中学受験

個別指導のメリットとデメリットを紹介!集団指導との違いも解説

こんな方におすすめ

  • 中学受験に個別指導は効果的なの?
  • 個別指導の種類を教えてほしい
  • 個別指導と集団指導、塾を選ぶ際にはどちらがいいの?

個別指導の塾は、集団指導の塾とは異なり、先生1人につき1~3人という少人数で指導するという特徴があります。

集団指導の塾よりも子ども1人ひとりに合わせたきめ細かい指導が期待できる人気のスタイルです。

しかし、個別指導の塾には注意点もあります。

個別指導で中学受験対策を考えているのならば、子どもとの個性を見極め、塾や先生をしっかりと選びましょう。

今回は個別指導の塾についての特徴やメリットや注意点について解説していきます。

学習塾の選び方に関してはこちらの記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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個別指導の塾とは

一言で「個別指導の塾」と言っても種類は様々です。

「個別」というとマンツーマンのイメージがある人も多いですが、塾によっては先生1人に対して2人もしくは3人の生徒がつく場合でも個別指導というくくりになっています。

指導人数ごとにどのような塾があるのか見ていきましょう。

マンツーマンの個別指導の塾
  • TOMAS(トーマス)
  • スクールIE(1対1の指導)
  • 東京個別指導学院(1対1コース)
1対2~3人の個別指導の塾
  • スクールIE(1対2の指導)
  • 東京個別指導学院(1対2コース)
集団指導の塾
  • 日能研(1クラス約25名)
  • 四ツ谷大塚(1クラス約10名)
  • SAPIX(1クラス15~20名)

個別指導の塾のメリット

中学受験用の個別指導塾とはどのような塾なのか、どのような指導が期待できるのかについて紹介します。

マンツーマンで指導が受けられる

個別指導塾は文字通り、生徒と先生一対一の授業です。

塾の中には個室、もしくは半個室がいくつもあり、そこで授業を受けます。

個別指導は「家庭」ではない場所で家庭教師のようなサービスを受けるスタイルです。

生徒は自分1人だけなので、「授業を止めちゃう」「分からないなんて恥ずかしくて言えない」などを気にすることなく気軽に発言や質問などができます。

時間・カリキュラムに融通が効きやすい

個別指導は生徒と先生の都合で授業の時間を決められるので、忙しい子や習い事をしている子でも効率よく中学受験対策ができます。

また、カリキュラムもその子の学力に合わせて組めるので勉強が遅れている子や苦手な単元・教科がある子でも集団指導のように「置いて行かれる」「分からないままになってしまう」という心配はありません。

志望校ごとの対策も可能です。

知っておくべき個別指導の塾の注意点

個別指導は集団指導に比べて融通がきき、きめ細やかな対応ができるのが魅力ですが、一方で問題点もあります。

ライバルと切磋琢磨する機会がない

個別指導の場合、クラスメイトの目を気にせずに勉強できる一方でライバルと切磋琢磨をする機会もありません

子どもによっては小テストの点数やクラス替え試験などで張り合ったほうが勉強へのモチベーションが上がる場合もあります。

マイペースな子、内気な子、周囲からの評価が気になる子は個別指導塾が向いていますが、「友達に負けたくない」「ライバルがいた方が燃える」というタイプの子には張り合いが足りないでしょう。

中学受験はみんながするものではないので、子どもはクラスの中で受験についてあまり話す機会がありません。

それでも集団塾ならば受験についての話題で盛り上がれます。

個別指導だと「仲間」を作る機会に恵まれず、孤独な受験になるかもしれません。

ただし、個別指導であっても、模試で全国単位での立ち位置が分かりますし、過去の自分と比べることで達成感が味わえます。

先生の質と相性に左右される

ごく一部の先生を除き、個別指導の先生は学生アルバイトが多いです。

アルバイトだから悪いというわけではありませんが、指導力にはばらつきがあります。

集団塾ならば「塾の授業+自力学習」という前提がありますが、個別指導の場合「全部お任せ」になってしまいやすいです。

また、1対1の密室だからこそ、先生と生徒の悪い意味での「なれ合い」ができてしまうと授業中の雑談が多くなってしまいます。授業がズルズルと遅れてしまう場合もあるでしょう。

