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中学受験目前の小学6年生の冬休みの過ごし方は?学習内容や注意点を解説!

小学6年生 冬休み

こんな方におすすめ

  • 中学受験を目前に控えた冬休みって、何をすればいいの?
  • 塾の冬期講習も大切だけど、自宅学習にも力を入れたい
  • 冬休み中の過ごし方で気を付けることはある?

この記事では、中学受験を目前に控えた小学6年生の冬休みの過ごし方について解説していきます。

小学6年生の冬休みと言えば、中学受験を間近に控えた大切な時期でもあります。

子どもはもちろん、親の気持ちとしても有意義な時間にしたいと思うものです。

中学受験を直前に控えている冬休みだからこそ、するべきことや気を付けることもあります。

まとまった時間が取れる冬休みをどのように過ごせばよいか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください!

小学6年生の冬休みは大切な時期

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効率良く勉強時間を確保するためにも、家庭内でのルールをあらかじめ子どもと一緒に決めておくことも大切です。

「冬休み=追い込み時」と捉えて、ついつい勉強時間を多めに確保してしまいがちです。

勉強に時間を費やし過ぎて、翌日に疲れが残ってしまっては意味がありません。

特に自宅で過ごす場合、兄弟がいたり誘惑が多いこともあり、勉強時間をいかに作り出せるかがカギとなるのです。

例えば

  • 毎朝、その日の予定を確認する
  • 予定通りにこなしていく   など

テレビや好きなことに集中し過ぎると、ついだらだらと過ごしてしまい、きりがありません。

そのような場合には、「朝8:00〜」「午後は14:00〜」など具体的な時間を決めるよといでしょう。

目安の時間に合わせてタイマーをセットし、スムーズに学習に取り組めるよう工夫するのも一つの方法です。

とはいえ、家族がそろって過ごせるのも冬休みの醍醐味であり、大切な時間です。

メリハリをつけて有意義な一日を過ごすためにも、まずは子どもが納得して勉強できるよう子どもの気持ちに寄り添ってあげることも重要です。

親が一方的に計画を立てるのではなく、「どんなことに時間を使いたいのか」「何をして過ごしたいのか」「後悔しない過ごし方は?」など、親子で一緒に考えながら子どもの思いを尊重できると、より有意義な時間を過ごせるのではないかと思います。

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中学受験直前の冬休みはどんな勉強をすべき?

