こんな方におすすめ
- 最近親の言うことを聞かなくなった
- 思春期や反抗期の対処方法を知りたい
一般的に小学生5~6年生になると、子どもは思春期を迎えます。
自我が芽生えるため、今までのように親の言うことを聞かなくなったり、生活態度に変化が見られたりするようになります。
思春期は、子どもが正常に成長すると誰もが迎えるもの。
親があわてて不適切な態度を取ってしまうと、どんどん対応が難しくなってしまいます。
そこで今回は、思春期の特徴や思春期の子どもに対する接し方を詳しく解説します。
子どもがすでに思春期や反抗期を迎えている方や、これからその時期にさしかかる方はぜひ参考にしてください
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思春期っていつから?
思春期と言うと、中学生~高校生くらいを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、一般的には小学校高学年から中学生のころに思春期を迎えることが多いです。
この時期になると、子どもの身体にも心にも大きな変化が洗われます。
身体は第2次成長期を迎えて、さまざまな変化が現れ始めます。
心は自我が芽生え始めるため、反抗的な態度を取ることもあり、これを反抗期と呼びます。
親は子育てに挫折感や焦燥感を親が感じることもあるため、「10歳の壁」と呼ばれることもあります。
思春期は個人差があり、早い子どもでは小学生中学年くらいから、思春期に突入します。
「急に扱いにくくなった」と感じたら思春期のはじまりかもしれません。
正常な発達段階を迎えている証拠なので、あわててないことが大切です。
厳しすぎる態度や過干渉などの不適切な対応をすると、親子関係がこじれてしまうこともあるため、思春期の子どもの特徴を理解して適切な対応をするよう心がけましょう。
中学受験を目指している場合には、反抗期と中学受験が重なってしまい、親も不安やストレスを抱えてしまうこともあります。
中学受験のがんばり時に反抗期を迎えた場合の対処法は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
小学校高学年の子どもの上手な叱り方についてはこちらをご覧下さい。
【反抗期を乗り越えよう】小学校高学年の子どもの上手な叱り方|まなびWeb
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思春期の特徴
思春期になると、性ホルモンや成長ホルモンなどの分泌が盛んになります。
男の子は、声変わりや精通が始まり、女の子は初潮を迎えたり胸が大きくなり始めたりします。
男の子と女の子では、態度の変化に違いがあります。
男の子の場合
男の子の場合、言葉や態度が乱暴になり、無視など会話が成立しないこともあります。
また、親と一緒に歩くのを嫌がるなど、親とかかわることを避けるようになります。
男の子は、ゴールを明確にすることでやる気を出す傾向があります。例えば野球をする子は、「大谷翔平のようになりたい!」と、憧れの選手を決めます。ロール・モデル(役割の手本)が必要なのです。
女の子の場合
女の子は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が盛んになるため、ホルモンバランスが乱れていらいらしたり、集中力が散漫になったりします。
また、父親を始め、男性を拒否するようになることも。
男の子ほどではないかもしれませんが、言葉が悪くなったりハイと言わず、口応えするようになったりすることもあります。
女の子の方が成長が早いので、友だちや異性の目を気にするようになり、容姿や服、ヘアスタイルなどのこだわりが強くなります。
対処法や注意点
思春期を迎えた子どもに対する対処法や、注意点には以下の6つがあります。
おおらかに構えるが絶対にNOの部分は折れない
思春期に入り、反抗的な態度が目立ち始めたら、これまでと違って1歩引いて見守ることを心がけましょう。
思春期になると、上記で解説したように自我が芽生えるので、今までは親や学校の先生の言うことに素直に従っていた子どもが、言うことを聞かなくなります。
自分のアイデンティティーを確立するために、悩み、反抗し、自立していくための大事な成長過程だと言うことを理解して、ゆったりと大きく構えましょう。
ただし、生命にかかわることや人として絶対にしてはいけない、と思うことに対しては毅然とした態度で、なぜいけないのかを説くことが重要です。
