こんな方におすすめ
- 中学受験勉強で電子辞書は使っていいか教えてほしい
- 中学受験対策でおすすめの電子辞書を教えてほしい
小学校では紙の辞書の引き方を教わるので、普段の勉強においても紙の辞書を使った方がいいのか悩まれる方がいます。
結論から言うと、普段の勉強、特に中学受験勉強で電子辞書を使っても構いません。
中学受験に役立つ電子辞書やその使い方を紹介します。
電子辞書の選び方、特徴、活用法などを知り、目的に合った電子辞書を使いこなし、合格へと近づきましょう!
中学受験対策で電子辞書を使う3つのメリット
小学生の辞書というと、紙の辞書を思い浮かべる人が多いでしょう。
国語の授業では「辞書の引き方」という単元がありますが、これは紙の辞書を前提としたものです。
しかし、紙の辞書は重くてかさばるのが欠点です。
その点、電子辞書はコンパクトでありながら国語、漢字、英和、和英、熟語などの辞典を網羅できます。
英語の発音を音声で聞けたり、映像による説明があったりもするので、視聴覚的に理解もしやすいです。
「分からないものを調べる」という意味ではインターネット検索も便利ですが、ついつい遊びに使ってしまうこともあります。
また、インターネットで得られる情報は玉石混合で、すべての情報が正しいとは限りません。
中学受験を目指しているのならば電子辞書があると便利です。
中学受験対策で電子辞書を使うメリットは、以下の通りです。
時間を短縮できる
紙の辞書では、電子辞書よりも調べる時間がかかります。
辞書の使い方に慣れている大人でも、紙の辞書で調べるには多少なりとも時間がかかるので、小学生ではその差はより大きく出ます。
そのため、時間を短縮するために電子辞書は効果的です。
中学受験地策の勉強は、やることが非常に多く、効率的に勉強することが求められます。
なるべく余計なことに時間を割かないように、勉強方法を工夫する必要があります。
そういった面でも電子辞書は、中学受験勉強に非常におすすめです。
調べる習慣ができる
電子辞書は、紙の辞書と比べて「調べる」ことに対するハードルは低くなります。
調べやすさだけでなく、電子機器に対する興味や好奇心も関係してきます。
それによって、「わからないことがあったらすぐ調べる」という習慣がつきます。
荷物を少なく、軽くできる
小学生用の紙の辞書は、市販のもので900~1,200gの重さです。
それに対して、電子辞書の重さは250~350gなので、4分の1程度に抑えることができます。
また、体積も約6分の1に抑えられます。
ランドセルや塾用のカバンには教材やノートもたくさん入れるので、なるべく1つ1つを小さくコンパクトなものにすることをおすすめします。
紙の辞書が「絶対にダメ」というわけではありません。
語彙の習得に紙の辞書は効果的なので、引く時間や重さを考慮して、それでもなお紙の辞書を使うという選択肢もありです。
中学受験に役立つ電子辞書の選び方
電子辞書には様々な種類があります。
大前提として、子ども向けまたは学生向けの電子辞書を選んでください。
対象年齢を確認する
子ども用の電子辞書は低学年用や中学年用高学年用など、年齢別に分かれています。
年長者向けの辞書の方が内容は充実していますが、低学年の子に与えると言葉使いなどが難しくて使いこなせない可能性があるので注意しましょう。
どうせ買うのならば「長く使える電子辞書を」と思ってしまいがちですが、大人向けの辞書であっても数年おきに改訂を繰り返しているので、できるだけ買い替えた方がいいです。
そのため、特に子どものための電子辞書は、一定の年月が経ったら買い替えるのを前提として購入しましょう。
学生向けの電子辞書は大人向けの電子辞書と違い、参考書など勉強のためのコンテンツが充実していますが、指導要綱が変わればこれらも「古く」なってしまいます。
入力方法を確認する
小学生向け電子辞書の入力方法は、五十音入力タイプとローマ字タイプ、そしてタッチペンで書くタイプの3種類です。
ローマ字がきちんと使えるのなら、ローマ字タイプがおすすめです。
キーボードの位置を覚えるのが少し大変ですが、いずれ覚えなければならないので早めにマスターしておくと良いでしょう。
書くタイプは電子辞書の付属のタッチペンを使って入力します。
辞書を引くだけでなく、漢字などの練習ができる機能がついているものも多いです。
書くタイプはタッチパネル対応でもあるので、端末に慣れている子にとって使いやすいでしょう。
タイピングに切り替えることもでき、操作性が高いのが特徴です。
その他のコンテンツを確認する
小学生向けの電子辞書は「辞書」としてだけでなく、様々な機能が付いています。
- 中学受験対策
- 高校受験対策
- 電卓
- 暗記カード
- 英語のリスニング
- イラスト・動画
- ミニゲーム
- 問題集
- カメラ
- コラム
- 音楽
- 百科事典
- 図鑑
- プログラミング
- 音楽再生機能
など様々です。
