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本記事では、立教新座中学校に合格し、その後現役で上智大学文学部に合格した水田さん(仮名)にインタビューします!
ぜひ最後までお楽しみください。
略歴
今回インタビューにご協力いただいた水田さんの略歴をご紹介します。
小学校 | 23区公立小学校 |
中学校 | 私立立教新座中学校 |
高校 | 私立立教新座高等学校 |
大学 | 上智大学 文学部 |
大学院 | 国立大学院 修士2年 |
大学卒業後は大学院に進学され、現在は修士2年生です。
そんな水田さんに小学生時代から現在までについて教えていただきました。
小学校時代について
小学校時代は、東京都23区内の公立小学校に通っていたという水田さん。
どのような小学校時代を送っていたのでしょうか。
習い事について
習い事は何をしていましたか?
剣道を年長から小学6年生までやり、英語教室に小学1年生から6年間通っていました。また、野球も小学1年生からはじめ、習い事としては小学6年生までやり、その後は中高と部活動で野球をしていました。
「英語」の習い事とは、どのようなものだったのでしょうか?
ネイティブの先生が指導してくれる英語教室でした。
内容は、大きく2種類あり、あそびながら英語でのコミュニケーションを学ぶ時間と、様々なレベルの英語の本を音読したり、書き取りの授業や宿題もある勉強の時間で分かれていました。
低学年の頃から筆記体で英語を書くように指導されていたのが印象的です。
小学生で筆記体はすごいですね。
その英語教室に通っていたことのメリットは何か感じますか?
特に、スピーキングとリスニングの基本的な能力は身についたと思います。
大学受験のセンター試験では、何もしなくても模試なども含めてほとんどリスニングは満点だったので、その分の勉強時間を他の教科に割くことができました。
とにかく英語を聞く耳がとても養われましたね。
塾について
塾には通われていましたか?
小学1年生から小学3年生は勉強の先取りとして塾に通い、小学3年生の2月からは中学受験対策のためにSAPIXに通っていました。
SAPIXを選ばれた理由は何でしたか?
5歳上の姉がいるのですが、その姉が中学受験時に通っていたというのが大きな理由です。
難関校を志望しており、実績や教室の規模感も重視していたので、ちょうどよかったです。
成績の推移はどのようなものでしたか?
私が通っていたSAPIXでは、クラスが下から順にA~K、α4~α1までありました。
SAPIXの入塾時は、上から3番目のα3クラスでした。
しかし、小学4年生の秋にはGまで落ちてしまいました。
それ以降も春先には成績が良くて、秋冬には成績が下がってしまう傾向にありました。
きっと夏に本格化する野球を習い事として両立していたからだと思います。
あとは、夏期講習の詰込みによる疲れやモチベーションの低下もあったと思います。
中学受験対策はSAPIX以外に行っていましたか?
いえ、完全にSAPIXだけに取り組んでいました。
授業のある日は授業だけ勉強して、授業以外の日は放課後から21時ごろまでは勉強していました。
授業のない日は息抜きに遊びに行くこともあったので、勉強しない日もありました。
SAPIXに通ってよかったと思いますか?
はい、思います。小学校では習わないような解き方をいくつか教えてもらったり、多角的に問題を捉えるようになったと実感しているからです。
志望校について
志望校を順位順に教えてください。
第一志望は筑波大付属駒場中で、第二志望が開成中、第三志望が城北中でした。
最終的に進学することになった立教新座中はすべり止めの1つでした。
第三志望までで合格したところはなく、開智中の先端Aと東邦大東邦中、立教新座中に合格しました。
合格した3校の中で立教新座中にした決め手はなんでしたか?
まずは、自宅から近かったことが理由です。
6年間通うとなると通学はなるべく楽にしたいので、電車が下り方面だったことも大きいです。
あとは、野球が強く、きちんと練習できる環境だと思ったからです。
残念ながら不合格だった筑波大付属駒場中は、なぜ第一志望校だったのですか?
小学1年生の頃から親にずっと言われ続けていたので、自然と刷り込まれていたのだと思います。小学4.5年生くらいになると「国立だから学費も安い」という理解もできて、余計に志望度が増しました。
純粋な気持ちで言うと、麻布中に行きたかったです。
いろいろな学園祭などに足を運んでいましたが、一番雰囲気が良く、自分に合っていると感じていたからです。
中高時代について
私立立教新座中に進学された水田さん。
どのような中高時代を過ごしていたのでしょうか。
部活動は何をされていましたか?
