こんな方におすすめ
- 中学受験の願書の書き方を教えてほしい
- 願書を書く際に気を付けたいポイントが知りたい
中学受験は、基本的に願書を提出しないと受けることができません。
それだけでなく、子どもの合否を左右する可能性もある重要な要素の1つでもあります。
初めて中学受験を経験する場合やそうでなくても「願書の正しい書き方に自信がない」と悩んでいる保護者の方は少なからずいます。
願書の書き方には、いくつか注意点があるので、事前にしっかりと把握して書く必要があります。
そこで今回は、受験の願書を正しく書く方法やコツをご紹介します。
ぜひ願書記入時の参考にしてくださいね。
願書を書き始める前の準備
願書を入手する
願書の入手方法は様々です。
学校の窓口に直接貰いにいったり、郵送での購入などもありますが、一般的には学校説明会で配布されることが多いです。
さらに、近年ではインターネット出願という出願方法も一般的になったため、紙の願書が不要な場合もあります。
学校ごとに異なるので、学校の公式HPや学校の入試特別ページなどを見て最新の情報を確認することをおすすめします。
参考
コロナウイルスの影響もあり、インターネット出願は一般的になりつつあります。
インターネット出願に伴い、中学校入試・高等学校入試ともに、入試関係書類の紙による配布はありません。
引用:開成中学校「出願(募集要項等)」より
学校説明会で配布される場合は、
願書は、11月から12月の学校説明会で配布されます。
願書を入手する際には、書き間違った時の控えとして2部貰うようにしてください。
また、11月を過ぎると受験勉強も追い込みに入り、バタバタとしがちです。
急な志望校変更がある可能性もあるので、その時になって慌てないで済むように、受ける可能性がある学校の願書は取り寄せておくことも重要です。
願書はインターネットでも入手できるので、入手に時間をかけずに済むようになりました。
インターネットを上手に利用して、貰い損ねがないようにしてください。
調査書を依頼する
受験する中学校によっては、調査票(内申書)が必要な場合があります。
作成には手間や時間がかかるので、できるだけ早めに担任の先生にお願いしてください。
学校の説明会で調査書についての説明がなされる場合もあります。
そのため、内容をメモしておき、担任の先生に伝えるようにしましょう。
また、依頼する際には受験する学校全部の分をまとめてお願いするようにしましょう。
1通分作成するのにも時間がかかり、何回もお願いするのは迷惑になるので、必要な枚数だけ依頼するようにしましょう。
日頃から担任の先生とはコミュニケーションを取っておくと、依頼しやすいので心がけておきましょう。
願書を書く際のポイント
願書を書く際には、次のポイントを押さえて書きましょう。
下書きをする
願書の書き方には、いくつかの注意点やコツがありますが、大前提として下書きをして熟考し、丁寧な字で書き写すことが大切です。
通常通りに書いて美しい字で書ける場合はいつも通りで構わないですが、そうでない場合はいつも以上にゆっくりと丁寧に書くことを意識しましょう。
字のきれいさではなく字の丁寧さが重視されることを覚えておいてください。
また、願書は限られたスペースに伝えたいことを要点を押さえてわかりやすく書くことが大切なので、ぶっつけ本番で書くことは避け、じっくり内容を考えて別紙に下書きしてからその通りに書き写しましょう。
鉛筆などの下書きの上からボールペンで清書することは、用紙自体が汚れてしまう可能性があるため極力避けるようにしましょう。
自分の言葉で書く
インターネットで「中学受験 願書 例文」などと調べることで、簡単に例文を知ることができます。
内容が全く思い浮かばない場合は、ネットの例文を参考にしてもいいとは思いますが、丸写しは絶対にNGです。
試験官は、毎年たくさんの願書を読んでいるため、自分で考えていない文章やよく目にする文章はすぐにわかってしまい、良い印象を与えません。
はじめは難しいと感じるかもしれませんが、何度も練習するとだんだん書けるようになるので、以下の点を意識して書きましょう。
ポイント
- 受験校の魅力を書き出してみる
- 過大・過少評価をしない
- 学校のことは「貴校」と表現する
受験に有利な情報は書く
受験に対して有利な情報は、特記事項や家族構成に必ず書いてください。
保護者が卒業生や在校生の場合は、「十分理解のある家庭」とみなされて多少加味される場合もあります。
資格がある場合も明記します。
英検4級以上を持っていると補欠の場合に優先される学校もあります。
コピーを取っておく
願書を書いたら必ずコピーを取っておきましょう。
志望動機は受験する学校によって異なることを書くので、たくさん書くと混乱してしまう場合があります。
願書に書いた内容と面接での回答が異ならないよう、コピーを取って入試の際に確認することをおすすめします。
写真は証明写真か写真屋さんで
願書に貼る写真は、スピード写真やスナップ写真はNGです。
証明写真でも大丈夫ですが、おすすめは近くの写真屋さんで撮ってもらうこと。
写真屋さんに頼んでおくと、同じ写真をいつでも用意できるので、願書の追加や不慮の事態に慌てずにすみます。
ただし、忘れずに定休日を確認しておきましょう。
注意ポイント
願書を書く際には、以下の表現間違いに注意して書いてください。
- 「御校」は話し言葉なのでNG。「貴校」と書く
- 「です、ます」調で書く
- 「愚息」ではなく「息子」「娘」
- 子どもの一人称は「僕」「私」
- 親の一人称は「私共」
- 生徒ではなく「在校生」
まとめ
願書を提出しないと受験ができないので、早め早めに準備して慌てずに済ますように心がけてください。
願書を書くのは難しいように感じるかもしれませんが、この記事で紹介したポイントを押さえて書くと容易になります。
嘘を書く必要はないので、誠実に書きましょう。
ただし、誠実に書くあまり子どもの欠点を挙げ連ねたりしないようにしてください。