こんな方におすすめ
- 日能研の特徴を教えてほしい
- どんな子が日能研におすすめなのか知りたい
今回は、大手進学塾である日能研をご紹介します。
日能研は、復習に力を置くスタイルで中堅校狙いの家庭におすすめです。
中学受験を制するためには、適切な塾を選ぶ必要があるので、各塾の特徴を把握することは非常に重要です。
日能研のコンセプトや費用、入塾条件、カリキュラム、そして進学実績などについて知りましょう。
中堅校の魅力や特徴についてはこちらの記事で解説しています。
【中学受験】中堅校の魅力や特徴をご紹介!偏差値だけで判断するのは損!
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日能研とは
日能研HPより
コンセプト
日能研のコンセプトは「未来への学び」です。
子どもの「学びたい」という気持ちを大切にしていて、子どもが「学びたい!」と思った時に適切にその気持ちを汲み取れるようなシステムが整っています。
対象
日能研が指導しているのは中学受験対策のみです。
各校に個性があり、公立よりも自由な私立中学での学びに価値を感じているがゆえに中学受験対策のみ扱っているとのことです。
校舎
日能研は、北海道・首都圏・愛知・岐阜・関西・中国・四国・九州・沖縄に校舎があります。
詳しくは日能研の教室検索で確認してみてください。
費用
4教科を学ぶ場合、費用は年間、4年生は約45万円、5年生は約65万円、6年生は約108万円です。
この費用には、季節講習会や模試、教材、冷暖房費などが含まれています。
入会金は22,000円ですが、キャンペーンを行っている場合もあります。
他の受験塾と比べて平均的またはやや安い値段なのが特徴です。
入塾条件
1年を通して新規生徒を受け入れています。
1~3年生の場合
無条件で入塾できます。
4年(3年生の2月~)~6年生
2科目(国語・算数)の入塾テストがあります。
難易度はそれほど高くありません。
落とすためのテストというよりは、入塾後の指導方針を決めるためのテストです。
日能研の授業スタイル・カリキュラム
次に、入塾後にはどのような授業やカリキュラムが受けられるのかを紹介します。
授業は対話型
日能研は「対話型授業」を積極的に取り入れています。
先生が一方的に勉強を教えるのではなく、先生と生徒、生徒と生徒が対話しながら学んでいくスタイルです。
受動的な姿勢ではなく、子ども自身が能動的に学ぶ力を養います。
1クラスは約25名で定期的にクラス変えを行う
日能研は1クラス25人前後となっています。
集団指導の塾の中では非常に多いクラス人数なのが特徴です。
クラスや席は定期的なテストによって決められます。
テストの頻度は、4年生と5年生は2カ月に1回、6年生は1カ月に1回です。
競争心を煽り、生徒のモチベーションになりますが、順位を気にし過ぎてしまう子もいます。
復習に重点を置いたスタイル
日能研は「復習」に重点を置いています。
塾で習った内容を宿題で定着させ、定期的なテストでチェックをします。
授業の進度はややゆっくりで、何週間にもわたって同じ単元(関連科目)に触れ続けることもあります。
「1度やったらあとはもう触れません」ということがなく、面倒見がいいと言えるでしょう。
また、予習は特に求められていません。
家庭では宿題を解いたり塾の復習をしたりすれば十分です。
じっくりと理解をしていけますが、その分授業はゆっくりと進みます。
そのため、受験内容がすべて終了するのは6年生の7月で、他の進学塾と比べるとやや遅いタイミングです。
受験の仕上げや過去門対策は少し手薄になりがちです。
テキストはシンプルで丁寧
日能研の使用するテキストは「なぜそうなるのか」を追求した構成となっています。
丁寧な解説や図説のあるテキストですが、単色刷りで太文字などはありません。
デザイン的に、子どもが1人で読み進めるのは少し大変です。
そのため、どこが重要箇所で重要語句なのかを判断する必要があり、必然的に授業を真剣に聞くようになります。
受験勉強に慣れるまでは親のサポートが重要です。
進学実績は中堅校メイン
日能研は中堅校に多数合格者を出しています。
一方で難関校はそれほど多くありません。
ゆっくりじっくりと定着させていくスタイルは子どもにとって無理のない受験生活が遅れます。
塾の費用もそれほど高くないので、中堅校狙いの家庭に向いていると言えるでしょう。
中堅校の魅力や特徴についてはこちらの記事で解説しています。
【中学受験】中堅校の魅力や特徴をご紹介!偏差値だけで判断するのは損!
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日能研がおすすめの家庭とは?
