中学受験

千葉県屈指の有名校!渋谷幕張中学校の校風や入試問題の傾向を解説!

渋谷幕張中学校

こんな方におすすめ

  • 千葉県の進学校である渋谷幕張中学校の受験を考えている
  • 渋谷幕張中学校の入試問題の傾向について知りたい

渋谷幕張中学校は千葉御三家とも言われる県内屈指の進学校です。

卒業後の進路では東京大学を始め、早稲田大学や慶應義塾大学など数多くの名門大学への進学実績を残しています。

ただし進学校であるがゆえに、進学難易度は高く、倍率も高いです。

そこで本記事では渋谷幕張中学校の校風や入試問題の傾向について解説します。

渋谷幕張中学校への受験を考えているご家庭は、ぜひ参考にしてみてください。

渋谷幕張中学校とは

渋谷幕張中学校とは、千葉県千葉市にある中高一貫校であり、通称「渋幕」と呼ばれています。

高校は1983年、中学校は86年に開校され、東大などの日本名門大学だけでなく、オックスフォード大学やハーバード大学など海外の有名大学にも多くの生徒を輩出した実績がある有名校です。

全国の中学校に関する詳細情報が掲載されているポータルサイトの「みんなの中学情報」や全国の塾や予備校の比較ができる「塾み~る」では、いずれも渋谷幕張中学校の偏差値は「70以上」であり、千葉県の中でも一番の偏差値としています。

このように、渋谷幕張中学校は様々な実績や知名度の高さから、中学受験をする人であれば知らない人はいないといっても過言ではないでしょう。

渋谷幕張中学校の基本情報

渋谷幕張中学校の基本的な情報は以下の通りです。

住所〒261-0014 千葉県千葉市美浜区若葉1-3
アクセスJR京葉線:海浜幕張駅より徒歩10分
JR総武線:幕張駅より徒歩16分
京成線:幕張駅より徒歩14分
電話番号043-271-1221
FAX043-271-7221
偏差値74
受験の募集人数一次:約215名
ニ次:約45名
帰国生:約20名
受験料26,000円(一次・ニ次一律)

渋谷幕張中学校に出願をする際は、インターネットでのみ可能なため注意しましょう。

渋谷幕張中学校の特徴

渋谷幕張中学校の主な特徴は、教育目標としている「自調自考」です。

”自らの手で調べ、自らの頭で考える”ということをモットーにしており、生徒一人ひとりが自立しながら思いやりの心や向上心、主体性を身に付けてほしいという思いが込められています。

そのため、修学旅行や校外学習などのほとんどの行事で現地集合、現地解散であり、現地の場所や行き方、情報などを生徒が調べなければいけません。

その他にも渋谷幕張中学校の教育目標とされているのが「倫理観を正しく育てる」と「国際人としての資質を養う」です。

「倫理観を正しく育てる」では、グローバルで様々な人と触れ合う中で、それぞれ違った価値観を持つ人に信頼されるために、善と悪を正しく判断する感性を身に付けることを目標にしています。

「国際人としての資質を養う」では、これからの世界を生きていくためには国際人としての意識を持つことを必要としており、海外留学や帰国生・留学生の受け入れ、文化交流などを通して幅広い知識や教養を身に付けることが目的です。

多様な価値観を受け入れる寛容な文化があり、教室や廊下で英語で会話をする風景が日常的にあります。

渋谷幕張中学校の授業

渋谷幕張中学校では、基礎力を重視した上で思考力や創造性を育むことを目指しています。

中高共に週6日制で1日6限(土曜日は4限)で1回の授業は50分です。

中学1年・2年を「Aブロック」中学3年・高校1年を「Bブロック」高校2年・3年を「Cブロック」に分けており、それぞれ以下のように目的を分けています。

  • Aブロック(中学1年・2年):学習方法や習慣を確立し、基礎学力を身に付けることを目的にしています。授業は30人ほどの少人数です。
  • Bブロック(中学3年・高校1年):自分自身を見つめなおし、個性を伸ばす期間です。Aブロックで学んだ基礎を活かして学力や判断力、行動力の展開を図ります。芸術などの一部科目を選択性にしています。
  • Cブロック(高校2年・3年):将来の目標に向かって今の自分は何が足りず、何をすべきなのかを考え、自分自身に課題を課す期間です。幅広い科目選択性を採用しており、生徒一人ひとりが自身の進路や適性に合わせた科目を選択しなければいけません。Cブロックの期間で教育目標としている「自調自考」を確立させます。