叱る時は気持ちを受けとめる
どうしても叱る必要がある場合は、「〇ちゃんは、こういうことを言いたかったんだよね」など、まず初めに子どもの気持ちを受けとめてから、こうして欲しい、と説いてください。
「うざい」「うるさい」「ババア」など言われると親もムカっとしますが、感情的になって言い返さずに、「傷つくな」「ひどい言葉を使うね」程度にしておきましょう。
女の子は男の子よりも成長が早く、子ども扱いされることに反抗するため、命令口調ではなく丁寧な言葉で頼むように心がけるといいでしょう。
身体は大きくなってもまだ子ども
思春期になると身体も心も成長し、大人への階段を上り始めますが、大人になりきるにはまだ時間がかかります。
干渉すると嫌がりますが、すべてを自分の責任で任せられるほど大人でもないので、反抗期だからと放置するのは避けてください。
子どもは自分の心と身体の変化についていけず、不安な気落ちで一杯です。
離れたところからアンテナを立てて、子どもの様子や部屋の様子をチェックしておきましょう。
とくに、非行や金銭の使い方がおかしい、異性との付き合い方が危なっかしい、と思われる時は、さりげなく探りを入れて、的確なアドバイスを一言伝えて様子を見ます。
危ないかもと思う場合は、休みの日など時間に余裕がある時に、話を持ちかけて聞いてみましょう。
その場合、高圧的にならずに「あなたのことを心配している」ことを、しっかりと伝えることが大切です。
思春期に突入する前に性について話しておく
思春期になると、異性や性に関することが気になり出すのは自然なことです。
ですが、近年では10代の妊娠・中絶や性感染症などが問題となって取り上げられています。
性交渉は、相手への責任を伴う行為であること、妊娠の可能性があること、エイズなどの危険な感染症があること、などを思春期を迎える前に教えておくことが大切です。
高学年になると、思春期を迎えて子どももすんなりと話を聞きにくくなってしまいますが、中学年では素直に「そうなんだ!」と聞いてくれることが多いです。
近年では、子どももインターネットを通じていろいろな情報を耳にしやすいため、間違った情報を信じてしまわないよう、早めに対処する必要があります。
ゴロゴロしていたら知的刺激を与える
自分は何者なのか?何をしたいのか?と苦悩するあまり、何もできない自分に嫌気がさして、自分の殻に閉じこもってしまうこともあります。
博物館、美術館、科学館、さまざまなイベント、地域の活動などに誘って親子で出かけてみると、子どもの知的好奇心に刺激を与え、感動や驚き、知識の習得などがきっかけで動きだすことがあります。
いじめにあっているかも?と思った時は子どもの味方になる
子どもが仲間はずれにされたり、無視、暴力などのいじめに合ったりしているのではないか?と思った時は、あわてずにまずは子どもの様子をじっくりと観察してください。
頭痛や腹痛などの体調の悪さを訴える、服が汚れたり破れたりしている、持ち物をなくしてくる、元気がない、表情が暗い、などのサインがあった時は、子どもに問いかけてみてください。
その時に大切なのは、「いじめはどんな理由があろうとも、いじめられる方に落ち度はないこと」「どんなことがあっても子どもの味方であること」をしっかりと子どもに伝えてください。
子どもがいじめにあった時の対処法については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
子どもがいじめを打ち明けてきた際、親がとるべきベストな対応とは?についてはこちらをご覧下さい。
子どもがいじめを打ち明けてきたら?親がとるべきベストな対応とは?
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まとめ
思春期と言うと、15~17歳ころを思い浮かべるかもしれませんが、早い子どもでは小学校中学年から思春期を迎えます。
「まだまだ子ども」と思っていたところに、急に反抗的になったり大人びた言動をするようになったりしてびっくりするかもしれませんが、正常に発達している証拠なので、あわてないようにしてください。
「こんな子どもではなかったのに!」「急にどうしてしまったの!」と、取り乱して適切な対応を取らずにいると、子どもの信頼をなくしたり、反抗期が長く続いてしまったりすることもあります。
この記事を参考に思春期の子どもと向かい合い、落ち着いて適切な対応をするよう心がけてください。