こんな方におすすめ
- 現在の偏差値よりも高い偏差値の学校の受験を考えている
- チャレンジ校に合格できる子の特徴を知りたい
中学受験では持ち偏差値以上の偏差値の学校を受験するケースもあります。
当然ですがお子さんの学力以上の学校を受験することになるので合格率は自ずと低くなりやすいです。
そこで本記事では中学受験におけるチャレンジ校について、チャレンジ問題を受験する際の注意点やチャレンジ校でも合格できる子どもの特徴について紹介します。
チャレンジ校を受験しようか考えているご家庭は、ぜひ参考にしてみてください。
中学受験におけるチャレンジ校とは?
「そもそもチャレンジ校とは何?」と思う方もいるでしょう。
チャレンジ校とは、子どもの学力に対して受験するにふさわしい偏差値以上の学校のことであり、合格できない可能性が高いが不可能ではない範囲の学校のことです。
主な基準は「子どもの偏差値+5~10ほど」とされており、志望校の合格判定テストなどで合格率が30%~50%ほどの学校が対象になります。
また、受験ではチャレンジ校のほかにも以下のようなレベル分けが可能です。
- 準チャレンジ校:偏差値+1~3、合格率50%~70%ほど
- 適性校:偏差値±1、合格率80%
- 安全校:偏差値-5~10、合格率80%以上
上記のようなチャレンジ校以外の学校と併願することで、安全に合格できる学校を確保しつつ、合格できる確率は低いが入学したい学校への可能性も残せます。
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チャレンジ校を受験する際の注意点とは
チャレンジ校を受験する際はただ受験すれば良いというわけではなく、いくつか注意すべき点があります。
主な注意点は以下の通りです。
第1志望に合格できそうな場合に受験する
チャレンジ校はお子さんの偏差値よりも高い学校を受験するので合格することは難しく、万が一不合格になってしまうことを考えると、チャレンジ校だけ受験するのは危険です。
一般的にチャレンジ校への合格率は30%以下とされているため、確率的にはチャレンジ校を3校受験して合格できるかどうかと言ったところです。
しかし、チャレンジ校を3校受験するのというのは現実的ではないでしょう。
また、子どもにとって初めての受験である中学受験が失敗に終わってしまうと、その後の勉強へのモチベーションや高校受験の際にトラウマとなってしまいかねません。
そのため、チャレンジ校以外にも適性校や安全校を第1志望にして、他の学校へ入学できそうな場合に受験すると良いでしょう。
過去問で手ごたえを感じたら受験する
チャレンジ校を選ぶ上で偏差値以外にも、1つの選ぶ指標となるのが過去問です。
学校によって入試問題の傾向が異なるため、偏差値が高いからといって合格率が低いとは限りません。
そのため、実際に過去問を解いた上で、点数が高かったり子どもの得意な分野の出題が多かったりする場合は、受験を検討してみても良いでしょう。
入学試験の日程を確認しておく
受験は学校によって入学試験の日にちが異なりますが、ある程度同じ時期に行われるため、同日に多くの学校が試験を行っています。
中には受験を考えている学校の試験日が被ってしまう可能性もあるため、事前に試験日を確認しておきましょう。
もし試験日が被っている場合は、学校によっては2次試験を行っているところもあるため、1次試験で志望校を受験してチャレンジ校は2次試験を受験するのもおすすめです。
チャレンジ校に合格する子の特徴
基本的にチャレンジ校は受験しても合格できる確率が低いですが、チャレンジ校への受験を成功させて入学するお子さんも当然います。
チャレンジ校に合格できる子どもと不合格になってしまう子どもには、どんな違いがあるのでしょうか。
合格する子の特徴は以下の通りです。
論理的で柔軟な思考力がある
学校のテストのように、ある程度の範囲を絞って出題される場合は答えを暗記するだけでも高得点は取れます。
しかし、中学受験のように小学校で学んだ全ての内容が出題範囲である場合は、答えだけを暗記するというのは不可能に近いでしょう。
そのため、受験に合格するためにはただ答えを暗記するだけではなく、問題の意味や意図を理解しなければいけません。
問題の意味や意図を理解するには、常に「なぜこの答えになるのだろう」「どうやったらこの問題が解きやすくなるのか」など、論理的な思考が求められます。
近年では論理的思考能力を求める試験問題が頻出される傾向にあるので、ぜひ身に付けておきたい能力です。
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応用が利く
中学受験では、小学校で習った内容が出題されるだけでなく、応用力を求められる問題が多く出題されます。
特に算数では基礎となる公式や計算方法を覚えるだけでは解けない問題が数多く出題されます。
いかに基礎が徹底されていても、応用問題に対応できなければ合格点の獲得は難しいため、中学受験において応用力は欠かせません。
チャレンジ精神が強い
チャレンジ校は自身のレベルよりも高い学校へ受験するため、失敗を恐れずに挑戦する「チャレンジ精神」が必要不可欠です。
中には、失敗を恐れて困難な道の選択を避けてしまう子もいるでしょう。
失敗を恐れずにチャレンジすることは大人でも簡単にはできませんが、チャレンジ校への受験には欠かせません。
また、子どものうちにチャレンジ精神を身に付けておけば、大人になっても成長に繋がりやすくなるため、身に付けておくに越したことはないでしょう。
本番に強い
中学受験を成功させるために、いかに長時間勉強をしても試験当日で力を発揮できなければ合格は困難です。
中学受験は子どもにとって初めての受験であり、試験の最中に緊張や合格への不安によって最大限の力を発揮するのは容易ではありません。
しかし、多くの受験生との競争に勝つためには、試験本番に力を発揮できるだけの強い気持ちが必要不可欠です。
少しでも当日に緊張や不安を軽減するために、子どもが自信を持って当日を迎えられるような準備や受験対策をしておきましょう。
チャレンジ校に合格したけど、授業についていけるか不安
チャレンジ校は子どもの現状の偏差値よりもレベルが高い学校であるため、入学してから授業のレベルについていけないというケースも少なくありません。
万が一入学して授業についていけない場合、学年内での成績が下位になってしまうことで子どもが自信を失ったり勉強のモチベーションが下がったりしてしまいます。
そのため、チャレンジ校へ入学する場合は受験に合格してからも継続的に勉強をし、入学までに学力や偏差値の差を埋めておくようにしましょう。
チャレンジ校の受験を上手く活かして満足のいく中学受験を
今回は中学受験におけるチャレンジ校について、チャレンジ校を受験する際の注意点や合格できる子の特徴を紹介しました。
チャレンジ校は適性校や安全校とは異なり、合格できる可能性が低いため、注意すべき点や求められることが異なります。
できるだけ上位の学校を目指す気持ちはわかりますが、あまりにもお子さんの学力とかけ離れた学校を受けても意味がありません。
チャレンジ校の受験を検討されている方は、お子さんや学校、塾の先生などとしっかり話し合って決めると良いでしょう。