こんな方におすすめ
- 中学校でどんな部活動に入ったらいいのかわからない
- 部活動を辞めようと考えている
中学校の部活動は、小学校のクラブ活動に比べて種類や数が多く、どの部活動に入ったらいいのか迷ってしまう子どもは多く見られます。
3年間の中学生活を楽しく充実したものにするためにも、部活動の選択は慎重に行いたいものです。
そこで今回は、中学校の部活動の選び方を詳しく紹介します。
また、「もし部活動が自分に合わない場合」に辞めても大丈夫かどうかについても説明します。
悩んでいる中学生やその保護者の方はぜひ参考にしてみてください。
中学校入学前の準備や気を付けておきたいことはこちらの記事で解説しています。
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中学校の部活動を選ぶ際の5つの注意点
部活を選ぶ時には、次の5点に注意して選ぶことをおすすめします。
好きなもの・興味があるものを選ぶ
自分の好きなものや興味があるものを選びましょう。
運動部でも文化部でもいいので、自分がやってみて好きだと思っているものや、これからやってみたいと思っているものを選んでください。
好きなものややりたいものがいくつもあって迷う時は、以下で挙げる項目をチェックして1番良いと思うものを選ぶといいでしょう。
活動時間や日数、練習量が合うか確認する
毎日の活動時間や活動量、1週間に何日活動しているかは部活動選びの大きなポイントです。
例えば、難関高校の受験を考えていたり、勉強を第一に考えたい場合、あまりに練習量や練習時間が多く、帰宅後は疲労で何もできないような部活動は、勉強に差し障りが出るので避けたほうがいいでしょう。
活動日数が多すぎると、部活以外には何もできなくなってしまうこともあります。
学校以外に習い事や課外活動がある場合は、それらと両立できるかもチェックポイントです。
学生生活では友だちと遊ぶのも大切なことですし、その他の用事ができる場合もあります。
そのため、週2日程度は休みがある部活がおすすめです。
部活動の雰囲気を把握する
部活動の雰囲気は、それぞれ異なります。
「雰囲気が悪い」「自分には合わない」と感じた部は、入ってから人間関係で悩んだり、楽しくなくなったりします。
楽しい雰囲気の部やなごやかな雰囲気の部、話しやすい部、用事があって休みたい時に言いだしやすい雰囲気の部、などを選びましょう。
部活動の規模で選ぶ
学校や部活動によって規模間は異なります。
「どちらの方が良い」というものではなく、自分に合う方に入ることをおすすめします。
大人数の部活動は、友だちが多くできやすい反面、人間関係で悩む可能性も大きいです。
試合があったり、選抜メンバーが決まるような部活動なら、スタメンになれずに3年間補欠になるかもしれません。
そのため、競争の中で成長を目指したい人はおすすめですが、仲良く楽しくやりたい場合はあまりおすすめできません。
少人数はなじめば楽しいですが、1度人間関係が悪くなると逃げ場がなく辛くなる可能性があります。
しかし、レギュラーになりやすく、試合にどんどん出ることができる可能性は高くなります。
自分は3年間の部活をどのように過ごしたいかをじっくり考えて、自分に合った規模の部活を選ぶことをおすすめします。
顧問の先生はどんな人かチェックする
部活動において、顧問の先生が与える影響力は大きいものがあります。
同じ部活動でも顧問の先生が違うと、雰囲気や活動時間、内容が全く違うことはよくあります。
技術力や指導力が高い顧問なら、その部活動のレベルはどんどん上がります。
しかし、部活動に力を入れるあまり、テスト前の部活動停止期間でも活動させる先生の場合は、勉強に悪影響を与えてしまいます。
また、顧問の先生の人柄も大切で、生徒に人気がある先生は生徒の立場になって考えることができ、生徒からの信頼も厚いです。
そのような先生が顧問であれば、充実した部活生活を送ることができます。
以上の点に注意して部活動を選ぶには仮入部して、実際に体験してみることが何よりも大切です。
部活動を選ぶ場合は、まず仮入部して「楽しい部だな」「もっともっとやりたいな」と思える部を選びましょう。
部活が合わなかった場合はどうしたらいいの?
仮入部して「ここなら大丈夫!」と思って入部しても、実際に活動を続けてみると自分に合わないと感じたり、顧問や先輩との人間関係が上手くいかずに部活を続けるのが辛くなってしまったりすることもあります。
よく「部活を辞めると内申書に悪影響を与えると聞いたので、辞めたくても辞めることができない」という声が聞かれますが、内申書に響くことを恐れて辛い部活を毎日続けるのは大変です。
実際のところ、部活を辞めても内申書には影響はありません。
部活動が内申書に影響を与える場合は、全国大会で上位入賞や優勝を果たした等の大きな成果を挙げた場合のみです。
つまり、プラスとなる情報しか基本的には書かれません。
部活動を辞めた場合は、ほとんどの場合活動自体が記載されませんし、もし書かれても、それで高校に落ちることはありません。
実際に部活動は辞めたけれど、特技で特待生として推薦入学した例もあります。
部活推薦で進学を希望しない限り影響もないので、我慢せずに顧問に相談して辞めましょう。
他の部活に入り直してもいいですし、部活でしていた活動を続けたい場合は、地域のクラブチームや習い事など他の場所で続けるといいでしょう。
自分が学生時代に部活をやり遂げて良い思い出がある保護者の場合、「できれば3年間やり遂げて欲しい」と思いがちですが、自分と子どもは違う人格だと理解して、無理に続けさせることはしないでください。
どうしても不安な場合は、中学校の先生や進学を希望する学校の先生に1度尋ねてみてください。
内申書が入試にほとんど関係がない学校を進学先に選ぶのも方法のひとつです。
中学校に上がると、勉強も本格的に難しくなってきます。
活動が激しい運動部や、コンクール上位を狙う文化部に入って勉強は大丈夫なのか?という不安もよく聞かれます。
実際に、活動がさかんな部活の顧問の先生や先輩方の声を聞くと、部活動と勉強の両立は可能です。
むしろ、部活動を辞めてしまうとダラダラと時間を過ごしてしまい、集中して勉強できなかった、という声もあります。
部活動に熱心に取り組んでいる人は、オンとオフの切り替えが上手で、隙間時間や少ない勉強時間に集中して勉強するので、両立できる場合が多く見られます。
ただし、疲れやすい、体力がない、病弱など、体質的に無理が利かない子どもの場合は、残念ながら両立が難しいこともあります。
身体を大事にすることが1番大切なので、その場合は両立はあきらめるか、活動がゆるやかで疲れない部活を選んでください。
まとめ
部活動は、中学生活を充実したものにする大きな要素です。
同じ年齢の生徒と過ごす普段のクラスと違って、上級生や担任以外の顧問の先生と関わる部活は、子どもの成長に良い影響を与えてくれます。
仮入部をしてじっくりと選び、自分に合った部活を選んでください。
保護者の方は、この記事の選び方を子どもにアドバイスしてあげることをおすすめします。
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