こんな方におすすめ
- 給食費はいくらかかるの?
- 私立に入れたいけど給食費って高いの?もし、払えなかったらどうなるの?
ほとんどの小学校には給食があります。
幼稚園や保育園で毎日手作りのお弁当を作っていた人は、ほっとした反面、「給食費は一体いくらかかるのか?」が気になるのではないでしょうか?
今回は、「小学校の給食費はいくらかかるのか?」を紹介します。
併せて支払い方法や払えなかった時の対処方法も紹介するので、ぜひご覧ください。
小学校における給食時間の様子についてはこちらの記事で解説しています。
もぐもぐタイムで小学校の給食時間が変わった?効果や各学校の取り組みを紹介
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学校給食の必要性やメリット
学校給食は学校給食法に基づいて実施されており、さまざまな食材や郷土の食材を使って、成長期の子どもに必要なバランスの良い食事が、栄養士の作った献立を元に作られています。
家庭ではなかなか作ることが難しい献立なども多くあり、共働きで忙しい近年の親や収入が少なく思うような食事を子どもに与えることができない親にとって、とてもありがたい制度です。
義務教育は公立の場合、基本的には授業料は無料ですが給食費はかかります。
ですが、その金額は、6年間毎日栄養のバランスの取れたお弁当を持たせる手間と労力を考えると、大変安価です。
事前に「給食費がいくらかかるか?」を確認し、きちんと支払いましょう。
どうしても払えない場合には救済方法があるので、速やかに手続きを取って安心して子どもを学校に送り出しましょう。
公立小学校の給食費
文部科学省によって行われた平成30年度「子どもの学習費調査」と「学校給食実施状況」によると、公立小学校の給食費の平均や実施率は次のような結果となっています。
- 保護者が負担する平均月額
3,644円 - 1食あたりの金額(1か月20日計算)
約182円 - 実施率
100%
給食費は食べた回数ではなく一律固定で、1年生から6年生まで金額は同じです。
欠席をしても金額は減りませんが、病気などで長期にわたって欠席する場合は返金があります。
また、牛乳アレルギーの場合は、牛乳料金が返還されます。
私立小学校の給食費
同じく平成30年度「子どもの学習費調査」や「学校給食実施状況」によると、私立小学校の給食費の平均金額や実施率は次の通りです。
- 保護者が負担する平均月額
3,865円 - 1食あたりの金額(1か月20日計算)
約184円 - 実施率
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私立の小学校は、学校によっては有名シェフが手がけていたり、地元のレストランと提携したりしているところもあり、その場合の給食費は平均金額より高めとなっています。
無償の学校もある
給食費は基本実費ですが、自治体によっては自治体が給食費を負担しているところもあります
文部科学省によると、2016年度には約60の自治体が給食費を無償としています。
詳しくはお住まいの自治体にお問い合わせください。
支払い方法は?
給食費の支払い方法は、銀行口座引き落としです。
給食費が払えない場合はどうする?
もしも給食費が払えなくても、慌てないでください。
家庭の事情で学費などが払えない場合には、「就学援助制度」を利用できる場合があります。
就学援助制度とは?
就学援助制度とは学校教育法第19条に定められている制度で、「経済的理由によって、就学困難と認められる学齢児童生徒の保護者に対しては、市町村は必要な援助を与えなければならない」とされています。
就学援助制度は誰でも貰えるわけではなく、条件を満たした家庭のみが援助を受けることができます。
条件は自治体によって異なるので、詳しく知りたい方はお住まいの自治体にお問い合わせください。
就学援助制度を受けることができると一体どれくらい援助を受けることができるか、気になるところですよね。
金額は自治体によって異なりますが、東京都新宿区の場合を参考までにご紹介します。
令和元年度の新宿区の基準金額の目安
家族構成/基準金額(世帯全員の所得の合計)の目安
- 母・小学生 各1人(計2人)/約292万円以下
- 父・母・小学生1人(計3人)/約357万円以下
- 父・母・中学生1人・小学生1人(計4人)/約431万円以下
- 父・母・中学生1人・小学生1人・幼児1人(計5人)/約449万円以下
- 6人以上/1人増えるごとに約55万円加算
援助内容
- 給食費
- 学用品費
- 新入学学用品費
- クラブ活動費
- 校外教授費(社会科見学・遠足等)
- 移動教室参加費
- 夏季施設参加費
- 卒業記念アルバム費
- 修学旅行費
- 英語キャンプ費(新宿区立学校在籍の方のみ)
- 通学費(特別支援学級のみ・距離要件あり)
- 医療費(学校で治療指示があった学校保険安全法で定められた疾病の治療のみ)
給食費を滞納するとどうなるの?
給食費を滞納すると、学校側は回収業務を弁護士に委託します。その結果、民事訴訟になったケースもあり、最終的には給食が止まってしまいます。
支払える人は速やかに支払い、支払えない人は「援助を受けることができるかどうか?」を自治体に問い合わせ、申請しましょう。
小学校の給食費は原価のみ
小学校の給食費は1食につき約180円ですが、これは主食・副食・牛乳代のみの金額です。
これを一般の飲食店で外食した場合は、人件費や設備費などが加算され約830円になります。
新生銀行グループが2019年に行った「サラリーマンお小遣い調査」によると、男性会社員の昼食の平均金額は555円となっています。
学校給食は、家族のために働くお父さんよりかなり良い昼食を、たったの180円ほどで食べることができるので、とてもお得でありがたいですね。
給食費の支払いで心配があれば行政に相談を
小学校の給食費は、基本的には公立も私立もあまり変わらず、「月額3,600~3,800円」です。
1日に換算すると「約180円」で、栄養士が考えたバランスが良い昼食を子どもに食べさせることができます。
給食は、家庭ではなかなか使うことが難しい材料も使用してくれるので、育ち盛りの子どもの親にとって嬉しいシステムです。
子どもに毎日安全で安心な給食を食べさせるためにも、給食費はきちんと支払いましょう。
難しい場合は、自治体に相談すると援助を受けることができる場合があるので、ぜひ利用してください。
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