こんな方におすすめ
- 小学4年生の受験対策を知りたい
- 小学4年生の時期にやるべきことを知りたい
4年生になると中学受験に向けて本格的な受験対策が始まります。
この時期にやるべき学習と準備を確認しましょう。
まだまだスタートラインなので力み過ぎる必要はありませんが、押さえるべきところを押さえておくことが合格への近道です。
4年生は「受験生」生活に慣れることが最大の受験対策!
4年生になる前から「中学受験」を意識してきた家庭も多いと思いますが、本格的な「受験生」としての生活がスタートするのが4年生からです。
まずは「受験生」としての自覚を持ち、「受験生」としての生活に順応することが4年生にとって1番大切な対策になります。
家庭学習は1週間単位で計画
受験生の合否を左右するのが家庭学習です。親子で1週間単位の計画を立てていきましょう。
4年生ではまだ自分1人で学習計画を立てることは難しいでしょうが、親だけで学習計画を立ててしまうと「やらされている感」が強くなってしまいます。
塾や家庭教師を利用している場合は宿題が出るので、宿題を中心に計画を立てていく方法がおすすめです。
計画通りに進まない時は、「週末に遅れを取り戻す」などの対応で帳尻を合わせましょう。
作った計画表は見えやすいところに貼っておき、達成したら赤丸などを付けると子どもが前向きに取り組めます。
勉強時間にタイマーをセットしておくと「勉強しなさい!」「分かっているよ!」というようなやり取りを減らせるでしょう。
オンラインゲームやネットが好きな子であれば、ルーターのタイマーをセットしておくことも有効です。
「覚える」から「考える」へ
小学校低学年の勉強は「覚える」が中心でした。
暗記は学習において大切な要素なので、中学受験に向けて今後も多くのことを覚えていく必要があります。
しかし、4年生になったら「考える」にも比重を重くした学習を心がけましょう。
暗記しかしていないと、応用問題が解けません。
正解した問題であっても、ただ褒めるだけでなく「どうしてこの公式を使おうと思ったの?」「そういう風に考えたのは何故?」などと聞き、子どもに「考える」ことを習慣づけさせましょう。
会話で復習の習慣をつける
「今日は塾でどんなことを習ったの?」などと聞くと、子どもは学習したことを思い出そうとして、整理して言葉にすることで、しっかりと記憶に定着させるようになります。
中学受験を意識していない子どもは「勉強とはその場で頑張る」ものでしかなく、「授業やテストが終わったら忘れてしまう」ということを繰り返してしまいやすいです。
机に向かって勉強をして、復習をするだけでなく、会話などによって子どもの記憶の定着を促してあげましょう。
4年生はストレスを貯めこみやすい時期
4年生になると勉強量や塾へ行く回数が、それまでと比べて大幅に増えます。
今までのんびり過ごしていた生活が一変するので、子どもは「大変!」と感じやすいです。
「やりたくない」「できない」「終わらない」などの問題が勃発しやすい時期だと覚悟してください。
むしろ、「4年生は学習がスムーズに進まなくて当たり前」くらいに鷹揚に構えていると、家庭がギスギスせずに済みます。
焦らずに受験への意識を整えていきましょう。
家庭だけで抱え込まない
子どもが受験勉強を嫌がっていると、「サボりたがっている」「親の心子知らず」と考えてしまいがちになります。
ストレスがたまったり「うちの子は中学受験が向いていないのではないか」「無理やり受験させるのは良くないのではないか」と悩んだりしてしまいます。
そんな時は家庭だけで抱え込まず、外部に相談してみましょう。
塾に通っているのなら、塾の先生への相談がおすすめです。
子どもの個性に合った働きかけのアドバイスや、宿題の調整などの対応が期待できます。
中学受験対策が本格的に始まると、「〇〇でなければならない」と思い込んでしまいがちですが、行き詰まる前に第三者に助けを求めてみましょう。
中学へ行く
4年生は中学受験をすることは理解しても、「何のためにするのか」「頑張った暁にはどんないいことがあるのか」は、理解できていません。
学校説明会や文化祭などの機会に、中学校へ行ってみましょう。
