こんな方におすすめ
- 小学生のタイピングのレベルを知りたい
- どのようにタイピングを練習すればいいか知りたい
- おすすめのタイピングゲームを知りたい
2020年より小学校にプログラミング教育が導入され、2022年には高校でのプログラミングを含む「情報Ⅰ」が共通必修科目として追加されました。
さらに、2024年には大学入試にプログラミングを導入することが決定しています。
いずれもパソコンを利用したスキルを要するものであり、タイピングをはじめとするキーボード操作はその基本となります。
できるだけ早めにキーボード操作に慣れておくことが好ましいですが、タイピングをマスターするには、ひたすら文字を打ち続ける地道な努力が必要です。
そこでおすすめなのが、小学生でも簡単に楽しくタイピングを身につけられるタイピングゲームです。
今回は、タイピングゲームの選び方や、おすすめのタイピングゲームを紹介していきます。
参考
近年導入されたプログラミング入試についてはこちらの記事で解説しています。
【中学受験】プログラミング入試の実態と今後とは?受験対策の方法もご紹介!
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小学生が持つべきタイピングスキルのレベルは?
文部科学省よる情報活用能力についての資料には、小学校における基本的な操作スキルとして「10分間に200文字程度の文字入力ができる」とあります。
一方で、平成25年に同じく文部科学省が小学5年生を対象に行った調査では「小学生における文字入力の平均速度は1分間に5.9文字である」と発表されています。
これは10分間で約60文字程度しか入力ができないという計算です。
学校でタイピングの教育が始まるのは小学3年生からですが、いまだにタイピングをはじめとする情報教育に力を入れていないところが多いということです。
タイピングは、今後本格化していくプログラミングをはじめとする情報教育の中で基礎となる部分であり、その習得によって差がつきやすい技能でもあります。
知識というよりも、経験と練習によって身につくものなので、できるだけ早めに取り掛かって習得しておくべきでしょう。
なお文字入力に関しては,学習指導要領解説の「国語編」に4年から3年生にローマ字の指導が変更になった理由として「コンピュータを使う機会が増え」と書かれていることからも,3年生からローマ字による正しい指使いでの文字入力(タッチタイプ)の指導を行うものとする。規準リストで10分間に200字程度としたのは,45分の授業で600字程度の作文を入力し,推敲を経て印刷・保存することを想定している。
引用:「教育の情報化に関する手引」検討案
文部科学省
小学生におすすめのタイピング練習方法
効率よくタイピングの能力を伸ばしていくのにおすすめなのは、タイピングゲームです。
タイピングの練習方法は、とにかく文字を打つことです。
しかし、がむしゃらに文字入力をしていても、すらすらと入力できるようになるまでには時間がかかります。
タイピングゲームを利用すれば、ただ文字を打つだけよりも効率よく、楽しくタイピングの速度を上げることができます。
一方で、気を付けなければならない点もいくつかあるので、タイピングゲームを選ぶ際には以下の点に注意してください。
タイピングゲームを選ぶポイント
- 子どものタイピングスキルにあわせた難易度のもの
- 無料で利用ができるもの
- ホームポジションが身につくもの
子どものタイピングスキルにあわせたもの
ゲームの難易度は高すぎても低すぎてもいけません。
初めから難易度の高すぎるゲームで練習してしまうと、思うように入力ができず、嫌悪感や苦手意識を持ってしまう恐れがあります。
逆に簡単すぎるものだと、達成感は得られますが、飽きてしまうのも早いです。
タイピングに限りませんが、上達にはある程度、時間をかけて継続していく必要があります。
始めは簡単なものを選び、慣れてきたら難しめのものに挑戦するなど、子どもの上達に応じて適切なゲームを提案していきましょう。
参考
初めのうちは、どのゲームも難しいと感じるかもしれません。
キャッチーなキャラクターが登場するものや、ストーリー性のあるものなどゲーム性の高いものを選ぶと、やる気の維持につながります。
はじめは無料で利用できるものを選ぶ
タイピングゲームには、無料のものと有料のものがありますが、はじめは無料のゲームを選ぶ方がよいでしょう。
近年では、タイピングの上達に十分な工夫を凝らしたタイピングゲームが無料で利用できます。
無料版のものならば、手軽に試すことができますし、ものによっては企業の採用試験で導入されているようなクオリティのものもあります。
一方で、内容が薄かったり単調なものも多いので、早く飽きてまう恐れや一定以上の能力が身につきにくいこともあります。
無料ゲームである程度の力を身につけて、物足りなさを感じたら有料ゲームを検討するといいでしょう。
ホームポジションが身につくもの
タイピングの上達に欠かせないのは、ホームポジションを覚えることです。
ホームポジションとは、効率よく文字を入力するための指の配置のことをいいます。
最初の段階で正しいホームポジションを覚えなければ、矯正するのは非常に難しいです。
誤ったホームポジションのまま練習をしても、ミスタッチが増えたりスピードが遅くなったりして苦労してしまいます。
