こんな方におすすめ
- 子どもにスマホは与えるべきか知りたい
- メリットとデメリットが知りたい
- スマホを与える際に気を付けたいことを知りたい
子どもが小学生にあがった頃から「子どもにスマホは必要?」「いつからスマホを与えたらいいの?」と悩む保護者の方は多いのではないでしょうか?
近年では、子どもとスマホは切り離しては考えられないほど密接に関わっています。
そこで今回は、子どものスマホのメリットとデメリット、スマホを与えるタイミング、注意点などを詳しく解説します。 続きを見る
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子どもとスマホは切り離すことが難しい
KDDが2018年に行った調査では、小学校1年生で携帯やスマートフォンを持っているのは全体の30%で、4年生では半分が持っていることが判明しました。
2020年には文部科学省による「小学校への携帯電話やスマートフォンの持ち込みを例外的に容認する」と言う発表もあり、緊急時の連絡手段や遠距離通学には、携帯やスマートフォンは今や必須のアイテムとなっています。
子ども同士の関わりでも親子の関わりでも、ずっと携帯電話やスマートフォンなしでいることは難しくなっており、子育てに携帯やスマートフォンが密接に関わることは避けられません。
保護者が子どもの頃には携帯やスマートフォンがここまで普及していなかったため、近年の保護者は子育てに携帯やスマートフォンが関わる最初の世代と言えます。
前例がないため不安に思うことも多いでしょうが、メリットとデメリットをしっかりと把握して、上手に携帯やスマートフォンと関わっていくことが重要です。
子どもにスマホを与えるメリット
子どもにスマホを与えると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
いつでも連絡が取れる
スマホがあれば、思い立った時にいつでも子どもと連絡を取ることができます。
近年の小学生は習い事や塾などで帰宅が暗くなってから、と言うことも多くなっています。
保護者が毎回送り迎えをすることができればいいですが、年齢や都合によってはできない時もあります。
スマホにGPS追跡アプリをインストールすれば、GPS機能が付いているため現在地を確認でき、今どこにいるのか、どうしているのかを手軽に把握できます。
また、災害時の連絡もすぐに取ることができます。
SNSで連絡を取って安否確認ができるため、回線が集中して繋がりにくくなっても安心です。
実際に東日本大震災が起こった時には、SNSで家族の安否が確認できた例が多く発生しています。
コミュニケーションを取ることができる
スマホを持っていると、親子でも友人とでもコミュニケーションを取りやすくなります。
親子で同じゲームをして共通の話題が増える例や、家族間でのLINEを利用してこまめに連絡を取り家族の絆が深くなった、と言う例も見られます。
とくに、普段は触れあう時間が少ない父親とのコミュニケーションが取りやすくなった、との声もあります。
友だち間でも、スマホはコミュニケーションツールとして浸透しており、スマホを持っているとすんなりと仲間に入れたり、話題が盛り上がったりします。
昔の子育てでは、親が子どもに言い聞かせる言葉として「よそはよそ、うちはうち」がよく使用されていました。
しかし、スマホがないと自分だけが友だちと交流しにくくなり、意図的でなくても連絡がもらえずに仲間はずれになることもあるため、「よそはよそ」を貫くことは難しいと言えます。
疑問点をすぐに調べることができる
はてな?と思ったことをその場ですぐに調べることができるのも、スマホの大きなメリットです。
「簡単に調べたことは簡単に忘れる」と否定的な意見もないわけではありませんが、現実的に後で調べようとすると忘れてしまいがちです。
自宅で辞書や百科事典で調べてもわからなかったら、図書館まで出かけて膨大な本の中から調べたいことを見つけ出さないといけないので、時間がかかりすぎて調べたくでもできないことも多くあります。
また、子どもはデジタルネイティブなので、親と違ってデジタルの方が調べやすく頭にも入りやすい、と感じる子どもが多いようです。
わからないことをどんどん調べることができるとその分知識も豊富になります。
近年では、英語の発音をyoutubeの動画でマスターした例も見られます。
ITリテラシーを育てることができる
インターネットと上手に関わり使いこなすことは、これから社会に羽ばたく子どもにとって重要なことです。
いずれ必ず身に付けなければならないので、小さい頃からルールを決めてインターネットと上手に関わることは、子どもにとってメリットとなります。
新しい友人ができる
小学生のうちは、ほとんどの子どもが他の子どもとは学校でしか知り合うことができないため、関わりも限定的なものとなりやすいです。
インターネットは世界中に繋がっているので、どこに住んでいても友だちになることができます。