中学受験を目前に控えた冬休みにまずすべきことは、受験する学校に合った勉強対策を行うことが最優先となります。

せっかくまとまった時間を捻出できる冬休みなので、以下のような学習内容が適切です。

  • 過去問演習
  • 実際に受験する学校の対策
  • 理科・社会の暗記
  • 詰め込み学習より引き出し学習を行う
  • 時事問題

では、一つずつ確認していきましょう。

過去問演習

受験する学校や受験する可能性の高い学校の過去問(受験する学校の教材テキスト)をまずは、ひたすら解くことが一番重要です。

繰り返し問題を解き、解き方を確実に理解することで、志望校の過去問の傾向を掴むことができます。

問題を解く際には、まずは自力で問題を解き、どうしても分からない場合には悩まず、解答・解説を見て理解する時間に充てるようにしましょう。

この時期「併願校がまだ決まらない」という方も多いとは思いますが、「受験する可能性が高い学校の対策」は、やる必要があります。

受験する学校の数にもよりますが、すべての学校の過去問を解くのは限界があります。

第一志望校や確実に受験すると決まっている学校など、ある程度限定し、集中して取り組むことをおすすめします。

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実際に受験する学校の対策

実際に受験する学校の対策に絞った勉強を確実に行うことで、冬休み期間の勉強がとても効率的になります。

中学受験の範囲は小学校6年間の総まとめであり、とても膨大な量です。

これらを冬休み中に行おうとすると、どれも中途半端な結果となってしまいます。

受験する学校で良く出る傾向にある分野に絞って勉強するなど、ある程度受験校に特化した対策をするようにしましょう。

理科・社会の暗記

次に取り組むべきことは、理科・社会の暗記です。

中学受験において、算数の点数で差が開きやすいのも事実ですが、実際には受験において国算理社の4教科の総合得点で合否が決定します。

受験直前まで、理科や社会の暗記学習を継続して行うようにしましょう。

理社は、比較的受験直前でも身に付けやすい教科で伸ばしやすいため、この2教科で高得点を出せれば合格にも繋げることができるのです。

膨大な範囲を扱う理社ですが、その分どれだけ知識を身に付けられるかがカギとなります。

毎日、理社それぞれ各30分ずつは暗記するための時間をもうけるのが目安です。

詰め込み学習より引き出し学習を行う

受験直前は、焦りからたくさんのことを詰め込み過ぎてしまうことがありますが、小学6年生の冬休みに行うのはやめましょう。

いろいろ覚えようとして問題をひたすら解き続けた結果、解けない問題を放置してしまったり、本番でこれまで解けていた問題が解けなくなるという大きなミスをしてしまいます。

そのようなことを回避するためにも、詰め込むことよりも引き出すことに重点を置く必要があります。

その具体例として、問題を解くのではなく、その問題に関して説明する方法で解いていくと良いでしょう。

問題をしっかりと理解していれば、説明することもできるはずです。

これは、暗記学習においても同じことが言えます。

一般的に一問一答式のテキストを使用して暗記学習を行うことが多いですが、たくさん暗記に時間をかけているにも関わらず、なかなか成績が伸びない場合には、「機械的暗記」になっていることが考えられます。

問題を上から順番に覚えてしまっている「機械的暗記」を克服するためにも、解き方を変えてみると良いでしょう。

一問一答式でやりがちな「問題を考えて答えを導き出す」方法から、「答えとなる問いを導き出す」方法へ考え方を変えて解いてみることで、答えを導きやすくなります。

これに加えて、苦手な単元から解いていくことをおすすめします。

時事問題

冬休み中は、時事問題の対策を行うのに最適な時期と言えます。

時事問題は「範囲」という概念がありませんが、おすすめは大手塾が出版している以下のような時事問題対策のテキストを活用することです。

  • サピックス重大ニュース(SAPIX)
  • 重大ニュース 社会&理科の時事対策(栄光)
  • 重大ニュース(日能研)

どの学校でも1問は出る傾向があるため、時事問題に特化したテキストを参考にしながら対策をしておくと良いでしょう。

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中学受験直前の冬期講習は受けるべき?

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結論から言うと、冬期講習に必ず参加しなくてはならないというわけではありません。

塾の醍醐味ともいえる「冬期講習」や「正月特訓」は、まとまった時間が取れる冬休みを利用して、これまでの総まとめの時間として講習を行う塾がほとんどです。

冬期講習のカリキュラムは、塾によっても異なります。

受験する学校のレベルに合わせた勉強を行うことも多いですが、中には受験に直接関係ない問題を解くこともあります。

受験を目前に控えた塾生の中には、志望校の問題だけをひたすら解いて特訓したいと考える方もいるでしょう。

そのような場合は、冬期講習に参加しないのも選択肢の一つです。

ただし、冬期講習に参加しない場合はあらかじめ塾講師に講習の内容を聞くことをおすすめします。

冬期講習の参加に悩む場合には、それぞれの家庭の状況を考え、子どもの成績や学習の進捗具合によって、どうするか検討すると良いでしょう。

では、いくつか冬期講習に参加するかどうかの判断基準になるような考え方をご紹介します。

子どもの性格にもよる

子どもの性格によって、冬期講習への参加を決めるのも良いでしょう。

「自宅学習ではどうしても気が緩んでしまう」「集中できる時間が限られてしまう」「分からないことはとにかく塾の先生に聞きたい」「学習ペースが崩れるのが嫌だから塾へ行きたい」など、一人一人の考えは様々でしょう。

