中学受験

難関中学を受験する場合の塾選びのポイント、徹底解説!

 

こんな方におすすめ

  • 親子で難関中学を目指している
  • 難関中学の受験対策に向けた塾を選びたい

中学受験、とくに難関中学狙いの場合、しっかりとした受験対策が必要です。

そのためにも、難関中学受験に適した塾選びはとても大切です。

子どもと相性がよい塾を選択することで、成績を大きく伸ばすことも可能です。

塾を知るための方法・タイミング

塾を選ぶためには、その塾のことをよく知らなければなりません。

難関中学にチャレンジする人は早めの行動と情報収集を心がけましょう。

塾の「雰囲気」や「子どもとの相性」などを見極めるためには、説明会や体験入塾への積極的な参加がおすすめです。

難関中学を狙うなら、3年生の2月が入塾のタイミング

中学受験において「絶対にこの時期に入塾しなければならない」タイミングというものはありませんが、難関中学を狙うなら「3年生の2月」がおすすめです。

中学受験向けの塾にとって、2月は進級の月になります。

本格的に受験勉強が始まる「4年生」になるタイミングで入塾すると、周囲に遅れることなく勉強を進められるでしょう。

まずはWEB検索&資料請求

塾を決めたいのなら、まずはネット検索と資料請求を行いましょう。

ネット検索で近隣の難関中学向けの塾をチェックし、気になる塾の資料請求を行ってください。

塾の公式サイトだけでなく、口コミサイトなども見るとどんな塾なのかが把握しやすいでしょう。

しかし、「口コミ」はあくまで口コミとして参考程度にするのが無難です。

子どもとの相性もあるので、他人の意見に振り回され過ぎてはいけません。

説明会&体験授業

保護者向けの説明会に出席したり、子どもを体験授業に行かせたりしましょう。

塾や校舎の雰囲気や設備、カリキュラムなどが分かります。

体験授業の多くは親も見学できますが、親が「良い!」と思っても子どもの反応がイマイチならば、勉強のモチベーションを維持できません。

難関中学向けの塾選びポイント

ただ漫然と資料を眺めたり説明会に行ったりしただけでは、我が子や我が家にその塾が合っているかどうかは分かりません。

大切な中学受験を成功させるためには、直感で選ぶのではなく以下のポイントに注目をして判断しましょう。

実績

合格実績、特に受験を予定している中学や難関中学の合格実績に注目しましょう。

実績が高ければそれだけ期待値が上がります。

ただし、ただ数字だけ見ればいいというものではありません。大手塾の場合、合格実績は塾全体の実績ではなく、通う予定の教室の実績を見てください。

中小塾は「たまたま去年、ものすごくできのいい子が1人いて、1人で何校も難関中学を合格したため、一見実績が良く見える」場合もあります。

昨年だけでなく、過去5年程度の実績を見て判断しましょう。

指導方法・コンセプト

塾によって「指導方法」も違います。

負けず嫌いな子は集団塾の方がモチベーションは上がりやすいのですが、内気な子や集中力が散漫になりがちな子は、少人数塾個別指導の方が伸びやすい傾向にあります。

同じ単元を繰り返し指導する塾は知識を定着させられますが、家庭でしっかり復習をしている子にとっては「無駄な授業」が多くなってしまいます。

「厳しく教える」「優しく教える」「ほめて伸ばす」「競争心を煽る」「苦手をすぐに見つけてくれる」「テストが多い」など、どんなコンセプトで指導をしているのか、子どもがそれをどう感じているのかなどをチェックしましょう。

費用

費用は「月謝」だけでなく、「テキスト代」「特別講習」「模試」「施設使用料」、通塾のための「交通費」なども含めて、トータルで考えましょう

塾によっては「エアコン代」がかかる場合もあります。

6年生になると月謝はもちろんのこと、模試や特別講習の回数が増えて費用がかさんでしまうケースもでてきますが、課金すれば課金するだけ合格に近づくというわけではありません。

