こんな方におすすめ
- 子どもがゲーム好きで中学受験が不安
- 子どもがどうしてもゲームをやめられない場合はどうしたら良い?
子どもがゲームをやり過ぎてしまうという問題は、中学受験を控える家庭の多くが抱える問題でしょう。
では受験期間中はゲームを一切禁止にしたほうが良いのでしょうか?
結論から言うと、一切禁止にする必要はありません。
しかし、熱中し過ぎるのは良くないので、親御さんがしっかりとコントロールする必要があります。
本記事では受験勉強とゲームを両立する方法や、ゲームがやめられないお子さん向けの対策を解説します。
中学受験生はゲームをやめるべき?
結論から言うと、中学受験を控えているからと言って、無理にゲームをやめさせる必要はないでしょう。
中学受験に合格することは決して簡単なことではありません。
そのため、親は子どもがゲームをする時間があるなら、少しでも勉強してほしいと思うでしょう。
しかし、無理にゲームをやめさせると以下のような問題が発生する可能性があります。
子どもに過度なストレスを与えてしまう
子どもにとって、好きなゲームを取り上げられることはかなりのストレスです。
ストレスを抱えながら勉強をしても、勉強に集中できず、時間を無駄に消費してしまう恐れがあります。
勉強に集中させるためにゲームを取り上げても、それが原因で勉強に身が入らなかったら本末転倒です。
子どもは大人に比べて集中力が無く、長時間勉強に集中できるわけではありません。
そんな子どもから息抜きにもなるゲームを無理やり取り上げてしまうと、大きなストレスとなり、勉強に負担を感じてしまうでしょう。
中学受験を辞めると言いかねない
中学受験をする子どもの全員が、何が何でも受験がしたいというわけではないでしょう。
そのような子は受験勉強が始まるまでは、ゲームを好きな時間にできていたにも関わらず、中学受験のせいでゲームが自由にできなくなってしまったと思いかねません。
その場合、中学受験をするメリットを感じられず、受験自体を辞めたいと言い出す恐れがあります。
また、決して子どもが「受験を辞めたい」と口に出さなくても、本心では受験に対してネガティブな感情を持ったままでは勉強に身が入りません。
反抗心を持つようになる
ゲームは子どもにとって楽しみの一つであり、無理にやめさせると少なからず反抗心が芽生えてしまいます。
特に子ども自身が受験に対して意欲的ではない場合、親の為に自分が好きなことを我慢しなければいけないと思ってしまうでしょう。
特に小学校高学年の場合、反抗期になりやすく、小さな不満が積み重なることで親への反抗が強くなりやすいです。
万が一、受験と反抗期が重なってしまうと、受験勉強をやりたくないと思いやすいため、注意しましょう。
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中学受験とゲームを両立させる方法
ゲームは子どもにとってストレス解消に繋がるため、勉強とゲームを両立できていることが理想的です。
しかし、勉強とゲームを両立させるのは決して簡単なことではなく、どうしてもゲームをやり過ぎてしまう子どもが多いでしょう。
そんな時は以下のような方法を試してみてください。
1日のゲーム時間を決める
子どもがゲームをやり過ぎてしまう典型的な例として、1日のゲーム時間を決めていない場合が多いです。
中には、1日に3時間から4時間ほどゲームをする子どももいるでしょう。
その場合、食事やお風呂、テレビを観る時間、寝る時間を考ると、勉強する時間がほとんどありません。
1日にゲームをして良い時間を決めることで、子ども自身で時間管理をできるようになり、勉強とゲームの両立がしやすくなります。
勉強をしてからゲームをできるようにする
勉強の前にゲームをしてしまうと、ゲームに夢中になり過ぎて時間が長くなるので、必然的に勉強よりもゲームが優先的になりやすいです。
その点、勉強をしてからゲームをする習慣付けをすることで、最低限の勉強時間を確保でき、勉強とゲームの両立が可能になります。
