教育・学習

小学生からネットリテラシーを高めるためのインターネットの使い方

こんな方におすすめ

  • 子どもの読解力を上げたい
  • 子どものインターネットリテラシーを高めたい
  • インターネットの上手な使い方を教えてほしい

読解力は、良い成績をとるためだけでなく、コミュニケーションや情報収集のためにも非常に重要な能力です。

これからのIT社会においてさらに読解力は必要となります。

インターネットが普及し、様々な情報を簡単に入手できるようになりましたが、それと同時に誰でも情報を流すことができるようになり、誤った情報もたくさん流れています。そこで必要なのが読解力で、インターネットリテラシーとも言います。

今回は、子どもにインターネットリテラシーを身につける方法とインターネットの使い方についてご紹介します。

 

子どものインターネット利用に潜む危険性やトラブル、対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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日本の子どもは読解力が低い

OECD(経済協力開発機構)では、2000年から3年ごとに義務教育終了段階の15歳児(日本では高校1年生)を対象に、「生徒の学習到達度調査」を行っています。

最新の調査である2018年調査(PISA2018)の結果を見てみましょう。

日本の結果は、参加した全79カ国・地域の中で数学は6位科学は5位という良い成績を収めていますが、読解力は15位と低い順位でした。

この学習到達度調査では、読解力を

情報を探し出す

理解する

評価し、熟考する

と定義しています。

日本の子どもの正答率が特に低かったのが

  • 必要な情報がどのWebサイトに記載されているのかを推測して探し出す
  • 情報の質と信憑性を判断し、自分はどうするのかを根拠と共に述べる

といった課題でした。

日本の子どもは文章の内容は理解できても、目当ての情報を効率よく探す方法と、内容が信用するに値するのかの判断が苦手なのです。

 

これからの時代、インターネットなしに生きていくことはできません。

日本では、インターネットは1990年代から普及し始め、2000年代に入ると爆発的に普及しました。

2018年の調査時に高校1年生だった子どもたちは、物心ついた時からインターネットがすでにあったにもかかわらず、インターネットから必要な情報を得る能力は低いという結果が出てしまったのです。

子どもが小学生のうちは、インターネットの使用を制限している家庭は多いでしょう。

しかし、親の目が届きやすい小学生のうちからこそ、インターネット社会に対応した読解力を磨いていくチャンスです!

インターネットリテラシーの重要性

読解力は学校の成績だけの問題ではありません。

インターネット社会で生き残るためにも、「インターネットリテラシー」と呼ばれる読解力を身につける必要があります。

必要な情報が得られない

インターネットは無料で瞬時に多くの情報が得られます。

だからこそ、効率良く自分の求めている情報を手に入れなければなりません。

どんな言葉で検索をしたらいいのかの見当や、タイトルや目次に目を通しただけで大体の内容を想像したりするためには、読解力と経験が必要です。

インターネットはなんでも検索ができますが、使われている言葉を知らなかったり、必要なものがわからなかったりすれば、検索のチャンス自体がありません。

世の中、特に法律や福祉などの分野は知っている者の味方です。

自分の求めている記事だと思って読み進めていたら、商品の広告だったなんてことがないようにしましょう。

信憑性が判断できず、情報に踊らされる

読解力や経験、そして想像力が不足していると、インターネットから得た情報が信じるに値するかどうかの判断ができません。

インターネットやサイトには多くの誤情報も出回っています。

フェイクニュースと呼ばれることもあります。

たとえば、2020年のコロナ禍では「白湯を飲むと予防できる」というデマがインターネットを中心に広まり、それを真に受けて人に強要するケースがありました。

医学的根拠のない匿名による主張を真に受け、良かれと信じて他人にすすめた人たちが、一定数いるのです。

ネット上で他人の中傷を行い、自殺してしまうほど人を追い詰めたり、名誉棄損や強迫行為として多額の慰謝料を請求されたりするケースもあります。

本当にこの情報は正しいのか?責任をもって発信できるのか?それを判断する読解力や想像力を身につけなければなりません。

小学生にとってインターネットは主に情報を受け取るツールです。しかし、やがて発信する側になる日も来るでしょう。

通信販売や契約などで失敗する

インターネットの普及により、通信販売はどんどん身近になっています。

だからこそ、読解力がないと、商品の概要を理解できなかったり、不利な契約をしてしまったりすることもあります。

たとえば「このサプリメントで体脂肪をやっつけよう!」というキャッチフレーズのダイエット食品の場合、「サプリメントを飲んだら痩せる」という効能は約束されていません。

