こんな方におすすめ
- 共働きだけど、中学受験に挑戦できるか不安
- 共働き家庭は、中学受験に不利になるかもと悩んでいる
共働き家庭では、そうではない家庭以上に平日はもちろん、土日の過ごし方にも工夫が必要です。
この記事では、共働き家庭でも中学受験を無事に乗り越えるためのポイントや、塾選びの秘訣をご紹介します。
中学受験を成功させるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
共働きでも中学受験は可能!
結論を言えば、共働き家庭であっても中学受験は可能です。
平日はなかなか子どもに寄り添う時間が持てない共働きですが、工夫次第で子どもとしっかりと向き合うことができます。
日頃の勉強・通塾のサポート・平日の自己管理など、様々な課題に直面するかもしれません。
しかし、以下のような工夫で乗り越えることもできます。
平日 | 土日 | |
日々の勉強 |
(漢字の書き取り・計算問題・暗記)
(問題を解く・丸つけ・解説を見て理解)
(指定の宿題に取り組む) |
(教科書や塾の教材を読見合わせる・間違えた箇所の直しと分析、理解)
(学習計画の見直し)
|
通塾の サポート |
※父と母で役割分担をしっかり行い、家族みんなが負担にならないようサポートしていきましょう。 |
※勉強に専念できる環境づくりも立派なサポートです。 |
自己管理 |
(教科・テキストの指定ページ・所要時間・「丸つけや間違えた問題にチェック」など具体的な指示を記入) ※毎日、どんな内容を勉強するかを記載して、知らせます。 | 土日は親がサポートする時間を作りやすいので、一緒に進めていくと良いでしょう。 |
塾へ通っていても、全てを塾に託すわけにはいきません。
日頃の勉強には親のフォローが必要不可欠です。
「でも、正直時間がない…」そんな時は、親がいない平日にできることと、親がしっかりとサポートできる土日にするべきことを明確にすることが大切です。
中には、目標を設定して計画通りに勉強を進めていく子もいますが、やりたい内容を自由に進めていく子が大半でしょう。
そのような場合には、ホワイトボードなどを利用して、子どもが一目見てやるべきことを把握できる環境を整えることが重要です。
毎日続ける必要がありますが、効果は絶大ですので、ぜひ参考にしてみてください。
共働き家庭のメリット
中学受験において不利と思われがちな共働きですが、共働きならではのメリットがあるのも事実です。
ここからは、実際にどのようなメリットがあるのかを解説していきます。
自立心を育てられる
中学受験では、親のサポートが必要不可欠です。
しかし、いかに子どもが自立しているかということもまた、とても重要になってきます。
共働きであれば、子どもが一人で過ごし、ものごとを冷静に考える時間が多く、自立心も身に付くのです。
日常生活はもちろん、学習をする上でも自立を促し、親に言われなくても勉強に向かう姿勢を身に付け育てていきましょう。
経済的に有利になる
共働き家庭はそうでない家庭に比べて、単純に考えて収入が2倍です。
何かとお金がかかる中学受験を受けるにあたって、金銭面においては圧倒的に有利でしょう。
経済的に余裕があれば、塾選びはもちろん、志望校選びも選択肢の幅が増えることになります。
塾や学校そのものの中身を、しっかりと検討した上で選べます。
塾であれば中学受験に特化した授業内容、学校であれば入学後のイメージなど納得のできる選択が可能です。
そうはいっても、共働きでなくても共働き並みの収入がある家庭もあります。
あくまでも参考程度に考えるようにしましょう。
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子どもとの衝突を防げる
我が子が中学受験をするとなれば、子どもをサポートしたいと熱心になるあまり、つい過干渉になってしまうということも少なくありません。
結果的に子どもとの距離感が近くなり、衝突してしまっては親子ともに大きなストレスです。
受験をする子どもにとってストレスは、できるだけ避けたいもの。
その点、共働き家庭の場合は親子間でほどよい距離感が生まれるため、衝突を減らすことが可能です。
親にとっては、不安や心配になるかもしれませんが、塾の先生や子ども自身を信頼して見守るようにしましょう。
共働きで中学受験を成功させる秘訣!