「こんな中学生活を送りたい」と具体的に思い描ければ、中学受験のための学習にも身が入りやすくなります。
6年生になるとあまり悠長に学校説明会や文化祭などには行っていられません。
4年生のうちになるべくたくさんの中学を見て回り、5年生になったら気になる中学をもう1度しっかり見るというやり方がおすすめです。
遊びの時間もしっかり確保
4年生はまだまだ遊びたい年頃です。遊ぶ時間もしっかりと確保してあげましょう。
それまで続けていた習い事は子どもが望む限り継続してあげてください。
週末は家族でのお出かけを楽しみましょう。
勉強だけの毎日だと子どもは学習するうえで大切な「興味」を持てません。
ショッピングモールで世界の特産品や経済の流れを知る、動物園や博物館で自然科学に親しむ、映画で心理描写の妙を感じる……そんな効果を期待してもいいし、あるいはそんなことは関係ない外出でも構いません。
思いっきり体を動かし、笑ってストレス解消できれば、遊ぶ意義は十分にあるのです。
さらに親子関係が良好ならば、親の言う言葉は心に響きやすくなり、子どもは気持ちを素直に伝えられるようになります。
学習面は神経質になりすぎないように
4年生は中学受験の勉強が本格的になりますが、神経質になり過ぎないようにしましょう。
中学受験対策は始まったばかりです。
ゴールはまだまだ先なのでスタート時点で「全速力」を求め過ぎると疲れてしまいます。
偏差値・クラス替えに一喜一憂しない
偏差値や塾のクラス替えで成績の良否がはっきりと出ますが、これに振り回されないでください。
順位は今後いくらでも変わります。
4年生の模試は受ける人数自体が少ないので「偏差値30台」など、ちょっと驚いてしまう数値が簡単に出るので、「伸びしろがいっぱいあるな」くらいに受け取ることがおすすめです。
クラス替えや席順よりも、「機嫌よく塾に通っているか」「課題をこなせているか」などの方に注目してください。
先生や親のアドバイスを聞き入れ、真面目に勉強を積み重ねていける子であれば成績は上げられます。
まだ本番までは時間がたっぷりあるので、焦らずに実力をつけていく環境を整えてあげましょう。
気分よく学習ができる家庭作り
家庭学習では、勉強内容よりも、気持ちよく勉強できる家庭の雰囲気作りに力を入れましょう。
なかなか家庭学習をしない子に、勉強をさせる方法は2種類あります。
「勉強しなかったら罰を与える」方法と、「勉強したらご褒美を与える」方法です。
子どもが気分よく勉強に取り組めるのは、当然「ご褒美」の方です。
子どもに勉強を促すときの言葉を意識してください。
例えば「勉強をしなければゲームの時間はナシ!」だと罰になりますが、「勉強をしたらゲーム時間だよ!」ならばご褒美になります。
また「〇時になったら勉強しなさい」ではなく、「〇時まで遊べるよ」という言い方もおすすめです。
塾で勉強しているのであれば、親が下手に解き方に口出しをすると「塾の先生と言っていることが違う」と子どもが混乱することもあります。勉強内容自体はプロの先生にお任せしたほうがいい場合もあるでしょう。
上記の「考える習慣をつけさせる」「会話で復習を促す」も、親はあくまでも「質問をする」だけです。子どもが答えられなかった場合には、「分かっていないじゃないの!」と責めるのではなく、「お母さん、知りたいから次の塾で先生に聞いてきてくれる?」とお願いしてみましょう。
4年生は中学受験対策が始まったばかり焦り過ぎずに学習習慣を付けよう
4年生になると、中学受験に向けた本格的な対策が始まります。
子供も親もピリピリし過ぎず「受験生」としての生活に慣れていきましょう。
勉強量やスピードは、塾に通っているのならば塾を主体とすることがおすすめです。
子どもはまだまだ「中学受験」をよく理解しておらず、遊びたい年頃でもあるので、中学へ見学に行ったり遊びの時間を十分に取ったりさせましょう。
4年生は成績に一喜一憂するよりも、家庭学習や通塾に前向きに取り組んでいるかどうかが重要になります。
うまくいかない場合は「やる気のない子どもが悪い」と一方的に叱るのではなく、アプローチを工夫したり、塾と連携を取ったりしてください。
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