くなった点などのコメントを添えてあげるのも子どもが喜びます。
綺麗なペンをいくつか用意して「今日は何色がいい?」と子どもに選んでもらうのもいいでしょう。
子どもが進んで勉強するために
「勉強しなさい」と言わずに済めば親も子もとても楽です。
「勉強しなさい」と言わなくても子どもが進んで勉強するようになる環境づくりのコツについて考えてみましょう。
タイムスケジュールを作る
「いつ勉強をするのか」を親子で話し合って決め、そして見えるところにタイムスケジュール表を貼りましょう。
「小学校から帰ってオヤツを食べて10分たったら」「16時から30分間」「夕飯前の30分」などと決めると、親も「いつになったら勉強する気になのかしら?」とピリピリせずに済みます。
時間になっても勉強しない子どもには、直接「勉強しなさい!」ではなく、「今何をする時間かな?スケジュール表で確認してみて」と言えば、子どもは「親に勉強を強要されている」ではなく「勉強をしなくちゃいけない時間だ」と感じて反発心を抱きにくいです。
アラームなどを活用するのもいいでしょう。
タイムスケジュールは「一度決めたら何が何でも遂行する!」ではなく、ライフスタイルの変化や子どもの成長などに合わせてこまめに見直していくことがおすすめです。
大切なのはスケジュールを守ることではなく、勉強の習慣を身に着けることなのを忘れないでください。
どうしてもやる気の出ない日は……
疲れた日、学校で嫌なことがあった日、なんとなく眠い日……やる気の出ない日というものはあります。勉強は継続が大切なのでできるだけ毎日したいものです。
しかし、「これはしょうがないな」と納得できる理由があるのならば、やる気がない日は無理に勉強をさせようとするのではなく、お休みしてしまいましょう。
その代わり、やらなかった分をどこで取り戻すのかを決めてください。「翌日2倍の量をやる」「週末で辻褄を合わせる」などで調整をしましょう。何かを継続するためには、強硬な姿勢や強い意志だけでなく柔軟な対応も重要です。
「成果」を分かりやすくみせる
「勉強したプリントを取っておく」「ラジオ体操カードのようにスタンプを押す」「カレンダーにシールを貼る」など、「勉強をやった」という成果や実績が分かりやすいと、子どもは達成感を得ます。
「自分には継続できる力がある」という自信が持てれば、今後の困難に出会ったり地道な努力が求められたりする場面でも、くじける事なく取り組めるようになるでしょう。
小学生の家庭勉強習慣は環境を整えるのが大切!
小学生低学年のうちから家庭で勉強する習慣を身に着けさせるようにしましょう。
そのためには「勉強をしたい」と子どもが思える環境作りが大切です。
低学年のうちはリビングで見てあげましょう。
褒めたりマルを付けたりすると達成感や自信を持ちやすくなります。
親も一緒に勉強をしたり、タイムスケジュールを作ったりすると、子どもは「勉強するものだ」「必要なものだ」と理解し、抵抗感を抱きにくくなるでしょう。
次に読むおすすめ記事