中高野球部に所属していました。高校の途中で退部し、勉強に打ち込んでいました。
中高一貫校について
中高一貫校の良いところはどこですか?
部活動に打ち込めたことは大きいです。高校生と同じ環境で部活ができたので、より高いレベルのものを間近で見ることができました。
大学付属の場合は、大学受験がないのでなおさら高校卒業ぎりぎりまで部活動に打ち込めるのが良いところだと思います。
また、先生の異動も基本的にはないので、同じ指導を一貫して受けられることが良いところです。
中高どちらでも教えられる先生が多いので、教科の専門性も一般的に比べたら高い方だと思います。
反対に、中高一貫校の悪いところはどこですか?
成績を気にしなくていいので、自分に甘く勉強の優先度が低くなってしまう人は成績が下がってしまう点です。それ以外はあまり悪い点を感じません。
立教新座中・高について
高校進学時にテストなどはありますか?
高校進学のためのテストはありませんが、成績がある程度低いと切られてしまうことはあります。また、高校から入学する外部性も存在します。
立教新座中・高の良い点はどこですか?
大学付属の学校なので、最低でも立教大学に進学できるという安心感はどこかにあります。実際に8割以上の学生がそのまま立教大学に進学します。
また、一般の学校とは異なる特色がある点も魅力的だと思います。
例えば、アメフト部があったり、授業でアラビア語が選択できたりする点です。
あとは何と言っても広大な敷地と設備の良さが魅力です。
立教新座中はキリスト教の学校だと思いますが、何か宗教的な行事があったりしましたか?
チャペルがあったり、毎週の「礼拝」があったり、「宗教」という時間が時間割に組み込まれていたりしました。
私自身は無宗教ですが、宗教の概念を知ることができ、思考の幅が広がったので、とても貴重な時間でした。
では、立教新座中・高で悪かったことはありますか?
立教新座は、小学校からあるので、年数によって関係値に差が生じてしまう点は、仕方ないですがあります。
勉強面でいうと、本気で外部への大学受験を考えている人にとっては大学付属がマイナスに作用すると思います。
大半の学生は大学受験をしないので、受験勉強の雰囲気はあまりなく、モチベーションを上げづらいからです。
また、男子校なので、女性の考えに触れたり、女性と交流したりする機会がない点も、ややデメリットだと思います。
大学受験について
中高時代は塾に通っていましたか?
中学生の時は駿台フロンティアに、高校生の最初は駿台に通い、途中から東進に変更しました。
大学受験の志望校を教えてください。
第一志望は、京都大学文学部でした。第二志望は学芸大学B類社会、第三志望は慶應大学文学部です。
上智大学は第六志望くらいでした。
大学受験時はどのくらい勉強していましたか?
平日は、放課後から塾に向かい、17時頃から21時ごろまで勉強をしていました。
長期休みなどは朝から晩まで12時間程度勉強していました。
英語のリスニングとスピーキングは得意だったのですが、英文法が大の苦手だったので、夏休みに集中的に取り組んでいました。
受験生へのメッセージ
最後に、水田さんに中学受験をする受験生へメッセージをもらいました。
くり返し解くことが大切
勉強において最も大切なことは、何度もくり返すことだと思います。
間違いノートを作って何度も間違えた問題を解き直したり、定期的に同じ問題を解いてみたりすることが定着につながります。
その際に注意してほしいのは、「ただ問題を解く」のではなく、「なぜこうなるのか」「なんでこの手順で解くのか」という思考を持ちながら解くことです。
これはすべての教科に通じることだと思うので、日ごろから「なぜだろう」と問う癖をつけておくといいと思います。
読書をすることが大切
私自身が後悔していることは、読書不足です。
読書が苦手で全然読んでこなかったからこそ、もっと読んでおくべきだったと思います。
最初はマンガでもいいですが、やはり文章を活字で読むことが最重要です。
問題文を解くスピードや、国語の読解力が読書をしてきた人とそうでない人で明確に差が出るので、なるべく早い段階から本を読む習慣をつけましょう。
まとめ
本記事では、立教新座中学校に合格し、その後現役で上智大学文学部合格した現国立大学院生の水田さんにインタビューしました。
今後も定期的に様々な学校や大学の合格者にインタビューしていくのでお楽しみに!
インタビューに答えていただける方も募集していますので、ぜひご応募ください!