こんな方におすすめ
- どんな参考書を選んだらいいのか、分からない
- おすすめの参考書ってあるの?
「参考書を買おう」と書店に出かけても、あまりにも多くの種類があるので、「どれを買ったらいいのか?」と迷ってしまった経験はありませんか?
また、せっかく買った参考書が、使いにくかったり、子どもとの相性が合っていなかったりすると、勉強がはかどりません。
そこで今回は、特に小学校高学年に向けた「中学受験のための参考書の選び方」を紹介します。
中学受験に参考書は必須
中学受験のための勉強をするためには、教科書だけではなく「参考書」や「問題集」が必要です。
大学入試では、大学受験用に特化している人気の参考書である「チャート式シリーズ」や「赤本」と呼ばれる過去問題集など、誰もが持っている人気参考書がありますが、中学入試の参考書には、誰もが認めるようなおすすめ本は特にありません。
そのため、「自分はどこが分からないのか?」「どんな参考書を求めているのか?」などを具体的に理解していないと、参考書を買っても「参考にならない」こともあります。
また、市販の参考書は種類が多く、対象レベルもまちまちなので、適切なものを選ぶことが難しいです。
参考書を買う時は、「どんな参考書を求めているのか?」をはっきりと把握して、子どものレベルや性格に合ったものを、じっくり選んで購入しましょう。
中学受験の参考書を選ぶポイント7つ
中学受験の参考書を選ぶときは、子どもが前向きに取り組めることが非常に重要です。
特に小学4年生・5年生から中学受験の勉強を本格的に始める家庭が多く、子どもがその時期に前向きに取り組めるかで、結果は大きく変わってしまいます。
その上で、しっかりと受験対策になる参考書を選ぶとなると、以下の7つのポイントを意識するといいでしょう。
1. 子どものレベルに合ったものを選ぶ
参考書は、子どものレベルに合ったものを選びましょう。
難しすぎるとモチベーションや自信が低下してしまいますし、簡単すぎるとすぐに終わってしまう上に「参考になる内容があまりなかった」、という結果になってしまいます。
目安は「少しだけ上のランクのもの」。問題があれば、3問中1問は間違える程度のものを選ぶといいでしょう。
得意科目用には「応用問題を中心とした、少しだけ難しめのもの」を選ぶと、モチベーションをキープしやすくなります。
苦手科目用には、「少しやさしめで、薄いもの」を選びます。やさしめで薄いと比較的短期間で1冊やり遂げることができるので、達成感や自信を得られて苦手意識を軽減させられます。
どこでつまずいているのかが分からない場合は、まずは基礎的なものを選んでください。選ぶ際には、優しい言葉や分かりやすい言葉を使っているものを選びましょう。
入試問題は、受験する学校によってよく出る単元が異なります。志望校がはっきりしている場合は、受験する学校がよく出す単元を丁寧に詳しく解説してあるものを選びます。
2. 子どもと一緒に選ぶ
参考書を使うのは子どもです。自分が使うものは自分で選ぶことは自立性や受験に対する積極性を養い、勉強に対するモチベーションアップにつながります。
親がいくらいいと思っても、子どもが嫌がるものを無理強いして与えると、モチベーションが低下し、勉強が続かなくなる原因となる場合もあります。
参考書を選ぶ時は、子どもと一緒に書店に出かけ、実際に子どもが手に取って内容を確認し、「やりたい」と言ったものを選びましょう。
書店に思うような参考書がなく、インターネットで買う場合も、一緒に候補の参考書をを見て、内容を確認した上で、子どもが納得したものを選んでください。
3. 詳しく解説してあるものを選ぶ
参考書を使って勉強する時には、分からないことがあっても質問はできないので、自分で解説を読む必要があります。
親が代わりに答えることができる場合でも、いつでも親が一緒に勉強できるとは限りません。
参考書は、子どもが読んで疑問点を解決できるよう、詳しく解説してあるものを選びましょう
解説があっても難しい言葉で書いてあったり、分かりにくかったりすると理解できません。
以下のポイントを抑えた参考書を選ぶことをおすすめします。
- 分かりやすい言葉や言い回しで書いてあるものを選ぶ
- 図形や色がついていて、詳しく解説してあるものを選ぶ
- 基本問題でも、丁寧に解き方が書いてあるものを選ぶ
- ヒントやポイントのみ解説してあるものは避ける
4. 外出先でも使うのならコンパクトサイズを
参考書は大きすぎたり重かったりすると、持って出かけるのがおっくうになってしまいます。
「自宅でしか使わない」という場合はかまいませんが、外出時の空いた時間にも使いたい、と思う場合は、持ち運びしやすいコンパクトサイズのものを選びましょう。
外出先で腰を据えてがっつり勉強することはあまりありません。
空いた時間にちょっとだけ勉強する場合は、暗記系のものがおすすめです。
公式や重要なところが赤文字で書いてある参考書を選ぶと、赤シート(暗記に使われる赤い下敷きやシートのこと)で文字を見えなくすることができるので、外出先での暗記の学習に活用できます。
5. 漫画で楽しく勉強してもよい
「勉強するのに漫画?」と思われる保護者の方もおられるかもしれませんが、小学校のうちは漫画や動画で楽しく勉強できる参考書を使用すると、モチベーションのアップや維持に効果があります。
とくに苦手な教科は取りかかるのがおっくうになりがちですが、「漫画や動画なので子供が自らすすんで見た」というケースも多くあります。
また、勉強は目で見るだけでなく、目と耳の両方を使った方が記憶に残りやすいです。
インターネットの動画で講師の解説が聞けるものを選ぶと、記憶に残りやすいのでおすすめです。
6. 黒文字1色は避ける
小学生のうちはとくに黒文字1色の参考書よりも、2色以上使われてるものの方が、分かりやすく記憶にも残ります。
黒文字1色の場合だと、「重要なポイントがどこなのか」が分かりにくいので、参考書をまんべんなく読んでしまいます。
参考書をまんべんなく読み続けていくことは、大人でも難しく途中で「やめた」となってしまいがちです。
黒文字1色の参考書は避け、赤やオレンジなどで分かりやすい色分けがしてあるものを選びましょう。
7. 過去問対策がある参考書を選ぶ
「基本的なことを解説している参考書」を求めている場合は関係のないポイントですが、応用的なものを求めていたり、受験が近くなってきて実践的な参考書を求めていたりする場合は、過去問対策がしっかりとしてある参考書を選ぶことも大切です。
「1つの過去問につき、1つの解説」ではなく、似たような過去問とその解き方も一緒に解説している参考書を選ぶと、より実践的です。
また、「解説している過去問は、どこの中学校の過去問か」を記載している参考書を選ぶことも重要なポイントです。
できるだけ志望校の過去問を扱っている参考書を求めましょう。
志望校の過去問がない場合は、志望校と同じレベルの学校の過去問を取り上げている参考書を選んでください。
まとめ
中学入試では、学校で習わないことが出題されることもあるので、参考書は必須です。
けれども、中学受験用の参考書は、種類が多い上に、「これなら絶対」という1冊はありません。
また、参考書を使うのは子どもです。親がどんなに気に入っていても、本人が使いにくければ効果は半減し、モチベーションの低下につながってしまいます。
参考書選びは、子どものレベルや性格に合ったものを、子どもと一緒に選びましょう。
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