こんな方におすすめ
- 小学校低学年から理科の問題集や参考書は必要なの?
- 理科の問題集や参考書は何を基準に選べばいい?
小学校の理科は、物理、科学、生物、地学と範囲が広くさまざまなことを学ばなくてはなりません。
近年では「小学生の理科ばなれ」が社会問題にもなり、理科を苦手科目とする子どもも多くいる一方、算数や国語と比較すると軽視されがちな科目でもあります。
しかし、理科は中学生でも必須で学ぶ科目であり、苦手なままでは高校から理系に進む選択肢を無くすようなものです。
理科の授業がはじまるのは3年生からですが、1年生2年生の低学年のうちから理科の単元に親しんでおくことで、3年生からの授業に遅れることなく学習をスタートできます。
この記事では、小学校1年生2年生におすすめの理科にまつわる教材を5個紹介します。
理科に苦手意識を持つ理由
理科を暗記しようとする
理科に苦手意識を持つ子どもは、理科を暗記科目と捉えてしまう傾向が見受けられます。
新学習指導要領によると、小学生の理科は暗記科目ではなく「理科の見方・考え方を働かせ、見通しをもって観察、実験をおこなうことで、問題を解決する資質や能力を育成する」とされています。
つまり、理科は暗記科目ではなく、考察し、検証し、解決策を講じるといった学習科目なのです。
自然に親しみ、理科の見方・考え方を働かせ、見通しをもって観察、実験を行うことなどを通して、自然の事物・現象についての問題を科学的に解決するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1) 自然の事物・現象についての理解を図り、観察、実験などに関する基本的な技能を身に付けるようにする。
(2) 観察、実験などを行い、問題解決の力を養う。
(3) 自然を愛する心情や主体的に問題解決しようとする態度を養う。出典:文部科学省
理科を得意にする働きかけ
理科が苦手な子どもでも、理科の授業が好きな子どもは多いです。
理科の授業は観察や実験が多いので、授業自体を楽しいと思う子どもも多いのですが、それが学習に転換できていない子どもは苦手意識を持ってしまいます。
例えば、リトマス試験紙を使った水溶液の酸性・中性・アルカリ性の実験でも、ただ単に「色が変わって面白かった」で終わる子供と、「酸性だと青色リトマス紙が赤く変化したので、レモン水は酸性」の意味を理解するのとでは、その後の学習進度も、理科への興味も全く変わってしまいます。
そのため、理科が苦手にならないためにも、理科の観察や実験を通じて理科に興味を持たせたうえで、そこから何を得たのかを学ぶ下地を低学年のうちにつくっておくことが重要です。
小学校の理科問題集の選び方
小学校1年生2年生の理科のおすすめ参考書を紹介します。前章の通り、理科は体験を通じて学んでいく特性上、楽しみながら知らずと知識が増えていくような参考書を選ぶことがおすすめです。
その上で、比較的取り組みやすい単元から学習をはじめていくことで、理科への興味を損なわずに学習をつづけることができます。
おすすめとしては、問題集や参考書を使って楽しく勉強を先取りすることに加えて、実験キット(道具・材料一式)を使った体験や、星空が観ることができるプラネタリウムや実際の天体観測で星に対して興味を持つ、DVD(デジタル光ディスク)を見るなどを通じて、理科に興味を持たせ、自分から進んで勉強するように導くことです。
楽しく理科に取り組むおすすめの参考書・問題集
やさしくまるごと小学理科 (日本語)
小学校3年から6年の内容を1冊におさめているので、小学校の理科を網羅的に学ぶことができます。
楽しく理科を勉強できるように、個性あふれるキャラクターによる漫画が多く使われています。低学年の子どもも理科に興味を持ちやすくなります。
動画マークがついている場合はYoutubeで動画を見ることができます。
基礎的なレベルの内容が中心となるため、本書で中学受験まで対応することはできません。あくまで理科を楽しく学び、興味付けするのに適しているテキストです。
うちゅうのおはなし 低学年 (おはなしドリル)
こどもがわくわくする宇宙の話が27本掲載されています。「月の形はなぜかわるのか?」「天の川とは?」など宇宙に関するさまざまなことが学べます。
1話1話が短いので、小学校1.2年生の子どももスムーズに読むことができます。
理科の知識だけでなく読解力のアップも見込めます。シリーズに「人のからだのおはなし」や「危険生物のおはなし」「科学のおはなし」「恐竜のおはなし」などもあるので、揃えて読んでも楽しく勉強できます。
小学館の図鑑NEO〔新版〕 宇宙 DVDつき
3歳から小学校の高学年まで楽しく長く使える宇宙図鑑です。宇宙について興味を持つきっかけになるような一冊です。
宇宙はいつ、どのようにしてできたのか?未来はどうなってしまうのか?などをはじめ宇宙についての情報をトップイラストレーターによる美しいイラスト付きで詳しく紹介しています。
特典のDVDでは、ドラえもんとのび太と一緒に宇宙を冒険します。宇宙飛行士の独占インタビューもあるので、大人まで引き込まれてしまうおすすめの図鑑です。
【難関校向け】グレードアップ問題集小学1・2年さきどり理科
中学受験を見据えて、1.2年のうちから理科を先取りしてしておきたい場合におすすめです。間違い探しや迷路など、低学年の子どもが楽しく取り組める工夫がされています。
ライバルと差をつけやすい「かっこいいポイント」が掲載されており、理科をまだよく学習していない場合でも、どんどん先に進むことができます。
保護者のための教え方のポイントや効果的な声かけ方法など、サポートする側にも嬉しい1冊です。
【難関校以外向け】?に答える! 小学理科 改訂版 (小学パーフェクトコース)
小学校1年生から6年生まで、小学生の子どもが「?」と思うこと、知りたいことを自分で調べることができます。
イラストや写真が豊富で、メダカからAIのことまで掲載されているので、小学校の高学年まで重宝する参考書です。
見出しが大きな字で書かれています。知りたい時にさっと調べることが可能です。疑問をそのままにしないで、その場その場で解決できる1冊です。
まとめ
小学校1.2年生は、勉強が主体というよりは、勉強をしながら実験や体験、動画、DVDなどで、科学・物理・生物・地学と4つある理科の分野への興味を培ったおきたい学年です。
この時期に理科に対する興味を培っておくと、学年が進んだ時に自分からより深い知識を求めて勉強するようになります。
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