最初に選ぶゲームは、ホームポジションが身につくもの検討するのがよいでしょう。
おすすめの無料タイピングゲーム
タイピングを身につける流れとしては、キーの場所を覚える、ホームポジションを身につける、正確さとスピードを上げていくの3段階にわかれます。
はじめはひとつひとつのキーの場所を覚えることが必要なので、1字ずつの入力ができるものを選びましょう。
その後、ホームポジションを意識しながら単語の入力に慣れていき、最後はタッチタイピングで正確さとスピードを上げていく練習をするのがよいでしょう。
タイピング上達の流れ
- キーの場所を覚える。
- ホームポジションを身につける。
- 正確さとスピードを上げていく。
ココアの桃太郎たいぴんぐ
小学3年生以上が対象の初心者向けWebアプリです。
1字ずつの入力から始まり、ストーリーを進めていくごとに単語や文の入力が増えていく設計でホームポジションが自然と身につきます。
キー別の成績表が確認する機能があり、どの文字が苦手なのかをチェックすることもできます。
昔話の『桃太郎』がベースのオリジナルストーリーがあったり、仲間を増やしたりとゲーム性の高さも魅力です。
一定時間遊ぶと、しばらく練習できないようになっているので、やりすぎを防ぐこともできます。
ココアの桃太郎たいぴんぐは、こちらからチェックできます。
プレイグラムタイピング
小学3年生以上が対象の初心者から中級者向けのWebアプリです。
常にキーボードと指の配置が表示されており、ホームポジションを覚えるのに最適なつくりとなっています。
タイピングのコツや、パソコンの雑学なども紹介されていてプログラミングについての知識も身につくサイトです。
苦手なキーの反復練習などもあり、効率良くタイピング速度を伸ばしていくことができます。
プレイグラムタイピングは、こちらからチェックできます。
寿司打(すしだ)
小学5年生以上が対象の中級者から上級者向けのWebアプリです。
回転寿司の流れに合わせて出てくる単語をタイピングしていくという設定になっています。
時間内に打つことができないと、お寿司が流れていってしまうというスリルを楽しみながらスピードアップを望めます。
ホームポジションなどは表示されず、スピードも求められるため、ある程度タイピングができるようになってから始めるのがおすすめのゲームです。
寿司打(すしだ)は、こちらからチェックできます。
e-typing
会員登録100万人を超えるWebアプリで、ローマ字、かな、英語入力に対応しています。
正確さとスピードを上げるための設計なため、難易度は上級者向けです。
月替わりの「今月のタイピング」やビジネス、スタディ、トラベル、ライフ、方言、脳トレなど豊富なジャンルの中から関連語の練習ができます。
技能試験も行っており、ある程度タイピングが身につき、腕試しや本格的なスキルアップを目指すのにも向いているサイトです。
また、企業の採用試験などでも利用されているサイトでもあるので、小学生の時だけでなく、進学先でも長く利用していくことができます。
e-typingは、こちらからチェックできます。
おすすめの有料タイピングゲーム
タイピング上達 ファンタジータイプ
ファンタジーの世界でタイピングを武器にストーリーを進めていくRPG形式のタイピングゲームです。
操作がタイピングになったゲームといっても過言ではないほど、ゲーム性が高く集中してタイピングの練習ができます。
タイピングスキルが主人公のレベルに直結するので、主人公をレベルアップさせてストーリーを進めていくうちに自然とタイピングスキルが上がります。
ストーリーに関係なくスキルを高めるフリー練習モードもあるので、ゲームをクリアしたあとでもタイピングの練習ができます。
難易度は小学3年生以上を対象とした初心者から中級者向けです。
特打ヒーローズ 名探偵コナン
大人気キャラクター名探偵コナンと一緒にタイピング練習ができるゲームソフトです。
11種類のゲームが収録されており、タイピングだけでなくパソコンの基礎知識を学ぶこともできます。
難易度は小学5年生以上を対象とした「子供モード」と、中学生以上を対象とした「大人モード」の2つがあります。
「子供モード」は小学5年生以上対象の初心者向け、「大人モード」は中学生以上対象の中級者向けとなっています。
特打PLUS
上記の名探偵コナンと同じくソースネクストが販売する特打シリーズの1本です。
累計670万本を売り上げた人気タイピングゲーム「特打」や、34段階のレベル別コースで学習ができる「スーパー特打メソッド」、かな入力に特化した「特打倍速かな伝説」の3本に加えて、スマホアプリ版の新規単語を1本にまとめた決定版です。
フルボイスでの音声ガイドやタイピング速度で変わるキャラクターのリアクションなど、ゲーム性も高く飽きさせない工夫が満載です。
難易度は小学5年生以上を対象とした中級者向けとなります。
まとめ
タイピングは、プログラミングだけでなく文書の作成やメールのやり取りなど、パソコンを使ったあらゆる作業の基礎スキルです。
マスターするには、ひたすら文字を打ち続ける地道な努力が必要ですが、タイピングゲームを利用することで楽しくステップアップできます。
タイピングは、1度マスターしておけば一生役に立つスキルであり、今後の高校カリキュラムや大学入試にも必要なスキルになるので、できるだけ早めに取り掛かるのがよいでしょう。