共働き家庭が中学受験を成功させるためには、様々なポイントがあります。
限られた時間の中で、いかに工夫や対策をするかが成功のカギとなるでしょう。
ここでは、具体的なポイントを解説していきます。
子どもの自立を促す
共働き家庭で中学受験を成功させるには、子どもが自立できるかどうかが重要です。
学校や塾の宿題をするのも、日頃の学習やその準備をするのも子ども自身ができなくては中学受験を達成することは難しいでしょう。
「自分でできた」「親に頼らなくてもできる」といった体験を通して、子どもは自信を持つことができます。
自立心を培うためにも、これらの成功体験を積み重ねて、「自主性」「主体性」を育てていきましょう。
子どもが本当に自立できているか不安という方は、子ども自身が「目標=志望校合格」となっているか確認してみてください。
子どもが考える目標が明確であれば、学習における自立はできていると考えることができます。
まだ自立はしていないと感じる方も、実際に志望校の説明会やオープンキャンパスなどに親子で参加してみると、イメージを掴みやすく、子どものやる気にも繋がるのでおすすめです。
サポートが手厚い塾や家庭教師を選ぶ
共働き家庭が塾を選ぶ際は、しっかりとサポートしてくれる体制があるところや、家庭教師がおすすめです。
塾と一言で言っても、特徴は様々です。
例えば、無料送迎バスや塾への入退室が確認できるアプリ導入など、通塾のサポートを徹底しているところであると、より親の負担を減らすことができます。
また、親が不在でも対応可能なプランや、オンラインによる家庭教師などもあります。
夕食の提供や21時ごろまでみてくれるなど学童的な要素を兼ね備えた塾の他に、振替や講師の変更、個別対応など柔軟なサポートがある場合もあります。
どれにするかは、各家庭の状況や子どもの性格を踏まえたうえで、検討するようにしましょう。
土日の過ごし方を工夫する
平日になかなか時間が取れない共働き家庭では、週末の時間の使い方がとても重要と言えます。
まとまった時間をとりやすく、塾の復習やスケジュールの見直しに時間をあてられます。
土日に次の週の平日のスケジュールを立てるのも良いでしょう。
ある程度固定化されてくるので、慣れてきたら子ども自身がスケジュールを立てられるようになると尚良いです。
また、平日ではできない体験型の学習もおすすめです。
実験や観察、社会科見学などは、子どもの好奇心を導き出し、学習意欲を引き出すことができます。
外に出ることで、ストレス発散にもなるので、モチベーション維持にも繋がります。
夫婦で役割分担を決める
何度も言うように中学受験で重要となる親のサポートです。
しかし、夫婦どちらかに負担が偏ってしまっては、家族で笑顔で中学受験を乗り越えることは出来ません。
共働きだからこそ、上手に役割分担していきましょう。
塾での面談や学校説明会の内容も、夫婦で情報を共有し、常にお互いが把握できている状況を作っておくことが重要です。
また、親世代が経験してきた中学受験での情報やノウハウは、今の中学受験には関係ありません。
参考にならないので、押し付けることはやめましょう。
子どもとともに親も一緒に、中学受験について学ぶくらいの姿勢で挑むことが大切です。
夫婦がしっかりと連携を取れるよう、日頃から受験について家族で話し合い、家族みんなが納得して挑めるような体制を作っておきましょう。
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共働き家庭での塾選びのポイント
共働き家庭での中学受験は、塾選びが受験成功を決めるといっても過言ではありません。
では、どのような点に注目して選べば良いのでしょうか。
ここからは、共働き家庭での塾選びのポイントをご紹介していきます。
授業形態
授業形態には、集団で授業を受けるものと個別で受けるものの2つに大きくわかれます。
メリット | デメリット | |
集団 |
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個別 |
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それぞれメリット・デメリットはありますので、子どもの性格や成績に応じて決めると良いでしょう。
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合格実績
合格実績は、塾選びでの判断材料には欠かせません。
実績のない塾に我が子を預けるのは、不安ですよね。
まれに、塾設立から間もないから実績がないという場合もありますが、受験対策の質や内容を見極めるためにも、特に志望校への合格実績は必ず確認しましょう。
カリキュラム
塾によって、指導方針やカリキュラムは異なります。
入塾してから、「こんなはずではなかった」をできるだけ回避できるよう、授業のカリキュラムや授業に遅れのある子へのフォローなど事前に把握することが大切です。
受験する学校によって問題のレベルや出題されやすい傾向などが違うため、志望校への対策がしっかりとした塾を選ぶようにしましょう。
過去に志望校に合格した子どもや親による口コミは、特に参考になるのでチェックすることをおすすめします。
指導力
塾講師の指導力は、志望校合格にも直結する重要な部分でもあります。
分かりやすい授業内容や、興味を引き出すような授業内容であることもポイントです。
加えて、親子ともに信頼できる人であれば、安心して任せたいと思えます。
しかし、人気講師の場合、授業料が高かったり倍率も高めなので、入塾後に希望の講師の授業を受けられるかもチェックする必要があります。
通いやすさ
親の送迎が必要な場合、親の負担は大きく、共働きの場合さらに負担は増えるでしょう。
学年が上がるにつれて自習室の利用頻度も増えるため、通塾の頻度も上がります。
なるべく子どもが自分で通える塾を選ぶことが大前提となります。
高学年になれば、帰宅時間も遅くなることが予想されます。
安全に通うことができる経路の確保も忘れずにしましょう。
サポート体制
親子それぞれに対するサポート体制が充実した塾を選ぶと良いでしょう。
自習室があれば、親がサポートできない平日でも通えるため、安心です。
自習室と言っても、机と椅子が準備されているだけではなく、不明点を気軽に質問できる環境なのか、オンラインコンテンツが使用できるかなど様々です。
共働きの場合には、自宅でのサポートが難しいので、不明点を気軽に質問できる環境が整っている塾がおすすめです。
共働き家庭の親にとっては、なかなか子どもの日々の学習を把握することができないため、定期的な面談で子どもの様子を共有できたり、悩みを相談できる塾を選ぶのが良いでしょう。
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家族一丸となって中学受験を乗り越えよう!
中学受験は、子どもだけではなく親にとっても大きなイベントでもあります。
家族みんながしっかりとサポートし合うためにも、「中学受験をする目的」をあらためて明確にする必要があります。
「何のために受験をするのか」「将来どうなってほしいのか」を子どもと話し合い、しっかりとしたビジョンを立てて挑むことで、受験に対する覚悟も決められるでしょう。
そして、共働き家庭の中学受験の一番のメリットは、親が頑張る姿を見せられることです。
日常の中で、両親が仕事に対する努力を間近で感じられることは、中学受験をする子ども自身にとっても大きな存在でしょう。
自分だけでなく、親も日々頑張っていることを実感できれば、自然とモチベーションも高まります。
中学受験において、共働きであることをメリットとして捉え、ぜひ家族で乗り越えていきましょう。