子どもの性格や思いによっても何が正しい方法かは異なるため、子どもの意見を聞きながら検討していきましょう。

過去問演習の進み具合で決める

志望校の過去問演習がどの程度進んでいるかは、大きな判断基準となります。

ひたすら過去問を解くことで、問題の傾向や型に慣れることが大切です。

冬期講習でも過去問演習を行いますが、多くの場合、志望校やレベルが異なる子が同じ問題を解くため、どうしても完璧な志望校対策は難しくなります。

すでに、過去問が一通り解き終わっているのであれば、受験のように緊張感のある雰囲気を味わうためにも冬期講習に参加すると良いでしょう。

しかし、過去問演習が不十分な場合には、自宅で集中して過去問演習に励むのも選択肢の一つです。

同じような仲間の姿を見て安心感を得られる

冬期講習に参加することで、これまで一緒に頑張ってきた仲間と同じ空間で勉強でき、安心感を得ることができます。

「頑張っているのは自分だけじゃない」「みんなと一緒にあと少し、頑張るんだ」と思うことができ、モチベーションアップにも繋がります。

中学受験特有の緊張感を味わう

受験が近づくにつれて、緊張感や受験前のピリピリとした空気感も味わうようになるこの時期。

そんな中での緊張感は、受験の雰囲気に少しでも慣れるためにも重要です。

受験本番で緊張し過ぎて、これまでの頑張りや実力を発揮できなかったとなれば、とても悔しい気持ちになるでしょう。

少しでも受験本番の雰囲気と似た空間で問題を解くことに慣れておくためにも、冬期講習は良い機会と捉えることができます。

自信を付ける期間とする

これまで受験勉強や成績が順調だったのに、12月に成績が一気に落ちてしまう子も中にはいます。

多くは、自信を失って勉強のやり方も見失っている場合がほとんどです。

そのような場合は、冬期講習を受けずに学習内容を基礎レベルに戻して、じっくり時間をかけて復習し、自信を取り戻すことに専念することが大切です。

自信を付けるという意味でも、得意な教科や分野に集中して取り組むと良いでしょう。

中学受験直前の冬休みの過ごし方の注意点

中学受験直前だからといって闇雲に勉強時間を増やすことは危険です。

焦らずに今やるべきことを決め、確実にこなしていくことが重要です。

この他にも、冬休み中に気を付けることをここではご紹介します。

規則正しい生活を送る

まずは、基本的なことでよく言われている「早寝早起き」です。

朝なかなか起きられない時には、朝日が差し込むカーテンの使用や、起床する1時間前に暖房が付くようタイマーをするなどして、工夫することも重要です。

それでも起きられない場合は、起きられない原因があるはずです。

まずは、十分な睡眠をとって規則正しい生活を送ることで、受験勉強や試験当日のスケジュールに耐えられるだけの身体を整えていきましょう。

これまでの努力が無駄にならないよう、しっかりと体調管理を行い、万全の体制で試験を受けることが大切です。

しっかりと睡眠時間をとる

受験目前でラストスパートだからと、睡眠時間を削ってまで勉強に時間を費やすことは好ましくありません。

睡眠をとることが記憶の定着に有効であるとも言われています。

快適な睡眠が良い結果を招くと考えられているので、受験目前だからこそしっかりと睡眠をとるように心がけましょう。

理想の睡眠時間は人それぞれで異なり、目安は90分の倍数+30分程度とされています。

例えば、6時間(360分)+30分や、7時間30分(450分)+30分が適切ということになります(+30分は、入眠や起床にかかる時間と考えます)。

成長盛りの小学生の理想の睡眠時間は、9時間+30分です。

そうは言っても、塾や習い事などでなかなか忙しくてそんなに睡眠時間をとれないという場合もあるでしょう。

んな時は、ぜひ90分の倍数+30分の法則を頭に入れながら、最低90×5(450分)+30分、8時間程度の睡眠は確保すると良いでしょう。

タイムスケジュールを組む

冬休みは、まとまった時間を確保できる貴重な時間ですが、がむしゃらに長時間勉強をすれば良いというわけでもありません。

目安としては1日8時間程度は勉強に時間を充てたいところでもあります。

一つのモデルとして、以下のような時間配分が挙げられます。

  • 午前9時~12時(3時間)
  • 午後1時~5時(4時間)
  • 夜7時半~8時半(1時間)

