こんな方におすすめ
- 「間違いノート」とは何か知りたい
- 「間違いノート」の作り方を知りたい
- 子どもに効率的に中学受験の勉強をさせたい
中学受験の受験勉強は勉強することが多く、できるだけ短時間で、効率的に様々な教科や内容を学ぶ必要があります。
そんな時におすすめなのが「間違いノート」です。
模試や過去問、問題集などで間違えた問題をまとめておくことで、自分だけのオリジナル問題集になります。
苦手な分野に何度も取り組めるので、効率的に点数を上げることができます。
中学受験直前に見直すノートとしても非常に効果的です。
今回は、中学受験に必須の「間違いノート」について、メリットや効果的な作り方をご紹介します。
ぜひ最後まで読んで、自分だけの宝のノートを作ってみてください。
普段の勉強で効果的な3冊のノートの使い分けについてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ併せてお読みください。
成績を上げるにはノートを3種類使い分けよう!効果的な勉強・学習方法を解説
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中学受験に効果的な「間違いノート」とは
間違いノートとは、模試や過去問、問題集などで間違えた問題をまとめたノートのことです。
間違いノートの目的
この間違いノートを作る目的は「間違いを整理し、間違えた問題だけに焦点を当てて対策をすることで弱点を効率よく潰していくこと」です。
間違いノートのメリット
間違えてしまった問題のみいつでも勉強できるので、効率よく勉強ができます。
なぜ間違えたのかもまとめられるので、教科や単元を超えた「弱点」の発見も容易です。
例えば社会や理科、算数のグラフに関する問題ばかり間違えていたら、「基本的なグラフの知識がない」可能性があります。
このように、間違えの傾向を把握できるのも間違いノートのメリットです。
さらに、ノートをぱっと開けば「自分が取り組むべき問題」が分かるので、問題集を何冊も並べるよりもスムーズに勉強ができます。
受験勉強において、「わかったつもり」が一番気を付けるポイントです。
間違えた問題の答え合わせ直後に解き直し、それで「わかったつもり」になってしまうのですが、いざ時間を空けて再度解いてみるとわからないことは多々あります。
間違えた問題は、すべて間違いノートにまとめることで、わかったつもりを防げます。
少し面倒に感じるかもしれませんが、間違いノートを作ることこそ無駄な勉強時間を省く近道なのです。
間違いノートの基本的なつくり方・使い方
具体的な間違いノートのつくり方と使い方について紹介します。
間違えた問題をノートに写す
問題集やテストなどで間違えた箇所をピックアップし写します。
このとき、余白をなるべく大きく取るのがポイントです。
問題文に対して最低でも3倍程度の余白を持たせるといいでしょう。
問題を写すだけでなく日付や出典(問題集ならばタイトルやページなど)も分かるようにしておきましょう。
出典が分からないと、問題の写しにミスがあった時や単元そのものを見直したいときに不便です。
過去問題集やグラフ、図形に関する問題を間違えた場合は、該当箇所をコピーして、切って貼り付けると効率的です。
また、勘違いや軽い計算ミスなど、いわゆる「イージーミス」「ケアレスミス」は「本当は分かっているからノーカウント」と思いたいかもしれません。
しかし、「本当は分かっている」としても正しい答えが書けていないのならば「間違い」です。
過去問の活用方法についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
中学受験|過去問の活用方法を紹介!ただの練習問題ではない
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間違えた問題の解説を写す
写した問題文を開いたとき、すぐに目に入らない場所に解説や解答を写します。
次のページや、ページ下部がおすすめです。
これで、間違えた問題に再度チャレンジした時に簡単に答え合わせができます。
間違えた理由を書く
解説の近くに、間違えた理由を書き込みましょう。
たとえば「時間が無くて焦ってしまった」「計算ミスをしてしまった」「問題文を勘違いして受け取ってしまった」「間違えて暗記していたなど」何らかの理由があるはずです。
「正しい答え」が何かを理解するだけでなく「なぜ間違えたのか」「どんな間違え方が多いのか」を見直すことで自分は何に注意すべきなのかが見えてきます。
間違いノートの問題文を解く
間違いノートは、作っただけで満足してはいけません。
間違えた問題を改めて解き直してみましょう。
「間違いノート」を「克服したノート」に変えていくのです。
ただし、解き直しは1回だけでは不十分です。
人の記憶は時間と共に薄れていきます。
間違えた直後、3日後、1週間後、1か月後に解き直しを繰り返しましょう。
完全に忘れる前に解き直すことで「解き方を思い出す時間」が短くなり、効率よく定着させられます。
完璧に解けるようになった後もたまにノートを見返すとよいでしょう。
解き直す時には日時、かかった時間、正答できたかどうかをメモしておくのがおすすめです。
間違いノートのつくり方【応用編】
ここからは、間違いノートの応用的なつくり方です。
性格や時間的余裕などに合わせた間違いノートのつくり方・使い方をしましょう。
付箋を活用する
間違いノートに記した問題は何度も解き直すことで理解を深めます。
「いつどの問題をやればいいのか分からない!」とならないためにおすすめなのが、付箋の活用です。
たとえばノートを作った直後以外に3回解き直す場合、3色の付箋を用意してください。
赤の付箋には3日後の日付、青の付箋には1週間後の日付、黄色の付箋には1か月後の日付を記入して間違いノートのページに貼ります。
そして解き直すたびに付箋をはがしていきます。
問題の解き忘れを防げるだけでなく、付箋を取り除いていくことで達成感も得られます。
カラーペンで見やすくする
間違いノートは、特に重要な箇所などにカラーペンなどを使って目立つように装飾しましょう。
重要な語句の所に赤で下線などを引けば実際に問題を解かなくても、ノートをパラパラとめくっているだけで「この範囲に弱いから気を付けなきゃ」と思うことができます。
試験直前や移動中などに眺めるだけでも目に飛び込んできてくれるでしょう。
ただし、派手にし過ぎるのは禁物です。
「ノートを飾る」ことばかりに時間と労力が取られ、肝心の勉強がおろそかになってしまいます。
多くても2~3色までにとどめておきましょう。
間違いノートを面倒だと思う人のための究極の方法
「問題をコピーしてノートに貼る」ことすら面倒だと感じてしまう人のための方法を紹介します。
問題集などで間違えた箇所に3色の付箋を貼ります。
付箋にはそれぞれ3日後、1週間後、1か月後の日付を記入してください。
あとは指定の日付になったら間違えた問題を解き直します。
つまり、問題集そのものを「間違いノート」にしてしまうのです!
独立したノートを作るよりも手間がかかりません。
しかし、このやり方は複数の問題集やプリント、テストなどをすぐ手に届く場所に配置し続けなければならず、机の上や引き出しがごちゃごちゃしてう点がデメリットになります。
またプリントやテストの場合、間違えた時の自分の回答がすぐ見える場所にあるので解き直しの邪魔になりがちです。
「間違いノートの効果を実感したい」「とにかく時間が無い!」などという時に試してみてください。
間違いノートのつくり方・使い方をマスターして効率よく勉強しよう
間違えた箇所を集めた間違いノートは苦手な部分を集中的に解消していける頼もしいアイテムです。
効率よく勉強をしたい人、長時間勉強をしたくない人は積極的に活用してください!
コピーや付箋を使えばノートを作る手間はほとんどありません。
繰り返し解き直すことで間違いを繰り返すのを防ぎ、点が取れるようになっていけます。
自分だけの間違いノートで自信を付けていきましょう!
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