こんな方におすすめ
- 子どもの字が汚い
- きれいな字を書かせたいが、どう指導したらいいのかが分からない
「子どもの字が汚くて、読みにくい」と思っているけれど、「どんな練習をさせたらきれいな字を書けるようになるのか?」が分からない、と悩んでいる保護者の方は多いのではないでしょうか?
今回は、小学生の子どもがきれいな字を書けるようになる練習方法やコツを紹介します。
きれいな字を書けることは一生の財産になる
字をきれいに書くことが苦手な人は、「文字は読めればいい」と言い訳する場合があります。
しかし、同じ文章でも、「汚い文字で書いた文章」と「きれいな字で書かれた文章」では、ずいぶん印象が異なります。
最近ではパソコンで報告書などを書く機会が増えてはいますが、サインをする時、注意書きを加える時など肉筆の字を書く機会もまだまだあります。
ビジネススクールでは、履歴書を書く時には、きれいな字で書くことが推奨されます。
大人になってから文字を矯正するのはかなりの時間と努力が必要なので、小学生のうちにきれいな字で書く練習をするよう導きましょう。
きれいな字が書けるようになる6つの練習方法
きれいな字を書けるようになるためには、次の6つの練習方法が効果的です。
なぞり書きをする
美しい字をなぞると正しい字の形を覚え、きれいな字の書き方が覚えられます。
市販の練習帳を使用しても良いですが、インターネットで無料ダウンロードもできます。
注意点は、時間をかけてゆっくり丁寧になぞること。さっと書くよりも美しい字を書くことができます。
お手本を見ながら書く
お手本を横に置いて、お手本を見ながら書く練習も効果があります。お手本を横に置くと、自分の字をお手本と比べることができるので、字のくせやおかしい部分を発見することができます。
ゆっくり書くことを心がける
字の練習は量より質が重要です。
たくさん字を書こうとすると雑になりやすいので、ゆっくりと書く練習をするようにします。
ゆっくり書くコツを覚えると、難しい字も丁寧に美しく書くことができます。
練習する時間を決める
「練習は毎日夕食前に15分」など、決まった時間に練習する習慣をつけると、「字の練習をすることが当たり前」と感じ、ストレスなく練習できるようになります。
落ち着いて練習できるようにテレビは消し、ゲームや漫画、おもちゃはしまっておきましょう。
また、長い練習時間は練習を負担に感じて嫌になります。字の練習は15分以内に切り上げましょう。
達成感を得られるようにする
一日の練習量を決めて練習すると「できた!」「やった!」と達成感を得られるので、モチベーションがアップします。
表を作って、できた日や美しい字が書けた日はマルをつけたりシールを貼ったりするとさらに効果的です。
褒めてモチベーションを高める
うまく書けないからといってイライラしたり叱ったりすると、字を書くことが嫌いになる場合があります。
「すごくよく書けてるね!」「きれいに書けたね」など、たくさん褒めてあげましょう。
「自分がきれいな字を書くと親が喜んでくれる」と感じると、「もっときれいに書けるようがんばろう」と、モチベーションのアップに繋がります。
きれいな字が書けるようになる6つのコツ
きれいな字が書けるようになるには、練習方法だけでなく、以下の6つのことに注意を払うと効果的です。
筆圧にあった鉛筆を選ぶ
小学校低学年は筆圧が弱いので、HBの鉛筆では硬すぎて書きにくいです。
「B」や「2B」の鉛筆を選ぶとなめらかに書くことができます。
正しい鉛筆の持ち方をマスターする
正しい持ち方で鉛筆で字を書くと、長時間書いても疲れにくくなったり形の良い字を書きやすくなったりします。
間違った持ち方を覚えると矯正は困難なので、はじめにきっちりとマスターしましょう。
「親指・人差し指で持ち、中指・薬指・小指で支える」が正しい持ち方です。
消えやすい消しゴムを選ぶ
消しゴムは、きれいに消すことができるものを選びましょう。
きれいに消せなかった跡に上から字を書くと仕上がりが悪く見え、きれいな字を書くモチベーションが低下することがあります。
手書きの文字を見る機会を増やす
少し前までは、パソコンやスマートフォンが今ほど普及していなかったので、手書きの手紙やプリントなどを見る機会が多くありました。
けれども、最近は印刷された文字を見ることがほとんどなので、「自分で美しい字を書いてみたい」という意識がわきにくい場合があります。
50音表は手書き風のものを選んだり、美しい字で書かれた手紙を貰った時に子どもと一緒に「きれいな字だね」と見たりする、など手書きの文字を見る機会を増やしましょう。
機械的に行わない
もくもくとただ機械的に字を書くのではなく、「今日はどんなことをするのか」を明確にしてから練習を行うと、記憶にしっかり残って練習が身に付きやすくなります。
終わったら「目標は達成した?」「どんなところに気をつけた?」などの声かけをしましょう。
「こうすれば良かった」などの改善点を子どもが自分で見つけることができたら褒めてあげましょう。
適切な声かけをする
「丁寧に書きなさい」といわれても、子どもは「どう丁寧に書けばいいのか?」が分かりません。
命令にも聞こえて、「反発心がわいてしまう」可能性もあるため、「ゆっくり書くよう」指導しましょう。
また、「『う』が『ろ』に見えるよ」「0が6に見えるね」など具体的に指摘すると、「自分の字が他の人にどのように見えるか」を気づかせることができます。
手書きの楽しさとあたたかみを伝えて
字がきれいかどうかは入試の際の採点には影響を与えません。
しかし、きれいな文字は読みやすく、相手に良い印象を与えます。
近年ではパソコンやスマートフォンの普及によって印刷された字を使用できますが、一言肉筆のメッセージを添えると、心がこもった印象を与えます。
大人になってから字を矯正するのは大変なので、子どものうちに美しい字が書けるようになるよう導いてあげましょう。
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