こんな方におすすめ
- 中学受験をするメリット・デメリットについて知りたい
- 中学受験をすべきか迷っている
近年は中学受験をするご家庭が増えています。
しかし、なかには目的もなく中学受験を考えている方、お子さんが中学受験に向いているのか不安という方もいるでしょう。
中学受験はメリットはもちろんですが、経済的な問題などデメリットもあります。
そこで本記事では、中学受験をするメリットやデメリット、中学受験に向いている子と向いていない子の特徴について詳しく解説していきます。
少しでも中学受験に興味がある方や、中学受験をするか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
中学受験をするメリット
目的がなく、なんとなくで中学受験を考えている方もいると思います。
そこで中学受験をすることで得られるメリットについて解説します。
子供に合う環境で成長できる
中学受験を行うことの1つ目のメリットは、子供に合った環境で成長できるという点です。
小学校を卒業後に近くの中学校に進学する場合、ほとんどの生徒は「家が近いから」という理由で進学しているため、生徒ごとに学習能力や性格、目指しているものが異なります。
その点、中学受験で入学する学校ではそれぞれ違った理念や方針を掲げており、特定の目標や理念を持った生徒が集まるのです。
そのため、自身のお子さんの性格や考え方などが近い価値観を持った生徒が集まる環境に身を置けるため、より子供に合った環境で貴重な学生生活を過ごせます。
知識が身に付く
2つ目のメリットは、知識が身に付くという点です。
小学校で習う勉強だけでは受験に合格することは難しく、受験に向けた勉強をしなくてはなりません。
そのため中学受験をしない子に比べて、多くの知識を身に付けることができます。
たとえ、受験に落ちたとしても受験勉強で得た知識が無駄になることはないでしょう。
大学進学が有利になる
私立中学では中高一貫教育の学校が多く、そのような学校では大学入試を見据えたカリキュラムが組まれています。
公立中学よりも学習の進み具合が早く、高校受験もないため大学受験に集中することができます。
また、近年では大学附属の中学も人気です。
志望校を決める際は大学の進学実績も参考にしてみてください。
目標達成の意識が強まる
中学受験の際は、志望校に合格するために日々勉強します。
中学受験をしない一般の小学生のイメージといえば、小学校が終わったら公園や友達の家で遊んでいるシーンを想像する方も多いでしょう。
しかし、中学受験を行う小学生は若いうちから「自身で決めた目標達成に向かって努力をする」という貴重な経験をしており、中学受験を通して人としての成長につなげられるのです。
また、目標達成に向かって努力をするというのは、その後の高校受験や大学受験、就職活動でも活かせるだけでなく、大人になっても重要なことですので、貴重な経験といえるでしょう。
中学受験をするデメリット
中学受験では様々なメリットがありますが、その分デメリットもあります。
中学受験をする上での主なデメリットを解説します。
親御さんへの負担が大きい
中学受験をする際にかかる主な費用は塾代や模試代、受験料などが挙げられますが、これらに加えて合格後は入学金や授業料など経済的な負担が大きいです。
また、志望校の学校説明会や塾への送迎もあるので時間的なコストもかかります。
さらに勉強の面倒を見るのは学校や塾の先生だけではなく、親御さんの役割でもあります。
このように中学受験には親御さんの協力が必須です。
受験をするなら経済的、時間的な負担が増えることを考慮しましょう。
友達がいない環境からスタートする
中学受験においてお子さんに大きな負担となるのが、新しい環境からスタートするという点です。
小学校6年間、なかには幼稚園や保育園から一緒に過ごしてきた友達がいない環境で新しい中学校生活をスタートするというのは、お子さんにとって大きな精神的負担となってしまいます。
なかには、今までの友達と離れたくないがために中学受験を諦めるというケースもあるため、中学受験をスタートする前に親子で話し合っておくべきポイントだと言えるでしょう。
