子育て

いじめにあった子どもへの具体的な声かけ|まなびWeb

こんな方におすすめ

  • いじめにあった子どもにどういう言葉をかけたらいいの?
  • 子どもに打ち明けられた親はどうするのがベストなの?

いじめにあった子どもが親に相談する時には、いじめの事態は相当深刻になっています。

親の対応の仕方が悪いと、子どもの傷ついた心が限界を迎え、身体の不調や神経症、最悪の場合は自殺へ発展する可能性があります。

いじめによる病気や自殺などの事態を避けるために親はどういう声かけをすべきか、親はどのような対応をすべきかを紹介します。

子どもの気持ちに寄り添うことが大切 

いじめにあった子どもは、いじめられた自分を気持ちのうえで否定して自信を失っています。

親は、子どもからのいじめの訴えに共感して寄り添い、ともに話すことで子どもの気持ちが上向きになるように心がけることが大切です。

子どもが自分の方が悪いと自己否定したままに、絶対にしないことを親自身の心に刻みましょう。自己否定の状態が長く続きと、強迫神経症や摂食障害などの2次障害や自殺につながることもあります。

まずは、いじめられた子どもの話を最後までじっくり聞くことから始めます。子どもを100%まるごと受け入れ、共感してあげてください。

子どもの話を聞く時は、相づち程度にして途中で口をはさまないようにしましょう。話の腰を折ると、それ以上話さなくなってしまうこともあります。

これからどうするかを一緒に考えるスタンスがいいですね。

子どもが「小学校に行きたくない」と言えば、その気持ちを受け入れて子どもを休ませてください。間違っても「がんばって行きなさい」とは言わないようにします。

いじめられた子どもへの声かけ方法

子どもがいじめにあったと訴えた時は、次のような言葉をかけてください。

「よく話してくれたね、話してくれてありがとう」

いじめられた子どもは、親が自分の話を受け入れてくれるか、とても不安に思っています。話してもよかったんだ!と子どもが安堵できるよう、感謝の気持ちを伝えます。

「つらかったね、がんばったね」

いじめにあった子どもは自己否定の気持ちでいっぱいです。子どもの気持ちを受け入れる言葉をかけ、子どもを評価してあげてください。

「もう大丈夫、安心していいよ」

子どもは小学校で1人きりで戦い、疲れ果てています。「もう大丈夫だよ」と言って、安心感を与えてあげましょう。

「ひどい!あなたに悪いところはないよ」

「ひどいことをするね!」と子どもに代わって憤慨しましょう。

子どももいじめは内心ひどいなあと思っていますが、自分からそれを訴えることができないことが多いのです。

子どもの方には悪いところは何もないことを話して、子どもの自己肯定感を高めてあげてください。

「お母さんとお父さんがあなたを絶対守るから」

「何があってもあなたの味方だよ!」「1人で戦わなくていいよ!」「できることは何でもするよ!」ともう子ども1人で苦しまなくていいことを伝えます。

そして、子どもを守ってみせる、という固い決意を伝えてください。

安心感、親への信頼感を得ることができれば、いじめられた子どもの心は落ち着き、回復の方向へ向かうことができます。

話を聞く時は『繰り返し』と『言い換え』が有効

子どもの話を聞きながら『繰り返し』や『言い換え』をしてあげると、子どもは「自分の話を肯定的に聞いてくれるんだ」と安心します。

例えば、子どもが「○○君が僕が何もしないのに叩くんだよ」と言ったら「○○君は何もしないのに叩くんだね」と繰り返し、「朝、学校へ行こうとするとお腹が痛くなるんだよ」と言ったら「行こうとするだけで痛くなっちゃったんだね」と言い換えるといった言葉かけをするといいでしょう。

