中学受験

関西の難関校!東大寺学園中学校の校風や入試問題の特徴について詳しく解説

東大寺学園中学校

こんな方におすすめ

  • 東大寺学園中学校の校風や入試問題の特徴を知りたい
  • 関西の難関校への受験を検討している

関西の難関校として知られる「東大寺学園中学校」は、難関校ゆえに競争率が高く簡単には合格できません。

そのため、東大寺学園中学校への受験を検討しているのであれば、事前に校風や進路実績、入試問題の傾向などを把握する必要があります。

そこで今回は、関西の中でも有名校の代表格として挙げられる「東大寺学園中学校」について、校風や入試問題の傾向を詳しく解説していきます。

受験を考えているご家庭はぜひ参考にしてみてください。

東大寺学園中学校とは

東大寺学園中学校とは、関西でも最難関と呼ばれているほどの名門校であり、東大寺学園中学校内で普通のレベルとされている生徒でも、東京大学や京都大学に進学できるレベルです。

校舎が奈良県奈良市にありますが、大阪府や三重県など県外の生徒も多く受験します。

また、完全な中高一貫校の形式を取っており、2024年の入試からは東大寺学園への高校受験はできなくなりました。

東大寺学園では、高校2年生の時にイギリスの有名大学である「オックスフォード大学」への短期留学制度が設けられており、現地の学生と毎日のようのディスカッションを行う機会を設けています。

東大寺学園中学校の基本情報

東大寺学園中学校の基本情報は以下の通りです。

住所〒631-0803 奈良県奈良市山陵町1375
アクセス<電車・鉄道>
近鉄京都線「高の原駅」 から 徒歩15分
近鉄京都線「平城駅」 から徒歩17分
JR関西本線「平城山駅」 から徒歩25分
<路面バス>
文系統「東大寺学園バス停」 から徒歩2分
11系統「右京二丁目バス停」 から徒歩4分
11系統「右京三丁目バス停」から徒歩5分
電話番号0742-47-5511
FAX0742-47-6164
偏差値73
受験の募集人数200人

東大寺学園中学校の入試日程は、毎年月曜日に行いますが、他の学校は土日に行っていることが多いです。

そのため、複数校の受験がしやすく、近辺の超難関校である「灘中学校」や「甲陽学院」などとのW受験をする人も多い傾向にあります。

東大寺学園中学校の特徴

東大寺学園中学校では「基礎学力の重視」「進取的気力の育成」「豊かな人間性の形成」の3つの育成を目標としており、生徒の自由を最大限に尊重していくことや、将来様々な分野で活躍できるリーダーの育成を目指しています。

中高一貫校のメリットを活かし、学習は「進度」よりも「深度」を重視した独自のカリキュラムとなっています。

東大寺学園中学校に進学したら学ぶことの楽しさを実感できるでしょう。

また、東大寺学園ではクラブ活動が活発的に行われており、運動系のクラブが11、文科系が14、同好会が20もあるため、複数の部をかけ持つ生徒も多くいます。

そのため、クラブ活動への加入率は100%を超えており「マジック同好会」「オセロ同好会」「暗号同好会」「ドラえもん同好会」など個性的な同好会もあるおかげで、自身の趣味や興味を活かしやすい環境になっています。

加えて学校全体での行事も積極的に取り組んでおり、中学の間に「学園祭」「長距離走」「かるた大会」「落語の芸術鑑賞」「スキー研修」など様々な経験ができます。

(参照:東大寺学園中・高等学校公式サイト「主な年間行事」

東大寺学園中学校の授業

東大寺学園中学校では、「進度」よりも「深度」を重視すると述べましたが、中高一貫校であるが故に当然ながら公立校より授業スピードは早いです。

中学校の間に高校の内容も盛り込んだ授業が行われます。

例えば、本来は高校で習う「数Ⅰ」や「数A」も中学校のうちに習います。

高校の内容も早く終わるため、周りの学校に比べて、大学受験の準備や対策を早めに開始できるでしょう。

しかし、進行が速い授業が苦手な子どもやじっくり考えながら少しずつ理解を進めたいという子どもには、少し合わない部分があるかもしれません。

進学実績

東大寺学園中学校の2023年における主な進学実績は以下の通りです。

*()内は現役合格人数

東京大学 18人(15)京都大学 64人(51)大阪大学 9人(6)
奈良県立医科大学 16人(11)一橋大学 2人(2)神戸大学 10人(4)
北海道大学 9人(6)大阪公立大学 12人(2)名古屋大学 2人(1)
滋賀医科大学 2人(1)京都府立医科大学 4人(2)九州大学 2人(1)

