こんな方におすすめ
- 図形問題の苦手を克服したい
- 図形問題の勉強でおすすめの教材を知りたい
算数の図形問題を苦手としている受験生はとても多いのではないでしょうか。
しかし、中学入試では図形分野の出題頻度は高く、志望校合格のためには図形問題の対策は必須です。
特に難関校では立体図形に関する応用問題も出題されるので、ライバルと差をつけるためにも苦手を克服するべきでしょう。
そこで今回は、図形問題の重要性や苦手と感じる理由を踏まえ、中学受験における入試問題の対策におすすめの問題集や参考書についてを詳しく紹介していきます。
図形問題が苦手な方は、ぜひ参考にしてみてください。
中学受験における図形問題の重要性
中学受験における図形問題が重要な理由として挙げられるのが、出題頻度の高さです。
中学受験の入試問題では、ほとんどの学校が算数で図形問題を出題するため、苦手なままにして点数を落としてしまうと志望校の合格に大きな影響を与えてしまいます。
また、図形問題を苦手としている子どもは多く、その中で図形問題の点数をしっかり獲得できれば、周りの受験生に差を付けられるのです。
そのため、苦手としている子どもが多いからこそ、しっかりと対策をして周りの受験生よりも高い点を取れるようにしておきましょう。
図形問題が苦手な理由
多くの受験生が図形問題を苦手としていますが、その理由として挙げられるのは主に以下の2つです。
図形のイメージができていない
図形問題を解くためには、どのような図形なのか具体的なイメージを把握できなければいけません。
特に立体図形では頭の中で立体的にイメージするのは、大人でさえ苦手な人が多いため、子どもには難易度が高いでしょう。
また、日常生活において物体の形や断面図を頭の中で考える機会は少なく、そもそも図形をイメージする習慣が身に付いていないことも大きな要因です。
公式や解き方を理解できていない
図形問題では、記載されている辺の長さや角度を用いて、公式や定理を利用し問題を解きます。
少しでも公式や解き方の認識が誤っていると、正確な回答ができず、点数は獲得できません。
そのため、公式を覚えることは重要ですが、同じ問題でも複数の解き方がある場合があります。
複数の解法を学び、応用力を身に付けると良いでしょう。
図形問題の苦手意識を軽減させるためには
受験勉強をする際には、苦手意識を持ちながら勉強を進めても身が入らなかったり、覚えが悪くなってしまったりするため効率が悪くなりやすいです。
特に多くの受験生が苦手意識を持ちやすい図形問題の場合、まずは苦手意識を取り除かなければ、勉強に時間を費やしても効果は少なくなってしまうでしょう。
そんな時は、以下のような方法で子どもの図形問題に対する苦手意識を払拭してみてください。
身の回りの図形や物体を参考にする
私たちの身の回りには、様々な図形や物体があります。
図形問題を解くためには、図形や物体の立体的なイメージを明確化しなければいけません。
図形問題を反復練習することで、イメージすることに慣れてきますが、実物を参考にする方がより明確にイメージしやすくなります。
そのため、日頃何気なく見ている図形や物体を参考にしてイメージ力を養うと良いでしょう。
図形を書いたり物体を作ったりする
実際の図形や物体を参考にする際は、既に完成している物を参考にすると思いますが、自身で作り出しイメージ力を養うという方法もあります。
自身で図形を書いたり物体を作ったりすることで、完成形だけでなく完成までの過程や断面を見て学べるため、問題を解く過程も学べるでしょう。
ただし、子どもが一人で図形を書いたり物体を作ったりすることは難易度が高いため、親子で一緒に作ることをおすすめします。
図形問題を反復練習する
苦手意識を取り除くためには、子どもに「自分は図形問題を解ける」という認識を持たせなければいけません。
参考書や過去問集を活用して図形問題を反復練習し、何度も正解を重ねることで自然と苦手意識が払拭されます。
しかし、参考書や過去問集によって解説の仕方や問題の難易度が異なるため、子どもの性格や学力に合った参考書や過去問集を活用しましょう。
図形をきれいに書くためには
図形を書くことでイメージがしやすくなると記述しましたが、中には図形を書くのが苦手な子どももいるでしょう。
そこで、図形をきれいに書くためのコツについて紹介します。
例題の図形を真似して書く
図形をきれいに書くためには、実物を見ながら書くのがおすすめです。
例題の図形を真似することで、どのように書くのかをイメージできるだけでなく、実際の入試問題で良く出題される図形をイメージしやすくなります。
どのように図形を書けば良いのかわからない時は、まず例題の図形を参考にして書いてみると良いでしょう。
フリーハンドで書く
試験中にコンパスや定規を使用して図形を描くことはできませんが、図形が上手く描けないと解ける問題も解けなくなります。
そのため、初めは文具を活用しても良いですが、慣れてきたらフリーハンドで書く練習をすることをおすすめします。
フリーハンドできれいに描けるようになれば、自ずと得点力もアップしてるはずです。
図形問題克服におすすめの問題集・参考書
図形問題を克服するためには、子どもに合った教材の選択が必要不可欠です。
今回は、図形問題の克服におすすめな問題集や参考書を3つ紹介します。
中学受験 すらすら解ける魔法ワザ 算数・図形問題
1つ目は、実務教育出版が出版している「中学受験 すらすら解ける魔法ワザ 算数・図形問題」です。
塾内テストから入試問題まで幅広く対応しており、厳選された問題集や必要な意識についてまとめています。
塾の中でも大手である「浜学園」でも人気の参考書です。
受験脳を作る
2つ目は、学研プラスが出版している「受験脳を作る」です。
学研が出版しているシリーズ物であり、別の教材とのトリプルセットになっています。
付属されている教材では、イメージしづらい図形問題のビジュアル体験やドリルによる基礎問題からパズルのようにイメージしながらの学習が可能です。
カードで鍛える図形の必勝手筋
3つ目は、東京出版が出版している「カードで鍛える図形の必勝手筋」です。
平面図形カードが付属されており、冊子の解説とは別で図形問題の練習ができます。
あくまで中学受験に向けて図形のイメージ力を身に付けられる問題集ですが、平面図形は中学や高校の授業でも活用するため、学んでおくに越したことはないでしょう。
苦手を克服して中学受験を有利に進めよう
今回は、中学受験で多くの子どもが苦労する図形問題に焦点を当てて、苦手を克服するコツやおすすめの参考書について紹介しました。
図形問題は多くの子どもが苦手意識を持っており、点数が取りにくいと感じるでしょう。
しかし、必ずと言っていいほど入試で出題される分野です。
そのため、周りの受験生も得点を取りにいくために必死で勉強するでしょう。
周りの受験生に負けないために、反復練習をして少しずつでも苦手意識を払拭し、一点でも多くの点数を取れるようにしましょう。