こんな方におすすめ
- 個別指導塾と家庭教師の特徴を知りたい
- 子どもが個別指導と家庭教師のどちらに向いているのかわからない
中学受験では集団授業の塾に通う方が多いかもしれませんが、一方で個別指導塾や家庭教師を利用しようか悩んでいる方もいるでしょう。
どちらも集団授業に比べて生徒の理解度に応じた指導が受けられたり、質問がしやすい状況にあることが特徴です。
では個別指導と家庭教師にはどんな違いがあるのでしょうか。
本記事ではそれぞれの特徴や、どちらがお子さんに向いているかを解説します。
個別指導と家庭教師の共通点
集団授業の塾とは異なる、個別指導塾と家庭教師ならではの共通点は以下の通りです。
生徒の理解度に合わせた指導が受けられる
1つ目の共通点は、生徒の学力や理解度に合わせた指導をしてもらえるという点です。
学校のような集団授業では、周りの生徒の時間も奪ってしまうため、1人の生徒だけに合わせた授業は難しいでしょう。
その点、個別指導や家庭教師は、一人ひとりに対してしっかりと指導やフォローをしてくれるため、お子さんの学力や理解度に合わせた指導を行ってくれます。
授業スピードに追いつけず取り残されるということがないので、親としては安心でしょう。
質問がしやすく細かい内容も理解しやすい
学校や集団授業の塾の場合、周りの目を気にして授業中に質問ができないお子さんは意外と多く、わからない部分をそのままにしてしまうケースも少なくありません。
その点、個別指導塾のような少人数制や家庭教師のようなマンツーマン指導であれば、お子さんも遠慮せず質問ができるので、勉強の内容が理解しやすくなります。
大勢の中で発言することが苦手なお子さんには嬉しい環境です。
時間の融通が効きやすくスケジュール調整がしやすい
集団授業の塾と比べて時間の融通が効きやすいことが個別指導、家庭教師の特徴です。
突然用事が入ってしまったり、お子さんが体調を崩してしまうことがあるでしょう。
そのような場合でも個別指導や家庭教師であれば、スケジュール調整が容易にできます。
そのため、これまで様々な理由でスケジュール面の懸念があったご家庭も、お子さんが気軽に勉強できる環境を提供しやすいのです。
個別指導のメリット
では、個別指導と家庭教師の違いはなんでしょうか。
まずは個別指導塾のメリットは紹介します。
勉強する空間に身を置ける
個別指導と家庭教師のどちらも個別での指導を行ってくれますが、大きな違いは勉強をする環境の違いです。
家庭教師は基本的に自宅に訪問してもらい、勉強の指導をしてくれます。
自宅のほうが集中しやすいというお子さんもいるでしょうが、普段リラックスしている空間では勉強に身が入らないというお子さんもいるでしょう。
その点、塾での個別指導であれば、周りの生徒や空間が勉強一色に染まっており、お子さんも勉強モードにスイッチを入れやすいです。
学校や家よりも勉強に対して正面から向き合いやすいため、効果的な勉強が実現しやすくなります。
科目ごとの専門家が教えてくれる
家庭教師による指導の場合、基本的に1人の先生が全科目を担当します。
一方で、塾の個別指導であれば、各科目の専任の講師が指導をしてくれるので、科目ごとのエキスパートに指導してもらえるのです。
受験に関する情報や進学のためのノウハウがある
塾の先生は勉強を教えるエキスパートであるのはもちろん、受験のプロでもあります。
そのため、単純に勉強を指導するだけでなく、受験を成功させるための勉強法やコツなどのノウハウを教えてくれます。
特に、志望校合格の実績が多ければ多い塾であるほど、各学校の入試問題の傾向を把握していたり、受験の成功に向けたカリキュラムが整っているケースが多いです。
また、勉強以外の受験に関する悩みや、志望校に関する悩みに対しても親身になって相談に乗ってくれます。
