こんな方におすすめ
- 受験に向けて春休みのうちに何をすべきかわからない
- 子どもが新6年生になるから不安が出てきた
中学受験を目指している子どもにとって、新6年生になるタイミングの春休みの過ごし方は重要です。
2月の受験に向けていよいよ1年を切っており、不安が出てくる方もいるでしょう。
そこで今回は、新6年生になるお子さんをお持ちの方に向けて、春休みのうちにすべき対策や注意点について詳しく解説します。
春休みの過ごし方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
新6年生が春休みにやるべきこと
まずは、中学受験を控えた新6年生が春休みのうちにするべきことについて紹介します。
保護者と一緒に年間スケジュールを立てる
中学受験に向けた勉強で重要なのが計画性です。
ただ闇雲に勉強をしたり塾に通ったりするだけでは、志望校への合格率は上げられません。
そのため、受験に向けたスケジュールを逆算して考える必要があるのです。
しかし、子どもだけでは適切なスケジュールを立てるのは困難なので、親子で意識を高めるために一緒にスケジュールを立てましょう。
2月の受験本番に向けて組み立てるべきスケジュールとしては「どのスパンで」「どのような内容を」「どのような方法で学ぶのか」などが挙げられます。
主なスケジュールの例は以下の通りです。
- 3月中旬~4月上旬:志望校を意識し始め、塾の春期講習に通う
- 4月~7月:受験に向けた勉強の時間や塾に通う日数を増やす
- 7月中旬~8月下旬:第一志望を決め、塾の夏期講習に通い、苦手な科目や分野の対策をする
- 9月~12月:併願校を決め、志望校に絞った対策として過去問を中心に勉強する
- 12月中旬~1月上旬:志望校へ出願し、塾の冬期講習に通って志望校合格に向けた勉強をする
受験勉強は何を勉強するべきか不明確なまま取り組んでしまうと、効率が悪くなってしまいます。
その点、上記のように時期によって勉強方法や内容を明確にすることで、子ども自身が迷いなく勉強ができるようになるのです。
5年生までの復習をする
春休みの時点ではどこの学校に入学したいかが決まっていないご家庭ががほとんどでしょう。
そのため、焦って無闇に過去問を解いてもあまり意味はありません。
まずは5年生までに学んだ内容の復習を行い、土台となる基礎を固めることが重要です。
また、春休みのうちに5年生までの復習を行うことで6年生となってからの授業も理解しやすくなり、学校でも中学受験に向けた勉強がしやすくなります。
過去問に取り組む時期についてはこちらの記事で解説しています。
過去問を取り組む際の注意点とは!いつから取り組むべき?
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志望校を意識する
夏から秋頃にかけて志望校を意識し始めるご家庭が多いでしょう。
しかし、春休みのうちからある程度、志望校を絞り始めても早過ぎることはありません。
むしろ事前になんとなくでも目標を定めておくことで、子どもが頑張る意味を見つけ出し、モチベーションが上がりやすくなるのです。
まだ志望校の候補がない場合は「通学に時間がかからない学校へ行く」「偏差値〇〇以上の学校に行く」「校則が厳しい学校には行かない」というように、条件面で絞る方法もあります。
志望校の選び方についてはこちらの記事で解説しています。
タイプ別、中学受験の志望校の選び方と探し方を解説!偏差値だけでなく個性も見極めて!
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新6年生が春休みの過ごし方で注意すべきこと
続いては、新6年生が春休みを過ごす際に注意すべきことについて紹介します。
生活リズムを崩さない
春休みは学校への通学がなく、遊ぶ時間が増えたり寝る時間が遅くなったりするため、生活リズムが崩れやすい時期でしょう。
生活リズムが崩れることで、予定していたスケジュール通りに勉強を進めることができなくなってしまう恐れがあるため、注意が必要です。
また、一度生活リズムが崩れてしまうと、春休みが明けて学校に通い始めるようになってからリズムを戻すのに苦労してしまいます。
普段と変わらない生活リズムで過ごすことを心がけましょう。
勉強する体力をつける
中学受験では、夏から秋にかけて志望校や併願校を決めるため、勉強も本格的になります。
勉強が本格的になってからは1日あたりの勉強時間を増やさなければいけないため、長時間の勉強ができるような体力が必要です。
しかし、本格的な受験勉強が始まる時期に、いきなり長時間の勉強ができるわけではありません。
そのため、春休みのうちから少しずつ勉強の時間を増やすことで、徐々に長時間の勉強ができる体力を身に付けることが重要です。
気分転換も忘れずに
先述したように、受験を控えた新6年生にとって春休みの過ごし方は重要です。
なかには春休みの期間を勉強だけに充ててしまう方もいるでしょう。
しかし、勉強ばかりの日々を過ごしてしまっては子どもに疲労やストレスが蓄積されてしまいます。
子どもが疲労やストレスを抱えたまま勉強に時間を費やしても、効率が悪くなり、勉強にも身が入らないでしょう。
また、最悪の場合は勉強嫌いになってしまい、中学受験どころではなくなってしまうというケースも起こりかねないので注意が必要です。
そのため、定期的に気分転換を行い、勉強嫌いにならないように効率を維持できるようにすると良いでしょう。
その際は保護者の方も勉強を強制してはいけません。
中学受験に向けて春休みのうちにできる対策とは
春休みの時点では志望校が定まっていないご家庭が多く、志望校別の受験対策は困難でしょう。
そこで、今回は春休みでもできる対策を紹介します。
苦手科目や分野を特定して原因を探る
志望校に合格するためには得意科目の点数を伸ばすことも重要ですが、苦手科目の改善が必要不可欠です。
中学受験はいかに苦手科目の点数を落とさないかが鍵なのです。
苦手科目を改善するためにはどの科目や分野が苦手なのか、なぜ点数が伸びないのかの原因を解明する必要があります。
そのため、5年生までの復習を兼ねて苦手科目や苦手分野の見直しが重要です。
親子で中学受験の温度感をすり合わせておく
中学受験を目指す子どもの中には「親に言われたからなんとなく勉強している」という子どももいます。
お子さんが自分の中で受験をする明確な理由や熱意がなければ、途中で勉強をやめたり飽きてしまうこともあるかもしれません。
特に新6年生ごろの年代は「第2次反抗期」とも呼ばれる時期であり、親の意見に対して自身の考え方が芽生え始める時期でもあります。
そのため、受験勉強が本格的になる夏前に親子で中学受験に向けた温度感をすり合わせておき、中学受験を途中で断念してしまうことがないようにしておきましょう。
子どもに合った塾を選ぶ
志望校に合格するためには、学校の授業や独学だけでは困難で進学塾に通っている人がほとんどです。
そのため、多くの家庭が春・夏・秋・冬などの時期ごとに春期講習や夏期講習、秋季講習、冬期講習に通います。
塾によって特徴や実績が異なるため、子どもによって合う塾と合わない塾があるでしょう。
そのため、春のうちから子どもに合った塾を探しておく必要があるのです。
志望校合格のためには春休みの準備が重要
今回は中学受験を控えた新6年生が春休みのうちにやるべきことや、過ごし方の注意点について解説しました。
受験本番は2月なので、本格的に勉強を始めるのは夏頃からで大丈夫と考えているご家庭が多いでしょう。
しかし、本格化する前の準備として春休みの過ごし方が重要であり、春休みの過ごし方が今後の受験勉強に大きな影響を与えます。
また、志望校への合格率を上げるには、現状を把握し、適切なスケジュールを組み立てる必要があるのです。
中学受験に向けて不安がある際は、春休みのうちにしっかりと準備をしておくと良いでしょう。