こんな方におすすめ
- 中学受験が原因で親子関係を崩したくない
- トラブルなく中学受験を終えたい
中学受験は子どもの人生に大きな影響を与えるため、どの家庭も真剣に取り組んでいます。
しかし、真剣に取り組んでいるからこそ感情が抑えきれず親子喧嘩に発展してしまうこともあるでしょう。
いかに子どものためとはいえ、親子関係を崩してまで受験をしたくないと思う親御さんがほとんどでしょう。
この記事では中学受験が原因で親子関係を崩さないために、受験に向けて親はどのような役割を果たすためなのか、親子喧嘩を減らすためにはどのような工夫をすべきなのかについて紹介します。
親子喧嘩なく円満に中学受験を終えたいという親御さんは、ぜひ参考にしてみてください。
中学受験における親の役割
中学受験を円満に終えるには、まず親が果たすべき役割を把握していなければいけません。
中学受験における主な親の役割は以下のようなことが挙げられます。
子どものメンタルケア
子どもは自身の趣味や友達との時間を削ってまで中学受験に向けて勉強をするため、たとえ表情や態度には出さなくてもかなりのストレスを抱えています。
また、塾に通い慣れない環境の中で暮らしていくと、心身共に疲労するため体調を崩しやすいです。
しかし、子どもが自ら体調管理やメンタル管理を行うのは困難でしょう。
そんな時に必要なのは親のサポートであり、子どもが無理をしすぎていないか、悩みを抱えていないかを都度確認してあげましょう。
子どもが勉強に集中できる環境づくり
中学受験に向けた勉強は、試験日から逆算して1年ほど前から本格的に始めることが多く、試験日までの定められた期間内でいかに勉強の効率を上げるかが重要です。
勉強に長時間を費やそうと、勉強の効率が悪かったり子どもが理解できなかったりした場合、合格できる可能性が低くなってしまいます。
そのため、保護者の方がお子さんに勉強を集中できる環境を作れるか否かは、受験の成功率に大きく影響します。
子どもが勉強に集中できる環境づくりの主な例は、以下のようなことが挙げられます。
- 塾に通わせる
- 塾の送迎をする
- 子どもを誘惑しそうなゲームやおもちゃは勉強部屋に置かない
- 子どもに合った参考書や教材を買う
- 子どもに金銭的な不安を与えない
上記のように少しでも子どもが勉強できる時間を作ったり、受験に際して不安に感じそうなことを解消したりと、さまざまな点に注意を払わなければいけません。
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さまざまな手続き
中学受験はいかに子どもが万全の勉強をしようと、試験を受けるための手続きを行わなければ受験はできず、手続きの期限を過ぎてしまったことで受験ができなかったというケースも起こり得ます。
子どもの志望校が決まったタイミングで、まず試験を受けるためにはどのような手続きが必要なのか、いつまでに完了しなければいけないのかを確認しておきましょう。
親子喧嘩の原因
中学受験をするうえで親子喧嘩をしてしまうのは良くある話です。
実際の喧嘩の原因は各家庭で異なりますが、いくつか代表的な例があります。
中学受験における親子喧嘩の主な原因は以下の通りです。
親子でやる気の差がある
中学受験を始めるきっかけの多くは、親が子どもに受験を薦めるケースでしょう。
親の薦めがきっかけで中学受験を始めた場合、子どもは「親に言われたから」という理由で勉強をしている可能性が高いです。
親が受験に対する熱意があろうとも、肝心の子どもに熱意が無ければ合格は困難でしょう。
また、合格が困難なだけでなく、最悪の場合は親子関係まで悪化してしまいます。
親子間でしっかりと受験する目的を話し合いましょう。
子どもの反抗期と被っている
中学受験をする小学6年生は「第2次反抗期」と呼ばれる時期であり、中学受験と反抗期が被ってしまうことで、親の言うことを聞かないというケースは少なくありません。