「効果がなかったら全額返金!」をうたっていたとしても、「効果のない基準」とは何か?保証期間はどれくらいか?振込手数料はどちらが負担するのか?などについて確認する必要があります。

店舗販売ならば、わからないことは逐一販売スタッフに聞くことも可能ですが、通信販売となると、保険や家電などの高額な商品では契約内容や商品概要を自分ひとりで把握しなければなりません。

読解力が向上するインターネットの使い方

従来、読解力を鍛えるための手段としてよく上げられるのは「読書」です。インターネットが普及した現在も、読解力を上げるための読書は引き続き有効な方法になります。

これからの時代、読書以外の、インターネットを使って小学生の読解力を上げる方法も知っておきましょう。

同じテーマを扱ったニュースを読む

新聞や雑誌を何紙も取るのは大変ですが、インターネットならば同じ事件や事象を扱ったニュースを簡単に複数読むことができます。

ネットの発信元によって書き方や着眼点が違うので、複数読むのは多角的なものの見方、考え方を身につけるのに有効です。

たとえば、海洋プラスチック問題の場合、環境に与える影響、経済に与える影響、暮らしに与える影響、条約の有効性など、さまざまな立場、視点で論じられたり、主張しています。

明確なデータがある記事、専門家が監修している記事、主張が極端な記事など、多種多様です。

多くの情報にあふれているからこそ、「自分が信じたいものだけ」を信じてはいけません。

さまざまな記事に触れ、情報の集め方と判断の根拠を身につけましょう。

記事を要約する習慣を身につける

子どもが記事を読んだ時は、簡単に要約する習慣をつけさせましょう。

何がどうしてどうなったのか?作者や自分はどう考えているのか?などを、子どもに聞いてみてください。

文章をまとめる力、整理する能力、作者の考えの読み方、自分自身の考えーーこれらは読解力やコミュニケーションを取るうえで重要な能力です。

「読解力の勉強」と身構えず、親子の雑談として子どもに「教えてくれてありがとう」「〇〇なんて知らなかったわ」など、情報収集の能力や知識、考え方などをほめるようにすると、子どもは自発的に話してくれるようになります。

記事や子どもの考えが極端だったり偏っていたりする場合は、真正面から否定するのではなく「お母さん(お父さん)はこう思うかな?」「こんな記事もあるよ」など、多角的な見方を示してあげてください。

検索で語彙力を増やす・正しい由来を知る

言葉や単語を知っている語彙力は、読解力を伸ばすのに欠かせません

わからない言葉や気になったことを調べましょう。

辞書や辞典を引くのは面倒だという子どもも、インターネットの検索ならば簡単です。

SNSと現実の区別をつけさせる

SNS(交流サイト)は個人が自由に発信しているものも多く、さまざまな情報や主張にあふれています。

社会経験が乏しい小学生は、SNSから発信される根拠の薄い情報でも真に受けてしまいやすいので、ネットと現実世界の区別がつけられるように親が見守ってあげましょう。

子どもが特に極端な主張を始めたら、親は注意してください。

ある程度の年齢になるまでSNSを禁止するのも有効ですが、SNSに免疫のないまま大きくなってしまうのは逆に危険です。

SNSは短い文章で大きなインパクトを与えようとする傾向が強いので、崩れた日本語や、使い方の間違った日本語にあふれています。

家庭での会話は正しい日本語を使うように心がけましょう。

インターネットやSNSには独自のルールや慣習があり、それは現実とは違うこともあるのだ、と子供によく教えてあげてください。

まとめ|小学生からのインターネットの使い方が読解力に大きな影響を与える

日本人の子どもは世界的に見て、インターネットから必要な情報を得たり、精査したりするのが苦手です。

インターネット社会で苦労や損をしたり、誰かを傷つけたりしないためにも読解力を磨きましょう。

同じテーマの記事を複数読んだり、読んだものを要約したり、SNSと現実を区別したりするような習慣付けが大切です。

インターネットを上手に利用して読解力と創造力、知識を得ましょう。

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