このとき、午前は1時間おきに10分の休憩、午後は15分程度の昼寝時間をもうけるのがおすすめです。

こまめな休憩を取って、体内リズムを整えることを意識すると良いでしょう。

夜は疲れが出てくる時間帯です。勉強は1時間程度を目安とし、あくまでも睡眠を優先するのがポイントです。

また、本番を意識した時間配分で学習し、しっかりと復習することが大切です。

受験本番では、制限時間内に問題を解かなければなりません。

その際、実際に気力や体力が持つのかをリハーサルしておいたほうが良いでしょう。

この場合、受験当日のようなスケジュールで問題を解く時間が作れる日が必要ということになります。

冬休みや正月特訓をキャンセルすることで、この時間を確保できることも理解し、受験の本番までに集中力と気力を高めていけるようなメリハリのある生活を心がけていきましょう。

適度な運動をする

中学受験では、実際に試験会場まで移動してから試験を受けます。

普段、自宅学習や通塾をしているのに比べて、思いのほか体力をたくさん使うことになります。

さらに、適度に身体を動かすことで脳が活性化されるため、勉強と運動はとても大きく関係しているのです。

起床後は、ラジオ体操や軽く散歩するなど適度な運動をしてから勉強を始めると良いでしょう。

難しい場合には、10回程度その場で軽くジャンプするなど、簡単にできる運動でも十分です。

勉強の内容を見える化をする

勉強内容によって、向き不向きな時間帯があります。

時間帯教科内容特徴

午前

※起床後2〜3時間後は、
脳が一番活性化し、思考力が試される。

算数・読解問題・一つ一つの問題を丁寧に解き、解答までの道筋がしっかりと理解できているかをじっくり確認する。

・時間を計って、素早く正確に解けるかを確認する。

国語・読解問題・過去問などを解いた時間と同じだけ、必ず時間をかけて自分の解答を検討する。

「本文のどこに解答の根拠があったのか」

「ヒントになる言葉はどの言葉だったのか」

「どうしてその言葉に気づけなかったのか」

を冷静に振り返ってみる

午後

理科

社会

国語

・漢字

・ことわざ

・慣用句など

・まとまった時間で勉強できるので、広範囲でも対応できる。

・まとまった時間で集中して暗記ものに取り組むことで、頭の中をすっきり整理できる。

※暗記力が問われる教科や内容がおすすめ。

全教科・基本的なこと

・暗記すべきこと

・その日におさらい

・簡単な暗記のフラッシュカード

※記憶の定着を意識した内容がおすすめ。

・勉強したことをその日の夜におさらいすることは、記憶のメカニズムの視点から見ても有効であるとされている。

・睡眠中にも脳が記憶を強化、定着させてくれる。

※脳をリラックスさせるためのルーティンを決めて取り組むのもよい。

※上記を参考にしていただき、一日の勉強時間と内容を考えると良いでしょう。入試の時間割に合わせて勉強するのもおすすめです。

受験直前に親ができること

親ができることは、いつも通りの応援と子どもを信じることです。

そうは言っても、受験する本人は大きな不安やプレッシャーを感じているのも確かです。

そんな時には、以下のようなことを意識しながら、受験までの残りの期間を過ごしていきましょう。

  • 「なぜ中学受験をすると決めたのか」「何のために今まで頑張ってきたのか」を思い出させて、原点を振り返る
  • 受験前だからと特別扱いはしない
  • 子どもと一緒に体を動かし、子どもの話を聞く
  • いつも通りの食事で、栄養価が高く消化に良いものを用意する
  • スケジュールは、子ども主体で考える
  • これまでの子どもの頑張りを信じて、静かに見守る
  • 子どもの体調管理だけでなく、自分を含めた他の家族の体調管理にも十分気を配る
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まずは万全な態勢で受験当日を迎えよう

受験を間近に控えた小学6年生の冬休みは、まとまった時間がとれる貴重な時間となります。

受験を意識して有意義な時間を過ごしつつも、過度なプレッシャーとならないように家族は普段通りに過ごしましょう。

親が平常通りに過ごすことで、安心して過ごせる環境が整います。

受験直前で何をしたらよいかソワソワしてしてしまう時期ですが、これまでの努力を発揮する場となる「本番」に備えて、まずは体調管理を徹底しましょう。

そして、親も子どもも不安を感じやすい冬休み期間を有意義な時間とするためにも、ぜひ本記事を参考にしていただけたら幸いです。

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