こんな方におすすめ
- 中学受験の面接はどのように対策すればいいのかわからない
- 中学受験の面接でよく聞かれる質問を教えてほしい
中学受験では、筆記の学力試験だけでなく、面接がある場合もあります。
小学生にとって本格的な面接は初めてかもしれませんが、基本を押さえておけば大丈夫です。
過剰に身構える必要はありませんが、必要な準備はしっかり行って臨みましょう。
今回は、中学受験の面接の種類と抑えておくべきポイントをご紹介します。
面接時の服装についてはこちらの記事で解説しています。
中学受験の面接服の選び方とは?親子の適切な服装と注意点を解説
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中学受験の面接の種類と雰囲気
中学受験の面接は、中学によって様々です。
しかし、なぜ面接をするのか、面接官は面接で何を見ているのかはほとんど同じです。
中学受験の面接の種類や聞かれる質問をご紹介します。
面接の種類
中学受験の面接の種類は、以下の通りです。
- 面接官(1人~複数人)と受験生のみ
- 面接官(1人~複数人)と受験生と保護者
- 面接官(1人~複数人)と複数の受験生
- 面接官(1人~複数人)と複数の受験生と保護者
時間は10分未満がほとんどです。
例年面接があった中学でも、コロナ禍の影響で簡素化したり省略したりする中学もあるので、学校の公式サイトを確認しましょう。
中学受験の面接で聞かれる質問
中学受験の面接において、よく聞かれる「定番の質問」はは少なからずあります。
あらかじめ心づもりをしておけば、慌てずに答えられます。
また、多少言い回しは違ったとしても質問の本質的な部分は同じである場合もあります。
そのため、基本の質問は自分の言葉できちんと答えられるようにしましょう。
就職活動の面接のようないわゆる「圧迫面接」などはありません。
面接官は純粋にどんな子なのかが知りたいだけなので、誠実に答えましょう。
受験生
- 自己紹介
- 自分の長所・短所
- 志望理由
- 最近のニュース
- 中学校での目標
- 小学校時代の思い出
- 他の中学を受験しているかどうか
保護者
- 志望理由
- 通学時間
- 家庭でのコミュニケーションや役割
- 親から見た子どもの性格
- 他の中学を受験しているかどうか
中学受験の面接において、保護者が注意すべき点についてはこちらの記事で解説しています。
保存版!中学受験の面接対策。親が聞かれること、見られることを徹底解説!|まなびWeb
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特別な質問
また、以下に該当する場合は、そのことについて聞かれる場合も多いです。
中学側が納得できる答えを用意しておきましょう。
- 欠席や遅刻が極端に多い
- 中学と自宅が離れている
- 深刻な持病がある
面接の目的
中学受験で面接を行う理由は、以下の通りです。
- 適切な指導をするためにどんな子なのかが知りたい
- 大きな問題がないかをチェックしたい
そのため、面接では高尚な答えや斬新な意見は求められていません。
「無難」で良いのです。
多少の敬語の間違えや言いよどみ程度で減点されることはないので、緊張しすぎないで臨みましょう。
一方、倫理観が疑われるような受け答えや態度、度を越した無知さは減点対象になるので気を付けましょう。
中学受験の面接対策
中学受験の面接対策について紹介します。
学力試験対策と違い、「ありとあらゆる場面を想定して」などという必要はありません。
基本を押さえて練習をこなし当日は「無難」に乗り切ることを目指してください。
よく聞かれる質問の答えを決めておく
中学受験の面接で聞かれることはほぼ決まっているので、上記「よく聞かれる質問」に対する答えを用意しておけば当日慌てずにスムーズに答えられます。
受け答えは、誠実さや真面目さなどが求められるので答え自体は無難でも構いません。
しかし、あまりにも抽象的な答えばかりだと「本当に我が校への入学を望んでいるのかな?」と思われてしまうので、話す時には具体例や具体化を意識しましょう。
たとえば長所が「粘り強さ」ならば、いままでの経験の中から「粘り強さ」が分かるエピソードを話してください。
「私の長所は粘り強いところです。夏休みの間、苦手な鉄棒を毎日練習して逆上がりができるようになりました。」などです。
具体化することで、より信ぴょう性が増し、具体例で個性を出すことができます。
