こんな方におすすめ
- 中学受験が終わって入学準備を始める方
入学する中学が決まると中学受験が終わってほっとします。しかし、中学受験終了は入学準備スタートの合図です!
スムーズに中学校生活になじみ、充実した学生生活を送るための注意事項について紹介します。子どもをねぎらいつつも、親は解放感に浸り過ぎず、中学校生活を見据えた言動をしていきましょう。
中学入学のための購入品について
入学する中学が決まるとその中学に合わせた制服や学用品などを購入することになります。公立中学の場合、制服や学用品など合わせて8~10万円ほどかかりますが、私立中学の場合はもう少し高い場合が多いでしょう。
おめでたい入学準備なのだから全て新品でいいものをそろえてあげたいと思う気持ちもあるかもしれませんが、入学後も何かと出費が続きます。お得になる方法がないか探してみて損はありません。
先輩保護者からの情報収集
入学案内の資料を読み込むのはもちろんですが、先輩保護者からの口コミ情報などにもアンテナを張りましょう。入学前に買っておくべきものと、入学後の生活や部活などの様子を見て買い揃えたものがいいもの(サブバッグ、セーターなど)を見極めてください。縁があればさらにおさがりが回って来るかもしれません。
学校指定ではないけれど、ルールがあるもの(文房具や靴下、防寒具などのキャラクター系禁止・無地など)もあるので何も知らないと買い直しが必要になる場合もあります。身近に情報収集できる環境があればいいですが、SNSで聞いてみるのもありです。
早期割引を利用
制服の業者によっては早期に注文をすると早期割引サービスが受けられるところもあります。入学する中学が決まったら早めに注文するとお得です。
また、友達割引やグループ割引などを実施しているところもあるので伝手がないか探してみましょう。
早めに制服を注文すると小学校の卒業式の服を貸し出してくれるサービスの実施をしている業者もあります。
百貨店友の会・積立を利用
制服などの指定店に百貨店が含まれているのならば百貨店友の会に加入し、積立を行うのもおすすめです。
百貨店友の会はたとえば、毎月1万円を1年間積み立てると買い物券1万円がプラスして付きます。1年間で12万円を積み立てれば13万円の買物券になるので預金に比べるとかなりお得なシステムです。
中学入学後の勉強を予習して準備しよう!
受験が終わり、入学前だからこそ、余裕をもって勉強がすすめられます。受験勉強とは違う「中学の勉強」の準備を子どもと一緒に始めてみましょう。
せっかくの勉強習慣を受験終了とともに途切れさせないで!
受験が終わって開放感あふれる時期に進んで勉強したがる子どもはあまりいないでしょう。しかし、せっかく身に着けた勉強習慣を途切れさせてしまうのは避けたいものです。
これから子どもは本格的な思春期・反抗期を迎えて親の言うことを聞かない場面が増えてきます。さらに勉強が高度になり、親が教えてあげられなってくるでしょう。
そうなる前に、子どもが机に向かう習慣や自主的に勉強する姿勢を身に付けてあげてください。
「勉強ができればクラスで一目置かれる」「やりたいことをやる時間が取れる」「中学の勉強は面白い」などの言葉で中学の予習を無理のない範囲で取り組ませましょう。塾によってはアフターケアとして中学の勉強を軽く教えてくれるところもあります。
中学によっては塾や小学校と違い、宿題をあまり出さない場合もあるので「自分で勉強をする」のがこれまで以上に求められるのです。
「入学して様子をみてから」ではあっという間に中間試験を迎えてしまいます。入学前ならば出来なくても間違えて問題ありませんが、中間試験勉強で「分からない!」「間違えた!」ばかりでは今後の中学生活が大変です。
特に準備したいのが数学と英語
中学に向けた勉強準備で特にやっておくといいのが数学と英語です。
数学は算数と違い、抽象的な内容になってきます。「算数のように具体的なイメージができない」のが数学で躓く大きな理由です。1年生の数学ですぐに習うのは「正負の数」と「文字と式」になります。難しい内容ではありませんが、この単元で「実際に手に取ることはできない数」の概念を理解できないとのちのちの方程式で苦労するので、自信と基礎を入学前に作り上げましょう。
英語は中学から本格的にスタートする科目なので先取学習がしやすい教科です。英語学習は中学によって特色が出やすいので入学する中学の英語授業のコンセプトをリサーチし、予習しておきましょう。
入学の時点で英語が堪能な子も珍しくありませんが、上を見てもキリがないので自分のペースで力を付けていくのを大切にしてください。
入学後がスムーズになる生活準備についての注意事項
中学入学はゴールではなく、スタートです。小学生とは生活が大きく変わるので入学前から心構えと習慣作りをしていきましょう。本格的な思春期・反抗期がくるのを見据えて入学前に信頼関係やルール作りをしていくことが大切です。
スマホ・ネットのルール作り
中学入学を期に子どもにスマホを与えたりネットを解禁したりする家庭も多くなるのではないでしょうか?以前からスマホを持たせていた家庭でも中学入学を期により裁量を大きく子どもにゆだねる時期です。
情報の取捨選択、SNSとのかかわり方、課金、使用時間、フィルタリングなどのルールを決めましょう。
問題が起きてから厳しくするよりも最初に厳しめのルールを課し、子どもの自立に合わせて緩めていく方が子どもは受け入れやすい傾向があります。「親の名義で契約し、親が料金を払っているスマホを子どもに貸してあげている」というスタンスで子どもに与え、見守っていきましょう。
早寝早起き昼寝なし!
中学受験が終わると気が緩んでしまいやすいですが、規則正しい生活を心がけましょう。特に夜更かしから始まる昼夜逆転生活には注意してください。夜更かししたがるのならば消灯時間を決めたりWi-Fiを切ったりしましょう。
入学後の生活を見据えた起床時間を春休みのころから意識するのがおすすめです。
そしてゴロ寝を含む昼寝をさせないようにしてください。中学入学後、しばらく子どもはとても疲れます。遠方の中学に通っていたり部活を始めたりすると特にその傾向が顕著です。しかし、帰宅後に昼寝(夕寝)をさせてしまうとそれが習慣になり、中学生活に慣れた後も帰宅後に勉強や食事などをせずに寝てしまい、夜中に起きてゴソゴソと活動をして朝起きられなかったり寝不足になったりし、また帰宅後に寝たがるという悪循環を招いてしまいます。
入学前から昼間に横になる習慣を付けさせなければ、中学入学後に多少疲れていても食事や入浴前に寝ません。疲れている子を寝かさないのは可哀そうに感じるかもしれませんが、やがて体力がついて中学生活も軌道に乗ります。どうしても疲れを訴えるのならば夕食・入浴時間を早めましょう。勉強はしばらく週末で取り返してください。
注意事項を踏まえて入学準備を楽しく行う
中学受験が終わると緊張感から解放され、しばらくは何もしたくなくなるかもしれませんが、受験の終わりは入学準備のスタートです!
購入品や準備品は情報収集を念入りにしたり早めに動きだしたりすることで必要なものだけをお得に揃えやすくなります。
受験後もせっかく身に着けた勉強習慣は継続させていきましょう。中学の授業が始まってから中学の勉強を始めたのでは遅過ぎます。授業が難しくなったり子どもが気難しくなったりする時期なので自主的に勉強する習慣作りを意識してください。
行動範囲が広くなったり親の言う事を素直に聞かなくなったりする年頃に突入するからこそ、ネットの利用や生活習慣なども早めにルール作りをしていきましょう。