こんな方におすすめ
- 絵本は何歳から読んであげたらいいのかわからない
- 子どもにどんな本を選んだらいいのか教えてほしい
- 幼児におすすめの絵本が知りたい
絵本の読み聞かせは、子どもの成長に良い影響をたくさん与えてくれます。
今回は、絵本を読み聞かせると期待できる効果や絵本の選び方、読み聞かせのコツを紹介します。
併せて年齢別におすすめの絵本も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
絵本のサブスクを含めた「子育てにおすすめのサブスク」は以下の記事で解説しています。
【絵本や離乳食】子育てにおすすめのサブスク8選!安く子どもの物を揃えよう!
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絵本の読み聞かせのメリット
絵本を子どもに読み聞かせると、次の5つの良い影響が期待できます。
親子のコミュニケーションを密に取ることができる
両親の膝の上や寝る前の布団の中で絵本を読み聞かせると、子どもは親の愛情を強く感じて安心し、リラックスします。
また、スキンシップを図りつつ絵本を読んで喜びや悲しみを共有することで、コミュニケーションを密に取ることができます。
子どもと触れあう時間が少ない父親や、共働きでスキンシップが少なかったり、下の子が産まれて以前のように構って上げることができなくなった場合でも、毎日読み聞かせタイムを作るとコミュニケーション不足を解消できます。
創造力や感情が豊かになる
絵本の世界に入りこんでいろいろな感情を体験できるため、創造力や感情が豊かになります。
創造力が豊かになると、相手の立場になって相手の気持ちを考えることができ、思いやりのある子どもに成長します。
集中力が増す
子どもは集中できる時間が少ないので、絵本を読み聞かせても最後まで聞くことができないこともあります。
しかし、絵本の世界に引き込まれるとだんだんと集中力が増し、最後まで読み進めることができるようになります。
また、テレビや動画は「話をしながら」「ご飯を食べながら」など、何かをしながら見ることが多いですが、読み聞かせは絵本だけを読むため、子どもも集中して聞くようになります。
語彙が増える
絵本の読み聞かせをすると、普段の生活では耳にしにくい言葉や表現などを耳にするため、語彙が増えます。
語彙力が増えると、文章に書かれていることを読み取る「読解力」も付き、学力も付きます。
読書に苦手感を持たなくなる
絵本を読み聞かせていると字を読むことに抵抗がなく、読書に苦手感を持たない子どもになります。
文部科学省が平成22年に行った「平成22年度全国学力・学習状況調査」では、本を読んでもらって育った子どもの8割が本を読むことが好きになったと答えています。
読書が好きな児童生徒の方が、小学校でも中学校でも国語と算数・数学の平均正答率が高い傾向が見られました。
引用:子ども読書の情報館
読み聞かせを始める時期に決まりはありません。
子どもが絵本に興味を示した時や親が本を読んであげたいと思った時が始め時です。
できれば、子どもが興味を示した時に購入するのではなく、あらかじめ用意しておいて子どもが興味を示すのを待つといいでしょう。
幼児向け絵本の選び方
絵本の選び方を年齢別に紹介します。
0~1歳
赤ちゃんは10ヶ月くらいになると、「親の声や言葉で絵本を楽しむことができる」と言われています。
とは言え、この時期の赤ちゃんにとって、絵本はおもちゃです。
絵本を選ぶ時は、
- 絵を見て楽しめるもの
- いないいないばあなどの遊びがあるもの
- 食べ物や乗り物、動物など身近なもの
- カラフルなもの
- 作りがしっかりしているもの
を、選ぶといいでしょう。
1歳~2歳
まだまだ赤ちゃんと同じで、ストーリーよりは仕掛けや絵が楽しい年齢です。
そのため、絵や仕掛けが楽しいものや触れることができるものが好まれます。
また、身の周りの体験や日常によりそった題材のものに、興味を示してきます。
2~3歳
そろそろ、ストーリーがあるものが読めるようになるので、ストーリーを楽しめるものを選んでみましょう。
反面、物語とは違った楽しさがある、言葉やリズムを楽しむものも好むのでおすすめです。
4~5歳
少し長めのストーリーが読めるようになってくるので、子どもが喜びそうなテーマのストーリー仕立てのものを選ぶと喜びます。
また、好みがでてくるので、電車や料理など、子どもの好みのテーマのものを選ぶと喜んで何回も読むでしょう。
絵本の読み方のコツ
絵本を読む場合のコツを5つ、紹介します。
親も楽しんで読む
絵本を読み聞かせる時は、親も楽しんで読むことです。
嫌々読んでいると子どもは敏感に察して、楽しんで聞くことができなくなります。
楽しんで読むことにより、「本は楽しいんだ!」と思わせることもできます。
また、読み聞かせの声色に反映され、より楽しく読むことができます。
子どもの反応を見ながら読む
読み聞かせる時は、読むペースが速くなりすぎないよう、子どもの反応を見ながら読みましょう。
また、同じ本でも聞く年齢が異なると反応も変わるので、反応を確認しながら子どもに合わせた読み方をしてください。
ゆったり時間が取れるときに読む
絵本の読み聞かせは、寝る前などのゆったりと時間が取れる時に行いましょう。
膝の上や布団の中などのリラックスできる環境で読むと、安心して寝付きが良くなることもあります。
読み方を工夫する
絵本は、はっきり、ゆっくり、聞き取りやすい発音で読みましょう。
