こんな方におすすめ
- 中学受験に「通信教育」や「オンライン教育」を活用したい
- 「通信教育」「オンライン教育」のメリットとデメリットを知りたい
中学受験の勉強方法の1つに「通信教育」や「オンライン授業」というものがあります。
塾に通って勉強する方法との違いや、「どんなメリット・デメリットがあるのか?」を考えてみましょう。
通信教育やオンライン授業は、塾に比べて手軽な一方で、自己管理能力が大きく問われます。
賢く利用して中学受験成功の足掛かりにしてください。
通信教育・オンライン授業のメリット
通信教育やオンライン授業には、以下のようなメリットがあります。
費用が塾に比べて安い
通信教育やオンライン授業の授業料は「月額数千円」が相場です。
塾は「1時間1,000円~2,000円」、家庭教師ならば「1時間3,000円~」の費用が掛かります。
通信教育やオンライン授業ならば、塾や家庭教師よりもはるかに安い費用で勉強ができます。
中学受験は「とにかくお金がかかる」というイメージが強いですが、通信教育やオンライン授業であれば、それほど経済的負担は重くありません。
自宅で勉強できる・時間の融通が利く
通信教育やオンライン授業であれば、塾へ通う時間がいりません。
送り迎えの負担がないので親も楽です。
他の習い事や部活、体調などに合わせて勉強時間を調整できるので「風邪で休んでしまって授業料がもったいない!」「どうしても行きたい用事が塾で潰れてしまった」といったこともありません。
ちょっとした隙間時間も有効に使えます。
有名講師の授業も受講可能
オンラインを利用すれば、地方に住んでいても超有名講師の授業を受けるチャンスがあります。
わざわざ都心に出向いたり、広い教室の後ろの方の席をなんとか確保したりなどという手間もなく、一流の授業を受けられるのです。
有名講師は都心部に集まりやすいので、地方在住者が中学受験をしようとすると、通塾の負担が大きくなって不利になりがちですが、オンライン授業がそれを解消してくれます。
近年ではAIを活用したカリキュラムも
近年の通信講座やオンライン授業には「AI」の導入が盛んです。
正答率などから苦手分野や単元を割り出し、レベルに合った問題を出題するなど、1人1人に応じたカリキュラムを組めます。
勉強時間や成績を記録することで、モチベーションの維持にもつなげやすいでしょう。
ゲーム感覚で勉強できる
通信講座やオンライン授業ではタブレットを使った学習も多いようです。
印刷物ではなくタブレットを使うことで、「勉強している感」があまりなく、ゲーム感覚で楽しめます。
「紙を使った勉強を苦痛に感じる」という子には向いている学習方法です。
通信教育・オンライン授業のデメリット
通信教育やオンライン授業のデメリットについても考えてみましょう。
質問がしにくい
通信教育やオンライン授業でも、分からない箇所を質問できるシステムはあります。
しかし、塾のように「その場で質問をして、その場で答えてもらう」ようなレスポンスの良さは望めません。
また、「生徒のちょっとしたつまずきや違和感に気が付いて、フォローをする」といった先生側からのきめ細やかなフォローは難しいです。
塾などの対面授業と比較すると、「質問をすることのハードル」が高くなってしまいます。
自己管理能力が問われる
通信教育やオンライン授業は、いつでも勉強できる一方で、サボろうと思えば簡単にサボれます。
学習塾で授業中に寝てしまうなど言語道断ですが、残念ながらオンライン授業ではそれも可能です。
一緒に勉強する仲間もいないので競争心が芽生えにくく、モチベーションの維持に苦労する子どもも少なくありません。
塾に比べて費用が安いのが大きなメリットですが、勉強をせずに成績が向上しないのであれば、安いどころか全くの無駄になってしまいます。
教材選びが重要
通信教育やオンライン授業には様々な教材があります。中には全く「紙」を使わないものもあります。