反抗期に差し掛かった子どもは意味もなく反抗心が芽生えたり、親から指示されることを極端に嫌いやすいです。
親からしても子どもに無視をされたり口答えをされることでストレスが溜まりやすく、喧嘩に繋がることがあります。
また、普段慣れない勉強をするということに対してもかなりのストレスがかかり、そもそも勉強をすることすら困難になりかねません。
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周りの受験生と比較してしまう
子どもは初めての受験でさまざまな不安を抱えており「本当に合格できるのか」「自分は周りの受験生に劣っているのではないか」など悩んでいることが多いです。
そんな中、親から周りの受験生と比較されてしまうと自信を喪失したり、勉強に対するモチベーションが低下してしまうでしょう。
もし一度自信を失ったりモチベーションが低下したりしてしまうと、勉強に身が入らなくなり効率が下がってしまう可能性があるため、周りの受験生との比較はNGです。
親子喧嘩を減らすためには
親子喧嘩の原因を把握していても、対処法を把握していなければ喧嘩の回避はできません。
喧嘩が起こってから対処をしても手遅れになりかねないため、事前に喧嘩を回避するための対処をしておきましょう。
親子喧嘩を減らしたい場合は、以下のような方法を参考にしてみてください。
親子間でこまめにコミュニケーションをとる
中学受験で親子喧嘩が起こりやすい原因は、お互いの気持ちを理解できなかったり心情の変化が読み取れなかったりするケースが多いです。
特に反抗期と重なりやすい時期であるため、子どものわずかな心境の変化にも細心の注意を払い、ストレスや悩みを抱えていないか確認するようにこまめなコミュニケーションを心がけましょう。
たとえ子どもが勉強に身が入らなかったり飽きてしまったりした場合でも、一度子どもの考えを聞いて、頭ごなしに否定するようなことは避けるべきです。
塾の講師や学校の先生に相談をする
中学受験は親にとっても初めての受験である場合もあり、親が完璧に管理や対策をするのは困難です。
もし親子間で解決できないような悩みや問題を抱えた場合は、遠慮なく塾の講師や学校の先生に相談しましょう。
特に塾の講師は受験のスペシャリストでもあり、あらゆる受験のノウハウを持っているため、受験勉強だけでなく、子どものマネジメントに関しても相談してみることをおすすめします。
周りと比較しない
子ども自身が周りよりも劣っていると認識をしてしまうのは、勉強に対する自信喪失に繋がるため避けなければいけません。
学力や理解力は子どもによって差があるのは当然ですが、学校や塾のテストの点数次第で周りよりも劣っていると子どもは思い込んでしまいます。
子どもが常に受験勉強に対して前向きでいられるように、親は周りの子と比較はせず、自分のペースで進めれば良いという点を伝えておきましょう。
親子で適度にストレスを発散する
勉強の効率を上げるには勉強の時間を長く取れば良いというわけではなく、むしろ長時間勉強をしすぎることで効率が低下しかねません。
子どもが常に勉強に対して万全の状態で臨めるように、適度なストレス発散をしてあげましょう。
また、保護者も心身ともに万全の状態でなければ、親子で受験を乗り切ることは難しいです。
そのため、ストレスを発散する時は親子で出かけたり、勉強の時間を減らす日を作ることもおすすめします。
親子で協力して中学受験を成功させよう
今回は中学受験に臨む中で親が果たすべき役割を踏まえ、親子間での喧嘩を減らすために工夫すべきことについて紹介しました。
中学受験は子どもだけの力で合格するのは困難であり、親子のコミュニケーションや協力が必要不可欠です。
万が一喧嘩をしてコミュニケーションが取れない期間が生じてしまうと、無駄な時間を過ごすことになるでしょう。
中学受験に挑む中で親子喧嘩が起こる原因を把握したうえで対策をし、子どもが受験に合格できるようなサポートをしていきましょう。