分からないことは塾に聞きましょう。

通塾環境

無理なく塾に通えるかどうかを考えましょう。

通塾にかかる時間が長かったり、通塾する時間帯の治安や交通状況が悪かったりすると安心して通わせることができません。

送り迎えをするのならば親自身の負担についても考えましょう。

説明会や体験入塾に参加する際には塾だけでなく、塾周辺の環境もチェックしてください。

難関中学を目指すのならば「カリスマ講師」の授業は魅力的ですが、「カリスマ講師」は都心部に集中してしまいがちです。

最近はオンライン授業に力を入れている塾も多いので、通塾を無理し過ぎず、オンライン授業も視野に入れてみましょう。

受験対策・サポート面の充実

難関中学に合格するためにはただ学力や差値を高めればいいというものではありません。各中学に応じた受験対策をする必要があります。

受験校ごとの対策はどのように行ってくれるのかについてもチェックしましょう。

また、「受験の相談に乗ってくれるのはどんな先生なのか?」「先生と相性が悪いと感じた時は交代できるのか?」などのシステムについても確認してください。

そのほか、自習室がある、気軽に相談できる窓口がある、オンライン窓口があるなど、授業以外のサポート面も見ておきましょう。

難関中学を受験するプレッシャーはとても大きいものです。学力だけでなく、メンタル面を支えるのも重要になります。

各難関中学向け学習塾の傾向

難関中学の受験に強いとされる塾の傾向をまとめました。

これはあくまで傾向です。教室によって雰囲気は若干違うので実際に体験授業などで相性を確かめてください。

SAPIX

SAPIXハイレベルな授業が特徴です。

指導方針は「復習主義」で「塾→家庭学習→テスト」という流れで習ったことを定着させます。

競争が激しめなので、「家庭学習ができる子」「負けず嫌いな子」には向いているでしょう。

一方、「自己評価の低い子」や「家庭学習が苦手な子」はやや大変です。

四谷大塚

四谷大塚は、独自のテキスト「予習シリーズ」が、他の塾でも使用されるほど高い評価です。

「同じ単元を繰り返して学習する」ことに力を入れているので、段階的に学力をつけられます。

家庭学習で習ったことを復習する習慣があまりない子も着実に伸びていくでしょう。

一方で理解力の速い子や自分で復習ができる子にとっては無駄な時間が多くなってしまいます。

自習室の利用も可能です。

早稲田アカデミー

早稲田アカデミーは、体育会系」として有名な塾です。勉強スピードが速く、宿題が多めなので、こなすことができれば実力を伸ばせられます。

ノリのいい子に向いていますが、「大変すぎる!」とギブアップしてしまう子も少なくありません。

とはいえ、無理だと感じた場合は受け持ちの先生に相談すると宿題を減らしたり特別授業をしてくれたりなど柔軟な対応もしてもらえるので、怯えすぎる必要はありません。

生徒にも熱血が求められますが、先生も熱血です。

自習室が使えます。

栄光ゼミナール

栄光ゼミナールは、12人以下の少人数グループ指導をしている塾で、子ども1人1人の「学ぶ力」を伸ばします。

同一の単元を繰り返し学びながら、少しずつレベルアップを図る「スパイラル方式が特徴的です。

校舎が駅近にあるので通いやすいでしょう。

子どもの個性や理解度をきめ細かく見ながら指導して欲しい人に向いています。

一方、自分で復習ができる子は、同じところを何度も学習することは「無駄」に感じてしまうかもしれません。

日能研

日能研は、授業のペースが比較的ゆっくりです。

「元を1つ1つしっかりと身に着けていきたい」子に向いています。

毎週末にあるテストで、定着度をチェックするシステムです。

教科担任と入試アドバイザーの二人三脚で受験を応援してくれます。

費用が学習塾の中では安めですが、得意としているのは主に中堅の中学です。

難関中学を狙うのならば物足りないかもしれません。

自習室があります。

中小塾について

中小塾は大手塾に比べて費用が安い傾向にあります。

しかし、「玉石混合」なのは否めません。

過去5年程度の実績を見て判断しましょう。

良くも悪くも個性が強いところが多いので、「カリキュラム」や「コンセプト」、「子どもとの相性」「先生やスタッフの人柄や熱心さ」などを確認してください。

難関中学を目指すのならば塾選びを万全に!

「中学受験」、中でも難関中学を目指すのでしたら、塾選びは非常に重要です。

3年の2月までには決定するようにしましょう。

実績、各塾の特色、費用、通塾のしやすさなどを踏まえて、相性の良い塾を探してください。

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