また、リアルでは口下手な子どもも、スマホでなら自分の考えを上手に言える場合もあります。
学校ではあまり関わりを持てなかった子どもと、スマホで関わり新しく友だちになるケースも見られます。
スマホのデメリット
メリットが多くあるスマホですが、デメリットもあります。
依存しやすい
スマホは便利で楽しいツールなので大人でもついつい依存してしまい、スマホを触っていないと落ち着かない、食事中や仕事中でもスマホが気になってしまう、などの依存をおこしやすいです。
ましてや小学生は大人よりも自制心が弱いため、使いすぎて依存症になってしまう場合があります。
健康に悪影響がある
スマホでの健康被害で一番に挙げられるのが、視力の低下です。
近視やスマホ老眼に注意
スマホの小さな画面を長時間見続けていると、視力が低下しやすくなります。
また、最近では長時間スマホの画面を見ることで、近い場所のピントが合いにくくなる「スマホ老眼」も問題となっています。
睡眠障害
スマホの画面からはブルーライトが発せられていますが、ブルーライトは寝付きを悪くしたり睡眠の質を下げたりします。
そのため、睡眠不足になって集中力や記憶力が低下し、学力の低下を招く場合もあります。
身体の痛み
スマホは前屈みで使用するため、長時間続けていると首や腰に負担がかかり、痛みを感じることがあります。
また、姿勢が悪くなることもあります。
子どもの交友関係が把握できなくなる
以前は、小学生の子どもの交友関係を親が把握することは、難しくありませんでした。
電話で連絡を取るには家庭の電話を使うため、どこの誰にかけているのかがすぐにわかったからです。
スマホでは、子ども同士で簡単に連絡が取れるため、子どもが誰と仲良くしているのかがわかりにくくなった、と感じる親は増えています。
害のあるコンテンツに触れる可能性がある
インターネット上には、暴力的なサイト、アダルトサイト、迷惑メール、ワンクリック詐欺、など害のあるコンテンツも多く存在します。
そのため、子どもがうっかりクリックして、害のあるサイトを見たり詐欺にあったりする危険性があります。
ネットトラブルに巻き込まれる可能性がある
インターネットが普及するにつれて、SNSなどのトラブルが発生しています。
匿名で気軽に書き込めるため、性別や年齢を詐称している人と知り合って犯罪に巻き込まれたり、個人情報を知られてしまったりする可能性があります。
また、グループトークで既読した、しない、したのに返事を打たなかった、などのトラブルが発生したり、返事を打つことがストレスとなったりすることもあります。
金銭的問題
スマホの金銭的な問題は、親の問題と子どもの問題の2通りがあります。
親は、スマホを買い与えることで毎月支払う料金が発生します。
子どもの場合は、ゲームの課金をついついしてしまい、気がついたら高額な金額の請求書が来てしまった、と言うトラブルが問題となっています。
スマホを快適に使いこなすために必要なこと・注意点
スマホのデメリットを見て与えるのが怖くなった保護者の方もおられるかもしれませんが、これらのデメリットのほとんどはスマホを持たせる時に家庭でルールを決めることで解決できます。
スマホを子どもに持たせる場合には、次のルールを決めておきましょう。親は、有害な情報を表示しないようフィルタリングを必ず設定してください。
- 利用時間を決める
- 使える金額を決めて超えないようにする(もしくは課金禁止)
- 使用するアプリの種類を決める
- 閲覧できるウェブサイトを決める
- スマホの設定を子どもが変えることは禁止する
新しいアプリを見たい、設定を変えたいなどのルールを変更したいことが発生した時は、その都度親子で話し合って可否を決めるようにします。
注意点は、ルールは親が一方的に決めるのではなく、親子でじっくりと話し合って決めること。
押しつけられると反発して破りたくなりますが、話し合いの末決めた納得のいくルールでしたら子どももしっかりと守ります。
どのタイミングでスマホデビューする?
スマホをいつから持たせるかも、親にとっては悩みどころです。
一般的には進級や進学を機にスマホデビューをした場合が多く、上記で述べたKDDの調査でもキッズ向けの携帯は小学1年生、スマホデビューは中学1年生や高校1年生が多く見られました。
他には、習い事を始めた時、クリスマスや誕生日のプレゼントとして、テストや大会などで良い結果を出したごほうび、などが挙げられます。
子どもの性格によっても欲しがる時期は異なるので、自分の子どもと周囲の状況、家庭の状況をよく考えて、必要だと感じたらスマホデビューを検討するといいでしょう。
まとめ
スマホは、現代の子どもと親にとってなくてはならないものです。
使い方を間違えると害を与えてしまいますが、ルールを決めて上手に取り入れると、子どもにも親にも有益なアイテムです。
避けて通ることは難しいので、親子でしっかりと話し合って家族で有益に使いこなし、生活を便利にすることをおすすめします。
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