授業面では英語・数学・国語・理科・社会に多くの時間を割き基礎を徹底させます。

芸術や体育では特別活動を通し、たくましく情操豊かな人間性を育むことを目指しています。

進学実績

渋谷幕張中学校の2023年における主な進学実績は以下の通りです。

*()内は現役合格人数

東京大学 74人(59)京都大学 12人(7)東京工業大学 11人(9)
筑波大学 13人(10)一橋大学 19人(16)東京医科歯科大学 5人(5)
千葉大学 28人(19)早稲田大学 235人(176)慶應義塾大学 138人(100)
上智大学70人(39)東京理科大学 145人(102)明治大学 88人(50)

渋谷幕張中学校の卒業生は国内の有名大学だけでなく、海外の大学にも多く入学しています。

下記のサイトで詳しくご確認ください。

参照:渋谷幕張中学校公式サイト「主な進路実績」

渋谷幕張中学校の入試

受験

渋谷幕張中学校の入試問題は、国語と算数が「50分100点制」で、理科と社会は「45分75点制」です。

2023年度の倍率は男子が2.5倍、女子が3.3倍で男女合わせて2.7倍、2022年度の倍率は男子が2.6倍、女子が3.1倍で男女合わせて2.8倍でした。

倍率は高く入学難易度は高いので、入試問題の傾向はしっかりと把握しておきましょう。

国語

国語は論説文と小説の大問2題形式で、漢字問題や知識問題は小問として出題されます。

例年6000〜8000字程度の文章問題が出題され、中には1万字を超える年もありました。

聞き馴染みのない言葉や抽象的な表現で分かりづらい文章が多く、中学入試としては難易度は高いでしょう。

さらに3〜4問程度出題される記述問題は、高いレベルで自分の言葉をまとめる能力が求められます。

逆に言えば、記述問題で高得点を取れば、他の受験生と差を付けることができます。

50分という時間に対して文章量が多く、問題も難解なため、日頃から読書をするなど読解スピードを身に付け、時間配分に気を配る練習もしておきましょう。

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算数

大問5題構成で、「グラフ」「図形問題」「場合の数」「条件整理」が頻出分野です。

単純な解き方の暗記だけでは解けないような難易度の高い問題が多いです。

特に大問3、4では地道な書き出しが必要だったり、公式の応用が必要だったりと、問題の性質を瞬時に見抜き対応する必要があります。

算数に苦手意識を持ってる受験生にとっては鬼門となるでしょう。

時間配分は前半の小問集や計算を正確にスピーディーに、後半の応用問題をじっくり解くようにしましょう。

特に前半の小問集は確実に点を取る必要がありますが、見た目以上に難しい問題が多いので、過去問などの対策は必須です。

理科

理科は「物理」「生物」「地学」「化学」から満遍なく出題されます。

語句を答えさせるような簡単な問題はほぼ出題されないので、暗記のみで得点が取れるほど甘くはありません。

出題パターンは実験や観察データなどの資料を読み取る問題が多く出題されます。

資料から読み取れる内容を自分の言葉で簡潔にまとめられる能力が求められます。

渋谷幕張中学校の理科では他校では見られない独自の問題が多いのも特徴です。

例えばタケコプターやポップコーン、使い捨てカイロなど身近な物をテーマにした化学の問題も出題されます。

社会

社会は「地理」「歴史」「政治」の中から均等に出題され、記述問題や正誤問題が多い傾向にあります。

基礎知識や用語の暗記を前提条件とされますが、全体的に難易度はそこまで高くありません。

たまに難易度が高く、発想力が求められる問題が出題されますが、取れる問題を確実に取れれば問題はないでしょう。

そのため、時間配分や問題の傾向に慣れるために過去問集の反復練習が必須となります。

志望校の特徴を把握して受験を成功させよう

今回は、全国でも有名な千葉の難関校「渋谷幕張中学校」の校風や授業の特徴、入試問題の傾向について詳しく紹介しました。

渋谷幕張中学校は、数多くの有名大学への進学実績があり、学力だけでなく子どもの自力を成長させることに重きを置いています。

そのため、ただ有名校に合格させるだけでなく、子どもが将来どの分野でも活躍できるように学ばせたいという家庭にはおすすめの学校です。

ただし進学難易度はとても高いので、入念な受験対策は必須です。

家族一丸となって受験成功に繋げてください。

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