授業料が上がるのを覚悟してプロの先生に指導をお願いするか、アルバイトの先生のフォローをきちんと行っている個別指導を選ぶのがおすすめです。

学習習慣が身につきにくい場合も

中学受験は塾での勉強だけでは成功しません。家庭での勉強習慣も重要です。

個別指導の場合、先生と生徒の都合で授業時間を決められるので変則的変速的なスケジュールも組めます。

忙しい子には便利なシステムですが、自由度が高いのをいいことに「ちょっと気が向かないから」「なんとなく」などの理由で授業時間を安定させないでいると学習習慣が身につきません。

集団塾に比べて料金は高め

個別指導は先生を独占するスタイルのため、集団塾よりも授業料は高めになります。

安価な個別指導塾は先生が玉石混合なので良く見極めてください。

なるべく料金を低く抑えつつ、きめ細かな指導をして欲しい場合は「少人数指導」をコンセプトにしている塾もおすすめです。

中学受験を成功させる個別指導の選び方

個別指導の問題点を知った上で上手に利用し、中学受験を成功させるコツについて紹介します。

子どもの個性を見極める

  • 勉強が遅れている子・苦手がある子
  • 難関校を目指している子・急激な成績アップを目指している子
  • 内向的な性質・一目を気にする性格
  • 忙しい子・習い事をしている子
  • 学習意欲の高い子・学習習慣が身についている子

このような子は個別指導塾が向いています。

「5年生になってから中学受験を決めたのだけれど、集団塾では対応してくれない」という場合でも、個別指導ならばその子に合わせた指導が可能です。

苦手な箇所や分からない問題も生徒1人の為に対応をしてくれます。

また、難関校を目指していたり成績を効率よく上げたかったりする場合にも効率よく指導を受けられるでしょう。

  • ライバルがいると燃える子
  • 先生と仲良くなりたくなっちゃう子
  • 学力と志望校が見合っている子

このような子は個別指導のメリットを享受できない可能性があります。

集団指導も視野に入れてみましょう。

体験授業を受けてみる

我が子は個別指導に向いているのか、どんな先生なのか、どんな指導が受けられるのかなどを知りたいのならば、実際に授業を受けてみるのが一番確実です。

体験授業に申し込んでみましょう。

子どもの感想や先生の印象、宿題の量、指導のコンセプトなどを判断材料にしてください。

先生との相性は個別指導だからこそ、特に重要です。

見るべきポイントは先生の人柄、指導力、責任感だけではありません。

伝えたいことやクレームがある場合はどうやって伝えればいいのか、先生を交代は可能なのかなどについてもチェックしておきましょう。

カリキュラムを見てみる

生徒1人1人の学習計画表やカリキュラムを作ってくれる個別指導を選びましょう。

計画がおろそかな場合、勉強は後れてしまいがちです。

先生が学生アルバイトの場合、先生の学歴だけでなく、先生へのフォローシステムについてもチェックしてください。

個別指導の業者と先生、そして生徒の二人三脚で中学受験を目指すと心強いです。

合格実績を見る

中学受験のための塾を選ぶ場合、合格実績は必ず確認してください。

難関校への合格実績よりも、自分の志望校の合格実績についてチェックしましょう。

合格実績が豊富だということはそれだけデータの蓄積と指導実績があるという証拠です。

中学受験は単純に偏差値が高ければ合格できるというものではありません。中学ごとの受験問題に沿った対策が必要です。

家庭での学習習慣を確立させる

個別指導の時間だけ勉強していても中学受験は成功しません。

家庭学習の習慣も付けましょう。

時間に融通が利く個別指導であったとしても、なるべく曜日や時間を固定させた方が勉強のペースが掴みやすくなります。

宿題を行う時間などをしっかりと決めましょう。

個別指導の問題点を知り、中学受験を成功させよう

個別指導は1対1の指導になるので時間やカリキュラムなど、きめ細やかな対応ができます。

一方で先生の質の振れ幅が大きかったり子どもがモチベーションを保ちにくかったりするなどの問題があるのを知っておきましょう。集団指導に比べると費用も高めです。

個別指導で中学受験に臨むかどうかは体験授業を受けたり合格実績やカリキュラムなどを見たりして判断しましょう。

先生が学生アルバイトの場合は先生へのフォロー体制も重要です。

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