基本の質問に対しての答えを用意しておくと「なんて答えよう」という不安感で頭がいっぱいにならず、正しい姿勢や声量、スピード、マナーなどにも気を配ることができます。
最初に元気よく挨拶する
面接は緊張して当たり前です。
それは面接官も分かっています。
とはいえ、あまりにもガチガチだと頭が真っ白になってしまい、大失態をしてしまったり本来の子どもの良さを見てもらえなくなったりしてしまいます。
緊張をほぐし、面接官の印象を良くするためにおすすめなのが「元気の良い挨拶」です。
基本中の基本だからこそ、おろそかにしてはいけません。
最初に笑顔を作ってゆっくりと大きな声を出すのを意識しましょう。
特に、学校名や名前は、普段から言いなれているがゆえに早口になりがちです。
いつもの半分程度の早さを意識すると、相手に聞き取りやすい早さになります。
「〇〇です。よろしくおねがいします。」が、しっかりと言えれば面接の半分はクリアしたようなものですよ。
逆に「挨拶なんて当たり前でしょ」軽く見ているとうつむいてボソボソと早口で名前を言っただけで挨拶をしたつもりになってしまいます。
始めと終わりを特に意識する
面接の受け答えで特に意識したいのは「最初」と「最後」です。
何かを聞かれたら「はい。」と答えてから話し始め、話終わりは「~です。」で締めくくりましょう。
「はい。」と「です。」ができていると多の少言いよどみや文脈的におかしなところがあっても「頑張ってきちんと話そうとしている」姿勢が伝わります。
「敬語」はなるべく正しく使う
面接は基本的に敬語で話します。
そうはいっても、小学生が正しい敬語を使いこなすのは簡単ではありません。
「正しい敬語」にとらわれ過ぎて話したいことを話せなくなってしまっては意味がないので、最低限ですます調で話すことを意識させましょう。
- なるべく正しい敬語
- 無理せずに丁寧語
を目指しましょう。
最初の挨拶と「はい。」「です。」が言えれば大きな減点にはなりません。
もう一点気を付けたいのは、保護者の呼称です。
「お父さん」「お母さん」では幼く見えてしまうので「父」や「母」と言えるようにしましょう。
姿勢を伸ばしてしっかりお辞儀する
面接で見られるのは話し方だけではありません。
姿勢やお辞儀、身だしなみなども見られています。
背中が曲がっていたり、お辞儀が適当だったり、服装が乱れていたりするとだらしない印象を与えてしまうので気を付けましょう。
とくに猫背になっていると呼吸が浅くなってしまいやすく、より緊張したり声が小さくなってしまったりします。
面接前にはリラックスする意味でも深呼吸をして胸を張りましょう。
日ごろから時事問題をチェックしておく
面接では時事問題について問われることもあります。
とはいえ、学力試験の記述試験のように詳細な答えをその場で述べる必要はありません。
時事問題に対して興味を持っているか、自分はどんな風に感じているのかを簡潔に答えられるようにしておきましょう。
普段どのように時事的な情報を仕入れているかも問われます。
ニュースや新聞から習慣的に情報を仕入れていると言えるようにしましょう。
小学生向けの新聞に目を通し、家庭内で話題にする習慣をつけるのがおすすめです。
時事問題の対策方法についてはこちらの記事で解説しています。 続きを見る
【中学受験】時事問題の5つの対策方法とは?おすすめサイト7選も紹介!
塾や家庭で面接の練習をする
面接は大きなミスをしなければ大丈夫とは言え、ぶっつけ本番はやめましょう。
塾では受験直前になると面接の練習をしてくれます。
そのため、面接のある中学を受験するのならば、塾で練習をしてもらいましょう。
生徒だけでなく、保護者の相談にも乗ってくれるので分からないこと、不安なことは遠慮なく頼って大丈夫です。
家庭でも、保護者を面接官に見立てて練習してください。
自己紹介や入学後の目標などは何度も口にするうちに自分の言葉で滑らかにしゃべることができるようになります。
練習の様子をビデオ撮影するのも有効です。
中学受験の面接は話し方マニュアルを覚えよう
中学受験の面接は落とす為ではなく、どんな生徒なのかを確認するために行われます。
そのため、「学力試験が悪いので面接で一発逆転する!」というのは基本的に無理ですが、大きなミスがない限りは面接が原因で落とされることはありません。
基本のマニュアルを身に着ければ大丈夫です。
個性をアピールしようとするよりは基本的な質問への受け答え、挨拶、姿勢、丁寧な言葉使いなどを練習しましょう。