「うんうん、それで?」という肯定的な相づちも有効です。

低学年だったらスキンシップを心がける

「子どもの手を握る」「抱きしめる」「膝に乗せる」「背中をさする」などのスキンシップも子どもの心を落ち着かせ、安心感を与えるのにたいへん役立ちます。

いじめられた子どもが小学校の低学年の場合はとくに心がけて行いましょう。

これからどうするか一緒に考えよう

子どもの話を全部聞いたら、「これからどうするかを一緒に考えるよう」と伝えます。子どもはもう1人で悩み考える必要がないことを実感でき、安心します。

言ってはいけない言葉

子どもの話を聞く時に、絶対に言ってはいけない言葉があります。

その言葉を聞くと、子どもは失望したり不信感を持ったりして心を開かなくなる場合があります。

「お前にも悪いところがある」

どんなことがあっても、いじめていい理由にはならないので、いじめれられる側に悪いところはひとつもありません。

自分も悪い、と責められると子どもは親に頼らなくなり、自己否定して強迫神経症や摂食障害などの2次障害や自殺へ向かうこともあります。

「負けずにやり返せ」 

子どもは負けずにやり返せないから困っているのです。

やり返すと「けんか両成敗」「やり返したんだからおあいこ」などと受け取られることがあります。それは困ってしまいます。

「がんばれ!」

もうがんばることができない状態の人間に、「がんばれ!」と言っても追い詰めるだけです。

「どうして今まで黙っていたの?」

子どもにもプライドがあり、親に心配させたくないという気持ちもあって、言い出せなかったのです。

子どもは「言えれば苦労はしない」という気持ちになってしまい、親への不信感を持ってしまいます。

「勇気を出せ!」

もう勇気を出しつくしたかもしれません。そもそもいじめられた側が勇気を出す必要もありません。

親にそう言われると子どもは、無理なことを強制されたように受け止めてしまいます。

「気のせいじゃないの?」

こうした言葉は絶対に言ってはいけません。子どもは「自分の言葉を信じてもらえなかった」と絶望してしまいます。

親の子どもに対する対処方法

親は子どもに対してどのよう対処をしたらいいのでしょうか?

まずは休ませる

子どもはこの段階でもうへとへとに疲れ切っています。まずは、学校へ戻らなくてもいいのでゆっくりと休ませてあげましょう。

家庭では楽しく、くつろがせる

子どもにとって学校での時間は生活のほとんどをしめているので、学校がつらかったということは、人生のほとんどがつらかったように感じています。

子どもが「楽しい」と思えることをさせてあげましょう。

一緒に遊園地や公園に出かけて遊んだり、買い物をしたり、テレビを見たりして生きることの楽しさを実感させてあげてください。

親が子どもの代わりにがんばる

子どもはすでに学校でがんばってがんばり抜いたので、もう解放させてあげます。その代わり、今度は親ががんばってしなければならないことがあります。

勇気を持つ

次で詳しく述べますが、子どもがいじめにあったら担任や校長へ相談に行く必要があります。場合によっては、いじめ相手の親もでてくることもあるかもしれません。

こちらの訴えをすぐには理解してもらえないこともありますし、理解しようとしない人もいます。

ですので、親は勇気や負けない気持ちをしっかりと持つ必要があります。子どもを守るのは親しかいません。「子どもは自分が守るんだ!」と強い意志を持ち、子どもの防波堤になる決意をしてください。

小学校へ行って担任と話す

まずは、小学校へ行って担任の先生と話をしましょう。事態の深刻さがわかっていない場合もあるので、子どもは学校へ行けないほど悩み傷ついていることを知らせます。

担任では手に負えない場合や、いじめの事態が深刻な場合、いじめる子どもが他のクラスにもいる場合は、学年主任の先生や校長、教育委員会にも相談する必要があります。

相談する際には感情的に話さないよう気をつけてください。「

どうしてくれるんだ!」という苦情ではなく、どうしたらいいかを相談するというスタンスを取りましょう。

きちんとした服装で出かけ、ことがどんなに重要で真剣に考えているかを訴えます。

できれば父親も一緒に来てもらい、親が本気であることを伝えることをおすすめします。教師の中には、残念なことに母親に対しては強くでるのに父親に対しては強くでれない人もいます。

友達やその親からも情報を集める

いじめの事実を裏付けるために、子どもの友達や友達の親からも情報を集めておくことも大切です。集めた情報はきちんと記録しておきます。

1人で抱え込まない

子どもが親の支えを必要とするように、親も誰かのサポートが必要です。

子どもがいじめにあったり不登校になったりすることは、親にも大変なダメージを与えます。

不登校やいじめの専門家でもない限りすぐに落ち着いて対処するのは難しいですし、人によっては親の方が鬱になってしまうこともあります。

スクールカウンセラーや養護教諭は学校の担任よりあてになることもあります。

このほか、地域の親の会、インターネットのコミュニティなど、周囲を見渡すとサポートしてくれるところがあるので、頼りになるところを見つけましょう。

まとめ

子どもがいじめにあうとほとんどの親は気が動転してしまいます。でも、一番つらくて大変なのは子ども自身なので、適切な対処でまずは子どもの心を守ることを心がけましょう。

いじめは対処を間違うと、深刻な2次障害が起こったり、最悪の場合は自殺したりするなど、子どもの人生を大変なものにしてしまう可能性があります。

親は、子どもの一大事だと腹をくくり、何があっても子どもの味方になって子どもの心を守ってください。

 

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