こんな方におすすめ
- 中学受験で志望校に全て落ちてしまった場合はどうすればいいの?
- 中学受験で全落ちしないための対策方法を知りたい
中学受験では、複数の志望校を併願したり滑り止めの学校を受験したりして、入学先の選択肢を増やそうと考える方がほとんどでしょう。
しかし、必ずしも全ての学校に合格するわけではなく、なかには滑り止めにさえ落ちてしまうこともあります。
お子さんが自信喪失してしまう可能性もあるので、志望校を全落ちという結果は何が何でも避けなければなりません。
そこで今回は、中学受験における全落ちについて、避けるべき理由や避ける方法を踏まえ、全落ちした場合はどのような対処をすべきなのかについて、詳しく解説します。
中学受験を控えたお子さんがいるご家庭は、ぜひ参考にしてみてください。
中学受験において全落ちを避けるべき理由
まずは、中学受験において全落ちを避けるべき理由を紹介します。
主な理由は以下の2つが挙げられます。
勉強の自信を無くしてしまう
中学受験で全落ちすると、お子さんが勉強に対する自信を喪失してしまう可能性があります。
中学受験では、合格に向けて膨大な時間を勉強に費やすため、その分不合格となった時のショックは大きいでしょう。
なかには「努力しても学力が上がらない」「自分は勉強ができない」という考えに陥ってしまうかもしれません。
勉強に対する苦手意識を持ってしまうと、学校の授業にも身が入らなくなってしまうということも考えられます。
授業に身が入らなければ学力の低下に繋がる恐れがあるため、非常に重要な問題です。
また、中学受験で全落ちをしてしまった場合、周りの生徒と同じ公立学校に進学します。
一度は中学受験で他の学校を目指したものの、結果として周りの生徒と同じ学校に行く場合、中学受験に失敗したと思われるかもしれません。
そのため、進学後に居心地が悪くなってしまったり、ストレスなどの負荷がかかったりしてしまうのです。
高校受験にも影響する
中学受験の失敗が高校受験へ影響してしまうのは大きな問題です。
中学受験で全落ちしてしまうと、受験自体に苦手意識が付いてしまい、高校受験の際にマイナスなイメージを持ったまま受験に臨まなければなりません。
高校受験は中学受験に比べて受験する人数が多く、競争率が激しいです。
周りの受験生は「何が何でも合格してやる」と意気込んで受験をするのに対して「どうせ受からないだろう」と思いながら受験をするのでは、モチベーションに大きな差が出てしまいます。
また、中学受験は全落ちしても地元の中学校へ進学できますが、高校受援では全落ちしてしまうと進学先がないという状況になることもあります。
そのため、子どもの将来の為にも、受験に対して苦手意識は持たないようにする必要があるでしょう。
全落ちしやすい子の特徴
中学受験をするご家庭は、何としても全落ちを避けたいところです。
全落ちをしやすい子には以下のような傾向があるため、当てはまる場合は気を付けましょう。
チャレンジ受験しかしていない
中学受験では、少しでも学力が高い学校や有名校への合格を目指していることでしょう。
当然ですが、学力が高い学校は入試問題の難易度が高く、有名校は応募する受験生が多く競争率が高いことで、合格のハードルが上がってしまいます。
チャレンジ受験は、あくまで合格できるかわからない学校へのチャレンジであるため「複数受ければどこかしらは受かるだろう」という考え方は危険です。
受験する学校がチャレンジ校ばかりだと、どこの学校にも合格ができないというケースが起こるため注意しましょう。
併願校の選び方については以下の記事で解説しています。
併願校の重要性は!?併願校を受験すべき理由と選び方を詳しく解説
続きを見る
ケアレスミスが多い
中学受験では、一問のミスが合否に大きな影響を与えるため、ケアレスミスは出来るだけ避けたいところです。
中学受験の入試問題の難易度はとても高いです。
難易度の高い高配点の問題を解くことも大事ですが、取れる問題を落とさないという安定性も求められます。
ですので、ケアレスミスを多くしてしまうと、本来取れるはずだった点数が取れなくなり、合格点まで届かなくなってしまいます。
復習をしない
入試問題に向けた勉強の際は、過去問や参考書などを活用することが多いですが、一度問題を解いて終わりにしてしまうと理解しきれません。
復習を繰り返すことで、子どもが苦手としている分野や問題の傾向が浮き彫りになり、入試問題に向けた対策が可能になります。
復習をしなければ同じミスを繰り返してしまい、入試当日にも見覚えのある問題でも点数を落としてしまうことがあるしょう。
中学受験で全落ちを避けるためには
中学受験で全落ちすると様々な問題が生じるため、以下のような対策がおすすめです。
滑り止めを受ける
チャレンジ受験だけではリスクが大きいため、必ず滑り止めとなる学校を受験しましょう。
中学受験において、全落ちしてしまうか、1つでも合格を獲得できるかでは、子どもに与える影響や自信に大きな差があります。
その点、万が一チャレンジ受験で失敗しても、滑り止めとなる学校に進学できれば、中学受験自体は成功と言えるでしょう。
しかし、滑り止めを受ける時は子どもに滑り止めであることを伝えない方が良い場合もあります。
お子さんが滑り止めの認識を持ってしまうと「どうせ合格するだろう」という考えを持ってしまい、受験対策を怠り落ちてしまうこともあります。
そのため、子どもには滑り止めで受験する学校の偏差値を少し高めに伝えておくなどして、ある程度の危機感を持たせながら受験させることをおすすめします。
中学受験、滑り止めの考え方・選び方、何が正解?|まなびWeb
続きを見る
落ちても大丈夫という発想を無くす
中学受験において「落ちても大丈夫」という発想は危険であり、なかには親が「受験に失敗しても周りの子どもと同じ公立の学校に通わせれば良い」という考えをしてしまい、親子で受験を本気になれないというケースも少なくありません。
万が一親が余裕な態度を見せてしまうと、子どもが親の気持ちを察して勉強に本気になれず、結果として受験失敗に繋がる可能性があります。
そのため、親は子どもに対して程よく気持ちを引き締めさせることで、受験の合格率が高くなりやすいでしょう。
もし全落ちしてしまった場合の対処
中学受験では、およそ6人に1人が全落ちをするとも言われており、事前に万全の勉強をしていたり滑り止めを受験していたりしても、全落ちしてしまう可能性があります。
最悪の場合、中学校は地元の公立校へ進学でも問題はありませんが、最悪なパターンは高校受験に影響してしまうケースです。
そんな時は「なぜ全落ちしてしまったのか」という理由を親子で振り返り、高校受験へのリベンジに気持ちを切り替えましょう。
全落ちした場合、子ども自身はなぜ全落ちしてしまったのかがわからず、自暴自棄や自信喪失を起こしかねません。
そのため、必ず理由を明確にし、どのような対策を取るべきだったのかを話し合い、高校受験への意欲を高めておくと良いでしょう。
また、全落ちしたからといって子どもを責めることは絶対に止めましょう。
これまでの努力を誉めて、「お疲れ様」と労いの言葉を伝えることが大切です。
全落ちのリスクを把握して事前対策を万全にしておこう
今回は、中学受験における全落ちに焦点を当てて、全落ちを避けるべき理由や事前対策について解説しました。
中学受験では、失敗した場合でも地元の中学校に通うという選択肢があります。
そのため、なかには「合格できなくても良い」と思う親御さんもいるでしょう。
しかし、受験で全落ちした際、子どもが受けるショックは計り知れません。
子どもに辛い思いをさせないためにも、事前に全落ちのリスクを把握し、万全の対策を行いましょう。