こんな方におすすめ
- スタディサプリってどんなものか知りたい
- スタディサプリで中学受験を乗り切ることができるのか教えてほしい
- スタディサプリの上手な活用方法を知りたい
テレビのCMやインターネットで「スタディサプリ」を見かけ、「スタディサプリとはどのようなものなのか?」「中学受験に役に立つのか?」など気になっている保護者の方は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、スタディサプリとはどのようなものなのか、メリットやデメリット、中学受験への活用方法を詳しく解説します。
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スタディサプリとは
スタディサプリは、リクルートが提供している学習サービスで、パソコンやタブレット、スマホで、家庭で自分の好きな時間にプロの授業(動画)を受けることができます。
サブスクリプション型(定額制)で、追加料金なしでどの学年の授業も好きなだけ見ることができ、動画の数は小学生4年生から中学3年生まで全部で5,000本以上、小・中学生向けだけでも2,000本以上あります。
小学校の単元をしっかり身に付ける基本講座と、中学受験対策として演習問題の解説中心の講座で読解力と思考力を身に付ける応用講座があります。
スタディサプリのメリット
スタディサプリには、以下のメリットがあります。
1コマ15分なので集中して学習できる
スタディサプリの授業は、1コマが約15分です。
小学生が集中できる時間は、低学年で約15分、高学年でも約30分と言われています。
スタディサプリの授業は小学生が集中力を保てる時間内で行われているので、だらだらと画面を見ることなくしっかりと授業を受けることができます。
また、隙間時間を利用して見ることができるので、効率良く勉強することもできます。
テキストを無料でダウンロードできる
スタディサプリは、講師監修のテキストを無料でダウンロードして使うことができます。
「自宅で印刷するのが面倒、時間がない」「自宅に印刷用のプリンターがない」という場合は、1冊1,320円(税込・送料込み)で購入もできます。
テキストは、スタディサプリに新規入会すると無料で5冊もらえます。
利用料金が安い
スタディサプリのメリットの1つに、料金が安いことが挙げられます。
料金は、毎月2,178円(税込み)で、年会費や初期費用はかかりません。
1年分(12ヶ月)一括払いだとさらにお得になり、年間で21,780円、1ヶ月あたりに換算すると1,815円で利用できます。
キャンペーン期間だともっと安く利用することも可能で、新規の場合月980円で利用できる場合もあります。
大手進学塾に通えば年間で100万円近い金額が必要になり、他の通信教育でも、例えばZ会は1科目5,720円ですので、スタディサプリの料金の安さは破格だと言えます。
わからないときは何度でも繰り返して授業を聞くことができる
動画は好きなだけ繰り返して見ることができるので、わからない時は何度でも見ることができます。
また、速度を0.75倍まで落とすことができたり、倍速にしたりできるので、わかりにくい箇所をゆっくり聞く、わかっているところは進めるなど時間を効率良く使うことができます。
一流講師の授業なのでわかりやすい
利用料金があまりにも安いので、「もしかすると講師のレベルが低いのでは?」と不安になるかもしれませんが、大丈夫です。
スタディサプリは、料金が破格なのに講師のレベルは超一流なのが、特徴的です。
各教科ともに一流の講師がわかりやすい授業を行っており、「この価格でこの講師の授業が受けられるとは思わなかった」「学校の授業よりもわかりやすい」「地方に住んでいても受けることができる」と、評判が高いです。
スタディサプリの講師を一部ご紹介します。
算数
小4~6の算数担当の繁田和貴講師は、自身の小学生時代にSAPIXで年連3続1位を獲得している人物です。
開成や築駒、慶應、灘をすべて合格して開成中へ進学後、東大を卒業しています。
3,000人以上の指導経験があり、高い指導力と人間的魅力で生徒・保護者の信頼も高い方です。
また、現在は「個別指導塾TESTEA」の塾長でもあります。
国語
国語担当の山崎萌講師は、同志社大学法学部卒で学校の教師、中学専門塾の講師を経て、駿台予備校の現代文の講師を務め、最難関クラスを受け持っています。
明るく親しみやすく、国語の成績アップに繋がる的確なポイントを教えてくれます。
理科