勉強が嫌いになってしまうこともある
中学受験の際は、日ごろ小学校で学んでいる授業に加えて家庭や塾でも勉強をしなければいけません。
特に周りの友達が自宅や塾で勉強はせずに、家や公園で遊んでいると、「なんで自分だけ勉強をしなければいけないのか」という感情が芽生えてしまうこともあります。
それを精神的な負担に感じると勉強自体が嫌いになってしまうこともあります。
特に勉強を強制してしまうと嫌いになる傾向が高いでしょう。
中学受験に向いている子の特徴
中学受験には様々なメリットやデメリットがあることがわかったと思います。
続いてどんな子が中学受験に向いているかについて解説します。
精神的に自立している
中学受験ではお子さんの精神的な自立が重要です。
自身が掲げた”志望校合格”という目標に向かって勉強をするため、自己管理能力や「なぜ勉強をしているのか」を理解する能力が必要となります。
その点「勉強をやらされてる」という感覚で勉強をしてしまうと、いくら勉強しても学力が伸びず、受験に失敗してしまう可能性が高くなってしまうのです。
家庭内でなんのために受験をするのか、共通認識を持つことが重要です。
素直な子
中学受験に取り組んでいるお子さんの多くは、親御さんからの誘いがきっかけで始めているという家庭が多いでしょう。
また、受験に向けた勉強をしていても、途中で飽きてしまったり身が入らないケースも少なくありません。
そんなとき、親御さんからの一言で素直に勉強に戻れる子は、比較的勉強を始めれば集中しやすい傾向があるため、学力が向上しやすくなるのです。
知的好奇心が強い
勉強をする際には、テストの点数が上がったり成績が上がったりすることに楽しみを感じているお子さんも多いですが、なかには純粋に「新しいことを学ぶのが好き」というお子さんもいます。
新しい情報を学ぶことに抵抗がなく、興味を示せるような子であれば一つ一つの問題の意味を理解しようとするため、より学力が伸びやすくなるのです。
中学受験は長期間なので、知的好奇心が強い子はモチベーションを高い状態で維持できるので、その点においても向いていると言えるでしょう。
中学受験に向いていない子の特徴
中学受験は向いている子がいれば、向いていない子もいるので、代表的な例を紹介します。
自立できていない子
先述したように、中学受験においてお子さんが自身の力でスケジュール管理をしたり、一人で進んで勉強に取り組んだりと、ある程度自立している必要があります。
そのため、自立ができておらず、自分一人ではなにもできないという子は少し難しいでしょう。
体が弱い子
中学受験は小学校が終わった後にも自宅や塾で勉強をします。
そのため、お子さんにとっては心身ともに負荷がかかってしまい、あまり無理をさせ過ぎると体調を崩してしまいかねません。
体が弱い子の場合はあまり向いていないといえるでしょう。
自己主張が強い子
先述したように、中学受験においては素直な子が受験に向いている傾向にあります。
中学受験は親子二人三脚で合格を目指すものなので、自己主張が強く親の言うことを聞かない子は向かないでしょう。
あまり親のサポートを必要としない高校受験や大学受験では、自分の思い通りに進められるので向いているかもしれません。
中学受験を通して子供の成長を
今回は、中学受験を行うメリットやデメリットに加えて、中学受験に向いている子や向いていない子の特徴について解説しました。
一般的には中学受験をせずとも中学校、高校、大学への進学ができ、その後の就職活動にも支障はありません。
しかし、その上でも中学受験をしたいという場合には、中学受験を通してお子さんにどのようになってほしいのか、それに向けてどのような学校を選ぶべきなのかといった目標設定が重要です。
特にお子さんにとって重要な学生時代を過ごす場所でもあるため、中学受験を通してお子さんがしっかりと成長できるところを選ぶべきだといえるでしょう。
中学受験をするか迷っている方は、ぜひお子さんとしっかりと話し合いをしてみてください。