日能研は難関校狙いというよりは、普通の子がそれほど背伸びをせず、堅実に中学受験をしたい時におすすめの塾です。
一方で難関校を目指している子、自己管理能力の高い子にとっては分かっている単元を何度も勉強させられるのは物足りなく思えるかもしれません。
定期的なクラス替え・席替えは日能研の伝統ですが、必要以上にプレッシャーを感じてしまったり、積極的に「対話」に参加できなかったりする子は少人数制の塾や個別指導などの方が伸び伸びと勉強ができるでしょう。
日能研がおすすめの家庭
日能研がおすすめの家庭は、以下のような家庭です。
- 中堅校狙い
- 能動的に学ぶ姿勢を身につけさせたい
- 塾代は程々がいい
- 競争好き
- 勉強が大好き!という程ではない
- 授業はゆっくりめがいい
- N鞄(日能研バッグ)に憧れている
日能研をおすすめできない家庭
日能研がおすすめできない家庭は、以下のような家庭です。
- 難関校狙い
- 大勢の中で発言するのは苦手
- どんどん授業を進めて欲しい
- 偏差値がかなり高い
- 競争に興味がない・順位を気にし過ぎてしまう
難関校を志望する場合は、早稲田アカデミーかSAPIXがおすすめです。
早稲田アカデミーについてはこちらの記事で解説しています。
【受験塾】早稲田アカデミーの特徴や口コミとは?どんな子に最適な塾か解説!
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SAPIXについてはこちらの記事で解説しています。
【中学受験】進学塾SAPIX(サピックス)の特徴や料金とは?
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日能研が気になったら
日能研が気になる人がより知るための方法を紹介します。
まずは資料を請求する
日能研の公式サイトにアクセスし、資料請求フォームから資料を請求しましょう。
地域ごとに教室や時間割り、費用など詳しい内容を綴った資料を届けてくれます。
ユーリカ!きっず体験授業に参加する
日能研は小学校1・2年生を対象に「ユーリカ!きっず」という講座を開いています。
これは子どもの個性を伸ばし、学ぶことの奥深さや楽しさを体験する内容となっています。
工作をし、工作を人に説明するようなカリキュラムです。
参加無料なので「日能研ってどんなところ?」「まだ中学受験するかどうかも決めていない」という人でも気軽に参加してみましょう。
保護者向けのガイダンスも同時開催されています。
季節講習に参加する
長期休みには夏期講習・冬期講習・春期講習などが行われています。
こちらは外部生でも参加可能です。
資料を読んだだけでは入塾する決断ができないという人は、まずは長期休みの間に行われる講習に短期間通って相性をみてみましょう。
「標準コース」を選択すれば、初めての人でも問題なく授業についていけます。
外部生であっても、授業を受ける以外にも学習の仕方や生活面での相談を専門スタッフにできるので、日能研を隅々まで知ることができるでしょう。
日能研ブックス
日能研ブックスというサイトでは実際に日能研で使用しているテキストや問題集を公開しています。
購入も可能なのでまずは試しに見てみるのもいいでしょう。
問題集などは授業を受けていない人でも問題なく使えます。
日能研のYouTube
日能研の考え方や大切にしていることなどをYouTube(動画配信サイト)で公開しています。
資料請求や説明会に行くのは少し面倒だけれど、日能研を知りたいという人におすすめです。
日能研の個別指導塾「ユリウス」
日能研は、通常1クラス25名前後の集団授業です。
しかし、「日能研プラスネットのユリウス」(Webサイト)では個別指導を中心とした授業が受けられます。
生徒の目的やレベルに合わせて、オリジナルカリキュラムを組んでいくスタイルです。
日能研は「中堅中学の受験向け」のイメージが強いのですが、ユリウスは小学校から高校まで、難関校受験対策から日々の授業補講までと幅広く対応をしてくれます。
関東中心に展開をしており、無料体験も受付中です。
集団学習は少し苦手と言う子はこちらも検討してみましょう。
詳しくはユリウス公式HPまで。
日能研は堅実な中学受験を目指す家庭におすすめ!
日能研は中堅中学に強い受験塾です。
平均より安めの費用かつ復習に力を入れたじっくりスタイルで支持を得てきました。
1クラス25人程度の集団授業で対話をしながらの理解を大切にするのが特徴です。
成績でクラスや席の場所が決まるので子どものモチベーション(やる気)を高めます。
一方で、大勢の前で話すのが苦手な子、競争がプレッシャーになってしまう子は慣れるまでやや大変です。
気になる人は資料請求をしたり長期休みの季節講習を受けたりしてみましょう。