小5、6の理科の授業を受け持っておられる相場秀明講師は、最難関中学専門の受験塾「エクタス」で最優秀教師賞を7年連続受賞しています。
さらに、全国指導力コンテスト大会で4年連続準優勝の経歴を持つ人気講師です。
特に「塾で習ったけれど理解しにくかった」と生徒から声が上がるポイントに絞った講座をされています。
社会
小学4~6年生の社会を担当している玉田久文講師は、中学受験専門塾の社会科講師として首都圏の学習塾で活躍した後、横浜で中学受験専門塾「ひよし塾」を経営されています。
しっかり覚えるべきポイントを、覚えやすいように教えてくれます。
スタディサプリのデメリット
メリットがたくさんあるスタディサプリですが、デメリットもあります。
学習スケジュールを管理しにくい
スタディサプリは、カリキュラムがありません。
動画の数は多いのですが、いつ、どこでどれを見せるかなどを親が判断しなければいけません。
モチベーションを保ちにくい
ライバルが周りにいて切磋琢磨できる塾と違って、1人で動画を見てテキストを解いていくだけなので、モチベーションを保ちにくい傾向があります。
メリットで挙げたように、モチベーション維持対策としてゲーム機能がありますが、ゲームにあまり興味がない場合や飽きてしまった場合には、効果が薄くなってしまいます。
子どものやる気を引き出す方法についてはこちらの記事で解説しています。
中学受験のやる気を持続させる声かけ・環境整備とは?|まなびWeb
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小学3年生までの授業がない
スタディサプリの授業は小学4年生から始まっています。
そのため、小学3年生までの授業がわからない場合には、授業内容についていけません。
また、小学3年生までに習ったところを復習することもできません。
自身で市販のテキストなどを買って復習する以外ありません。
演習問題が少ない
スタディサプリは、テキストは無料ですが演習問題が少なく、中学受験の対策としては量的に不十分です。
基本スタイルは動画で講師の説明を聞くものなので、塾や家庭教師と異なり柔軟な対応はできません。
志望校別対策ができない
中学受験は志望校によって異なる対策を取る必要がありますが、スタディサプリは対応していません。
また、過去問や予想問題を解くことも中学受験にはかかせませんが、スタディサプリにはありません。
スタディサプリを中学受験に活用する方法
では、スタディサプリを中学受験に活用するためには、どのような方法が効果的なのでしょうか?
塾と併用する
スタディサプリを中学受験に効果的な活用方法は、「塾と併用」することです。
実際のところ、デメリットを考慮するとスタディサプリのみで難関中学の受験を乗り越えることは難しいと言えます。
偏差値が60以下の中堅校や地方の私立校までは対応も可能ですが、わからないところは親が対応するなどのサポートは必要です。
それ以上のレベルを目指すには、大手進学塾と併用し、塾でどうしても出てくる苦手な箇所を強化するスタンスで利用することをおすすめします。
実際に、スタディサプリを塾と併用している子どもは、68%にものぼっています。
効果的な塾との併用の仕方
スタディサプリは、基本は塾がない日に塾の予習に利用します。
スタディサプリの授業は、中学受験に実践的なものは少ないですが、学習の基礎をしっかり学ぶことができます。
そのため、まずは動画で基礎を予習してから塾の授業を受けると、効率良く勉強できます。
夏休みや冬休みなどの長期休みには、夏季講習や冬期講習の代わりに復習に利用することもおすすめです。
また、スタディサプリは演習問題が少ないので、授業を聞いたあと、その授業範囲の問題集を解くといいでしょう。
塾との併用が難しい場合
上記で説明したように、偏差値が60以下の私立中学を志望校にしている場合で、塾との併用が難しい場合は、スタディサプリと市販の参考書、問題集、過去問を使って中学受験に取り組むこともできます。
友だちと一緒に受講したり親も参加したりして、モチベーションの維持に努めることも効果的です。
まとめ
スタディサプリは、リクルートが提供しているサービスで、月に2,000円前後と大変安価で、一流の講師の授業を受けることができます。
中学受験には、偏差値60以下の中堅校でしたらスタディサプリだけでも受験は可能ですが、それ以上の学校を受験する場合は、塾と併用すると高い効果を得ることできます。
スタディサプリは上手に利用すると、中学受験を乗り切る学習ツールになります。
なにより低価格なので、子どもに合うかどうか一度試してみてはどうでしょうか?