「紙」を使わない教材を利用する場合は記述問題が手薄になりやすいので、その対策を取らなければなりません。
また、学力を向上させるだけではなく、個別に中学受験の相談に乗ってくれるところもあります。
料金だけでなく、内容もよく吟味して選びましょう。
志望校に合わせた対策がしにくい
中学受験では学力に加えて「志望校ごとの対策」が必要になってきます。
学校によって出題傾向が異なるので、偏差値の高さが合格に直結するとは限りません。
通信講座やオンライン授業でも、きめ細やかなカリキュラムを受けることはできますが、志望校ごとの対策の手厚さは、塾や家庭教師には一歩及ばない場合が多いです。
自主的に過去問を解いて対策をしたり、仕上げの時期になったら塾や家庭教師を利用したりすると良いでしょう。
※Z会は個別の受験相談が手厚いです。
通信教育・オンライン授業がおすすめのケース
通信教育やオンライン授業のメリットを享受しやすいケースについて紹介します。
安い費用で中学受験の準備をしたい人
通信教育やオンライン授業は、対面式の塾や家庭教師に比べて圧倒的に安いです。
「あまり受験対策にお金がかけられない」という家庭に向いています。
「小学校中学年くらいまでは通信教育やオンライン授業でリーズナブルに基礎力を付け、受験間近になってきたら塾に通って情報収集や相談をしつつ仕上げをする」という方法もおすすめです。
自己管理ができる子ども
通信教育やオンライン授業は、自己管理ができないと成績向上に繋がりません。
自主的に勉強できる子どもにはとても向いています。
一方で、勉強にあまり意欲的でない子どもはサボってしまいやすいので、勉強の習慣がつくまでは親が見守ったり、こまめに進捗を確認したりするなどしてフォローをしましょう。
オンライン授業の中には、ログインの記録が残ったり、サボると通知が来たりするものもあります。
地方に住んでいる、多忙
地方に住んでいたり多忙な生活を送っていたりする場合、塾に「通うこと」の負担が増してしまって、勉強に回す体力がなくなってしまうこともあります。
通信教育やオンライン授業であれば、「移動時間ゼロ」なので勉強時間を確保しやすいです。
通信講座・オンライン授業を体験してみよう!
通信講座やオンライン授業が向いているかどうかの判断は、実際にやってみることが1番です。無料や格安体験でお試しができるものも多いので、体験してみましょう。
通信講座やオンライン授業の選び方のポイントを紹介します。
勉強のサイクルやカリキュラム
自由に単元を選んだりカリキュラムを組めたりするものや、「今月(今週)はこの単元」と決まっているものがあります。
例えば「スタディサプリ」は、いつでも好きな映像授業を見ることが可能です。一方、「Z会」や「進研ゼミ」は、「この時期はこの単元」と決まっています。
カリキュラムの自由度が高いと「苦手なところを徹底的に勉強できる」ことがメリットです。
一方、カリキュラムが組まれていることで「締め切り」ができ、勉強のペースを作りやすいでしょう。
勉強環境の準備
オンライン授業の場合、オンライン環境や専用タブレットが必要になる場合があります。
「四谷大塚」や「Z会」「スタディサプリ」「進研ゼミ」等は市販の端末を使えますが、子どものネット管理に注意しましょう。
一方、「スマイルゼミ」「チャレンジタッチ」などは専用のタブレットが必要ですが、変なアプリを入れてしまうなどのリスクがありません。
通信教育・オンライン授業で手軽に中学受験対策!
通信教育やオンライン授業は、塾に比べて費用が安く、通塾の手間が不要なので手軽に勉強ができます。
しかし、質問をしにくく、自己管理が求められるので学習に意欲的でないと結果が出にくいです。
塾や家庭教師のように「きめ細やかな個別の志望校対策」はあまりありません。
無料や格安でお試しができるので、まずは通信教育やオンライン授業を試してみましょう。
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