その他国公立に182人(現役113)、国公立医科大学に58人(現役39)などの実績もあります。

主な詳細は以下の公式サイトをご覧ください。

(参照:東大寺学園中・高等学校公式サイト「進路状況 主な国立大学合格者数」

東大寺学園中学校の入試

東大寺学園中学校の入試科目は4教科(国語・算数・理科・社会)と3教科(国語・算数・理科)の選択制となっています。

4教科を選択した場合は400満点の合計と、国語・算数・理科の3教科の合計の4/3倍のうち高い方が得点になります。

3教科を選択した場合は合計点を4/3倍にして400点に換算します。

それでは東大寺学園中学校の入試問題の主な特徴や傾向をご紹介します。

国語

50分100点制となっており、大問1が漢字や四字熟語、大問2、3が長文問題の3題構成です。

長文問題は説明文と物語文が出題されることが多く、文字量が多いため、文章を早く読み取り指定の文字数で記述する文章力が試されます。

また、漢字ではさほど難しい漢字の出題はありませんが、日常生活ではあまり使わないような漢字の読み書きが出題されるため、語彙力が問われます。

合格者は6割以上の点数が必要であり、試験時間が短い中で時間切れにならないように時間配分にも慣れておく必要があります。

算数

50分100点制となっており、ここ数年は難化傾向にあります。

また、2023年は例年と比較して問題数も増えたので、スピードも要求されるようになりました。

大問1は小問の集合となっており、それ以降の大問は解き方や途中式を記述する方式なので、少しでも途中点がもらえるように諦めないで解答しましょう。

出題分野は「場合と数」「数論」「規則性」から多く出題され、図形問題では「容積」や「対称図形」などの出題が多いです。

ただし、算数の試験範囲は傾向が読みづらく、目星をつけて勉強するということが難しいです。

そのため、不得意な分野を極力減らし、どんな問題が出ても点数を落とさないような対策をする必要があります。

理科

50分100点制となっており、大問6〜7題構成になっています。

算数同様に近年難化傾向にあり、出題される範囲も幅広いため、簡単な暗記だけでは点数獲得は困難です。

主な出題傾向は、物理の「力学」、科学の「水溶液」、生物の「昆虫」、地学「太陽や月」などが多く出題されます。

特に物理と科学は難易度の高い問題が出題されるので、対策は必須と言えるでしょう。

理科の合格者の平均点は70点前後とされているため、苦手分野も落とさないように対策しておく必要がありますが、まずは得意分野で必ず点数を取れるようにしておきましょう。

社会

50分100点制となっており、理科と同様に幅広い分野からの出題となっています。

中でも図や資料からの読み取り問題、時事問題が多く出題されているため、参考書や過去問の反復、日頃からニュースに触れておく習慣をつけておきましょう。

社会は他の教科と比べて平均点が高いため、点数を稼げるだけ稼ぐことをおすすめします。

逆に、社会が苦手な場合は、重点的に対策をしておき、周りのライバルに差を付けられないようにする必要があるでしょう。

自由を尊重する「東大寺学園」

今回は、関西の中でも最難関とされている男子校の名門「東大寺学園中学校」について紹介しました。

東大寺学園中学校は、入試問題の難易度や競争率の高さから、簡単に入学できるような学校ではありません。

しかし、そんな有名校に進学することで、子どもの将来にとってプラスになる部分は多いでしょう。

また、東大寺学園中学校は他の有名校・難関校に比べても生徒の自由を尊重し、子どもの可能性や考えの成長を優先する校風となっています。

そのため、子どもがより高いレベルで自分らしい生き方をするにはおすすめの学校と言えるでしょう。

中学受験で有名校や難関校に挑戦してみたいというご家庭は、東大寺学園中学校への受験を検討してみてはいかがでしょうか。

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