主な例としては「勉強をした分だけゲームを長くできる」や「勉強をした後に息抜きでゲームを1時間、その後にまた勉強」といったケースです。
ゲームを全否定するのではなく、ゲームを上手いこと利用することで、子どもの勉強に対する意識が上がりやすくなるでしょう。
ゲームが無い場所で勉強をさせる
ゲームが目の前にある場所で勉強をしていたら、常にゲームの誘惑と闘いながら勉強をしなければいけません。
そのため、勉強に集中してできなくなってしまうだけではなく、集中力が切れ始めた瞬間にゲームを始めてしまうことがあります。
ゲームが無い場所で勉強をすることで、勉強だけに集中できる環境作りができ、勉強とゲームの両立が実現可能です。
勉強をするメリットを認識させる
ゲームは息抜きができたり、楽しめたりと子どもにとって大きなメリットがあります。
一方で、勉強に対してメリットを感じている子どもはそうはいないでしょう。
ゲームと勉強に対する必要性やメリットの認識に差がある場合、両立させるのは容易ではありません。
子どもが意識的に勉強とゲームを両立できるようにするためには、勉強をするメリットを感じさせる必要があります。
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勉強の目標を設定する
勉強の目標とは「○○のドリルを〇ページまで終わらせる」や「過去問集で○○点以上取れたら終わり」などです。
勉強の目標設定をすることで、子どもが勉強に対してやりがいや達成意識が高まり、勉強の効率が上がりやすくなります。
目標を設定する際の主な注意点は、時間での目標設定はNGという点です。
「1日〇時間勉強をする」というように、勉強の目標を時間単位で設定してしまうと、ダラダラと勉強をしていた時間も換算されてしまいます。
そのため、大して勉強が進んでいないにも関わらず、勉強を終え、ゲームを始めかねないのです。
どうしてもやめられない人向け!ゲーム断ちの方法
ゲームに関するルールを決めたとしても、どうしても守れない子どもも多いです。
ゲームをし過ぎるあまり勉強がおろそかになってしまうと、受験合格は困難になってしまいます。
そのため、子どもがどうしてもゲームをやめられない時には、以下のような方法を試してみてください。
ゲームを隠す
少し強引な方法に感じるかもしれませんが、どうしてもゲームがやめられない時は、ゲームを隠してしまう方法も考えましょう。
ゲームを隠すことで、勉強をせざるを得ない環境が作れます。
しかし、子どもに対してかなりのストレスを与えてしまうため、特定の条件を付け、ゲームができるようになる方法も提示しておきましょう。
テストの点数次第でゲームを許可する
たとえゲームをしていても、勉強に支障が出なければ問題はないでしょう。
そのため、ゲームをし過ぎて勉強に支障が出た場合にゲームを禁止し、特定の点数をクリアしていれば許可するような方法がおすすめです。
子どもの中でも「テストで点数を取ればゲームをしても文句は言われない」と認識することで、テストの点数を取るために勉強に身が入り、結果的に学力向上にも繋がります。
親がゲームの時間管理をする
子どもが時間管理を完璧にこなすのは困難であり、特に好きなゲームの場合、気づいたら時間が過ぎてしまっているというのは良くあることです。
親が時間管理を行うことで、ゲームのやり過ぎを防止でき、勉強への支障が出にくくなります。
ゲームの時間を管理する際は、事前に親子で1日のゲーム時間を決めたり、タイマーを活用したりして、親子間での認識の相違を減らすと良いでしょう。
ゲームの時間を管理して受験への影響を最低限にしよう
今回は、中学受験を控えた子どもがゲームをやり過ぎてしまう場合の対策や、勉強とゲームの両立方法を中心に解説しました。
ゲームは子どもにとって楽しみの一つであり、いきなり禁止してしまうのはかなりのストレスです。
また、ゲームは息抜きにもなるため、使い方によっては勉強効率の向上にも繋がります。
そのため、一方的にゲームを禁止するのではなく、子どもの気持ちも考慮した上で、受験勉強に支障をきたさないようにコントロールしましょう。