電子辞書は、子どもの好奇心や知識欲を存分に満たしてくれます。
プラスアルファのコンテンツは電子辞書によって差異があるので、電子辞書を選ぶ時の重要ポイントです。
中学受験におすすめの電子辞書
小学生向けの電子辞書を扱っているメーカーで有名なのが、カシオのEX-wordシリーズとシャープのBrianシリーズです。
それぞれの特徴を知りましょう。
低学年向けからあるカシオ
カシオの特徴は、低学年向けの電子辞書も取り扱っていることです。
キーボードが五十音順になっているものもあり、ローマ字が分からなくもすぐに使えます。
旺文社の問題集も収録してあり、中学受験対策もばっちりです。
また、英語はリトルチャロの動画を観ることができるので生きた英語を学べます。
カシオ EX-word XD-SK2800
おすすめ年齢 | 高学年~中学生 |
入力方法 | ローマ字入力、手書き |
価格 | 16,200円(2021年2月現在Amazon) |
サイズ | 10.55×14.8×1.57cm、275g |
中学受験対策 | 有 |
ボタン1つで小学生向けと中学生向けの切り替えができるので、年齢に応じた使い方ができます。
手書き入力機能を使うと、読み方の分からない漢字の調べるのが楽です。
カシオ XE-word XD-SK2000
おすすめ年齢 | 低学年 |
入力方法 | 五十音タイプ、ローマ字タイプ |
価格 | 18,880円(2021年2月現在Amazon) |
サイズ | 10.55×14.8×1.57cm、280g |
中学受験対策 | 有 |
五十音入力ができるので、小学校低学年のうちから使いやすい電子辞書です。
ローマ字入力にも切り替えられるので、ローマ字の習得にも役立つでしょう。
ただし、キーボードの配置は五十音のままなので、後々キーボード式のものを使うようになったときにキーの位置をまた覚え直さなければなりません。
360度オープン機能のあるシャープ
シャープの電子辞書はキーボードパーツとディスプレイパーツが360度動くので、ノートパソコンやノート、そしてタブレットのようにも使える点が便利です。
キーボードはローマ字タイプですが、ディスプレイとタッチペンを使えば五十音入力も可能です。
とはいえ、使える画面が小さくなってしまうのでローマ字が使えるようになってからのデビューがいいでしょう。
英検の為のコンテンツが充実しており、実践的な問題もできます。
Brain PW-SJ4
おすすめ年齢 | 高学年~高校生 |
入力方法 | ローマ字タイプ、手書き入力 |
価格 | 18,900円(2021年2月現在Amazon) |
サイズ | 17.4×15.7×3.8cm 399.16g |
中学受験対策 | 無 |
5.5型の大きな画面が特徴の電子辞書です。
大きな画面を生かし、2つのコンテンツを並べて使える点が便利です。
Brian PW-SJ3
おすすめ年齢 | 高学年~高校生 |
入力方法 | ローマ字タイプ、手書き入力 |
価格 | 28,000円(2021年2月現在Amazon) |
サイズ | 9.6×15.2×1.8cm 300g |
中学受験対策 | 無 |
高校生になってからも使える電子辞書です。
「調べる」ボタンで調べ物をすると複数のコンテンツから一括して検索できることが可能なので、よりたくさんの情報が得られます。
コンパクトなサイズで、加圧や衝撃に強いため、持ち運びにも便利です。
小学生の電子辞書に合わせて用意したいアクセサリー
電子辞書のアクセサリーをそろえるとより使いやすくなり、中学受験対策の助けとなってくれるでしょう。
保護シート
ディスプレイに傷がつかないように貼るのがおすすめです。
ブルーライトカット機能がある保護シートは目に優しくなりますが、中には画面が黄ばんだり暗くなったりして見えづらくなってしまうものもあるので注意しましょう。
明るい部屋で使うことを指導するのが、一番のブルーライト対策です。
保護ケース
電子辞書は、精密機器です。
やんちゃな子や電子辞書を持ち運んで使う子は保護ケースがあるとよいでしょう。
オシャレなデザインのものもあるので、勉強へのモチベーションにもつながります。
タッチペン
電子辞書に付属しているタッチペンは、スリムで携帯に便利です。
しかし、細く、華奢な形なので長時間使い続けると手が疲れてしまうこともあります。
タッチペンでの入力が多いのならば使いやすいタッチペンを別途用意してあげるといいでしょう。
電子辞書は中学受験にとっても役に立つ!
子ども向け電子辞書は、中学受験に大いに役立ちます。
やることが膨大にある中学受験対策において、効率の良い勉強法は非常に重要です。
- 対象年齢を確認する
- 入力方法を確認する
- その他のコンテンツを確認する
以上の3点を意識して電子辞書を選びましょう。
カシオとシャープが出している電子辞書は、学生向けのコンテンツが充実しているので、中学受験の頼もしい味方となってくれるでしょう。