お子さんの中学受験が初めてであり、受験に対する不安や悩みがあるご家庭には大きなメリットと言えるでしょう。
家庭教師のメリット
塾の個別指導に対して、家庭教師の主なメリットは以下の通りです。
慣れた環境で勉強できる
先述したように、塾のメリットは勉強一色の環境に身を置けることです。
しかし、なかには勉強一色の環境が苦手であり、いつも過ごしている自宅の方が集中しやすいというお子さんもいるでしょう。
そんな時は慣れた自宅で家庭教師に指導してもらうことが大きなメリットとなります。
マンツーマンで教えてもらえる
塾の個別指導ではマンツーマンの塾もありますが、基本的に2~3人の生徒に対して1人の講師という指導方法が一般的です。
その点、家庭教師は完全にマンツーマンでの指導であることから、小さなミスや課題も見つけやすく、お子さんの理解度に合った指導が受けられます。
家以外の場所でも利用可能
家庭教師は基本的に自宅に来て勉強の指導をしてくれます。
しかし、昨今の家庭教師は、図書館や公民館などの公共施設や、カフェやファミレスなどの飲食店、塾の学習スペースなど様々な場所で指導をしてくれるのです。
時には、何かしらの理由で自宅での勉強が難しかったり、親御さんのスケジュールが調整できなかったりする場合もあるでしょう。
そんな時は、自宅以外の場所で家庭教師に指導をしてもらうことで、よりスケジュール調整がしやすくなります。
1人の先生が担当してくれる
塾では科目ごとの専門の先生が指導をしてくれるというメリットがあり、より効果的な勉強が可能でしょう。
しかし、なかには「国語の先生は合うけど、理科の先生は合わない」というケースも起こり得ます。
その場合、お子さんが苦手な先生の担当科目そのものを嫌いになってしまう可能性もあります。
その点、家庭教師は各科目の担当を1人の先生が行ってくれるため、担当者との相性が良ければ勉強自体好きになりやすいというメリットがあるのです。
もし合わなかったら別の家庭教師に変えれば問題ありませんが、塾の場合は先生を変えてもらうことは難しい場合もあります。
相性の良い先生を選べるのは大きなメリットでしょう。
個別指導と家庭教師どっちがおすすめ?
個別指導と家庭教師、それぞれのメリットについて紹介しましたが、ではお子さんはどちらが向いているのでしょうか。
それでは、個別指導と家庭教師のそれぞれに向いている子の特徴について解説します。
個別指導が向いている子
個別指導に向いている子の主な特徴は以下のような点が挙げられます。
- 自宅では勉強に集中できない
- ほかの受験生から刺激を受けながら勉強したい
- 親子で受験に関するノウハウがなく、プロのアドバイスが欲しい
- プライベートと受験でしっかりと空間を分けたい
上記のように、塾の個別指導には、プロならではの指導法やアドバイスを求めているお子さんや、ご家庭に向いていると言えるでしょう。
家庭教師が向いている子
家庭教師に向いている子の主な特徴は以下のような点が挙げられます。
- 慣れた自宅の方が勉強に集中できる
- 塾に通わせる時間がない
- 控えめな子であり、マンツーマンのほうが質問がしやすい
上記のように、家庭教師には、慣れた環境で静かに指導をしてほしいお子さんや、塾に通うスケジュール調整が難しいご家庭に向いていると言えるでしょう。
個別指導と家庭教師の特徴を理解してお子さんに合った指導を
今回は、受個別指導と家庭教師の共通点やそれぞれのメリットを踏まえ、どのようなお子さんやご家庭が向いているのか紹介しました。
個別指導も家庭教師も、どちらも指導に関してはプロであり、利用することでメリットを得られます。
しかし、お子さんの学力や理解度・性格が違うため、指導法を間違えると受験に対するモチベーションも下がってしまいます。
そのため、事前に個別指導と家庭教師の特徴を理解し、お子さんの性格面も踏まえて検討してみると良いでしょう。