絵本の読み方は、基本は自然に読むことですが、年齢が低いうちは飽きないように、読む音に強弱をつけるなどの工夫をすると子どもは絵本に集中するようになることもあります。
また、中には読み聞かせ用のCDがついている絵本もあります。
声優などのプロが収録している音声なので、子どもはより集中することが見込まれます。
以下おすすめのCD付き絵本です。
子どもに強制しない
子どもにとって良い影響がたくさんあるからといって、まだ聞く準備ができていない子どもに無理に読む聞かせをすることは避けましょう。
子どもによっては発達が遅れていて、最適なタイミングではない場合もあります。
あくまでの遊びやおもちゃの延長であることを意識しましょう。
でないと、本を読むことが嫌いになってしまう可能性があります。
幼児におすすめの絵本12選
幼児におすすめの絵本を、12冊紹介します。
幼児は、特に年齢や月齢によって認知度や理解度に差が大きく生じるので、年齢別にご紹介します。
0歳児向け
いないいないばあ (松谷みよ子 あかちゃんの本) 童心社 770円
この本の読み聞かせをした母親が「赤ちゃんが笑うんです」と驚く、赤ちゃんの最初の1冊に向いた絵本。
日本初の赤ちゃん絵本として発売され、50年間受け継がれている人気の1冊です。
まずは「いないいないばあ」を赤ちゃんと遊んでからこの絵本を読むと効果的です。
ブルーナの0歳からの本 〈第1集〉 講談社 660円
ブルーナの0歳からの本 〈第1集〉には原色が多く使われ、鮮やかな色彩で子どもの注意を引きつけます。
扇形で紙質も厚いので、赤ちゃんが乱暴につかんでも大丈夫です。
特徴としては、絵本にセリフがないので、お母さんが話を創作して、話しかけながら読んでいきます。
1歳
しあわせならてをたたこう (つまみひきしかけえほん) 大日本絵画 1,540円
誰でも知っているアメリカ民謡「しあわせならてをたたこう」に合わせてつまみを引くと、動物たちが楽しそうに動くしかけ絵本。
シンプルなしかけと可愛い絵柄で、飽きずに何回でも楽しむことができます。
本来の歌詞はとても長いので、省略して歌うのでもよいでしょう。
幸せなら 手をたたこう
幸せなら 手をたたこう
幸せなら 態度でしめそうよ
ほら みんなで 手をたたこう
おにのパンツ (あかちゃん×うた×節分【1歳・2歳・3歳児の絵本】 ひさかたチャイルド 990円
歌いながら楽しく読むことができる絵本ですが、歌わずに読むこともできます。
歌いながら、「鬼」で指で角を作り、「パン」で手をたたき、「ツ」でピースサインをする手遊びをして遊ぶこともできる絵本です。
2歳
はらぺこあおむし 偕成社; 菊倍横版 1,320円
日曜日に生まれたはらべこあおむしが、最後には美しい蝶になります。
厚手の紙でできているので、ページに開いた穴に指をつっこんだりのぞいたりしても破れません。
さりげなく数や曜日も覚えることができる優れた1冊です。
いろいろバス 大日本図書 1,430円
いろいろな色、いろいろな生き物がやってくる楽しいバスの絵本です。
同じ赤でも違う色合いの赤が使われていたりする色使いが美しく、最後の終点ではページを開いた瞬間に感動を覚えます。
3歳
ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] 福音館書店 990円
大人になってからもファンであり続ける人が多い、名作絵本。
世界中で人気のふたごのねずみ、ぐりとぐらのお話です。
実はぐりとぐらのシリーズは計7冊あるので、いくつか買うのもおすすめです。
- ぐりとぐらのおきゃくさま
- ぐりとぐらのかいすいよく
- ぐりとぐらのえんそく
- ぐりとぐらのくるりくら
- ぐりとぐらのおおそうじ
- ぐりとぐらのすみれちゃん
てぶくろ 福音館書店 1,100円
ウクライナ民謡から生まれた絵本で、繊細なタッチの美しい絵とちょっと不思議で可愛いストーリーが人気の名作です。
繰り返しを用いた構成で分かりやすいので、もう少し年齢が低い子どもでも楽しむことができます。
4歳
いもほり ほるぷ出版 1,430円
はるくんとあきちゃんが初めて体験するいもほりと焼きいも。
本を読むと一緒にいもほりの体験をしているように感じ、子どもの心を捕らえる絵本です。
ねえ、どれがいい? 評論社 1,286円
「ねえ、どれがいい?」と声をかけながら、大人には発想できないさまざまな選択肢が提示されます。
大笑いしながら子どもが読む楽しい絵本です。
5歳
かさじぞう 童心社 1,430円
日本の美しい昔話の絵本で、昔から読み継がれてきた名作の1つです。
現代の日本では見ることがなくなった、着物をきたおじいさんやおばあさんの独特の口調や、寒さを感じる墨絵が子どもの心に響く絵本です。
しずくのぼうけん (世界傑作絵本シリーズ) 福音館書店 990円
バケツから飛び出したしずくが、水蒸気になって雨になり、ふたたびしずくになって、と水が変化する様をかわいい「しずく」の姿で描いた絵本です。
子どもは、少し理解できないところがあっても、繰り返して読むうちに理解していきます。
まとめ
絵本の読み聞かせは、親子のコミュニケーションを深めたり、子どもの想像力や集中力を高めたりします。
また、本を読むことが好きになり、たくさん読むため語彙力や読解力が増し、大きくなってからの学習にも大きなアドバンテージとなります。
共働きで子どもと触れあう時間が少ない方でも寝る前のほんの15分でできるので、毎日の習慣にぜひ取り入れることをおすすめします。