こんな方におすすめ
- 中学受験合格後に注意すべきことについて知りたい
- 中学受験受験合格後にどんな勉強をすれば良いか知りたい
今までの努力が報われて中学受験に合格したあとは、親子ともに一息つきたいところでしょう。
もちろん休息を取ることは大事ですが、気を抜き過ぎてはいけません。
中学校への入学に向けてお子さんや親御さんがやるべきことは意外と多いです。
この記事では中学受験に合格した後、入学に向けてやるべきことや燃え尽き症候群について紹介しています。
入学後に困らないように、事前に確認しておきましょう。
中学受験に合格後に親がすべきこと
受験に合格した後は、親御さんがやるべきことがいくつかあります。
主にやるべきことは以下の3つです。
子どものフォロー
中学受験に合格した後は、まずは子どものフォローは欠かせません。
中学受験は子どもの自由な時間を割いてまで、受験合格のために慣れない受験勉強を長期間続け、心身ともに大きな負荷がかかります。
受験勉強の中でさまざなストレスや不安を抱えながらも、受験に合格したことをまずは褒めてあげましょう。
かなりの苦労をしたとしても、親に褒められることで受験への満足度や達成感を感じやすくなり、結果として「受験をして良かった」と感じやすくなります。
もし受験勉強で親子での外出や旅行を我慢していた場合は、合格のご褒美として家族で出かける予定を立てるのもおすすめです。
入学に向けた手続きや流れの確認
受験に合格した後は、合格した学校へ入学するためにさまざまな手続きが必要です。
たとえ受験に合格できたとしても、手続きをしなければ入学できなくなってしまいます。
また、入学に向けた入学説明会も行われるため、事前に学校からもらった書類や学校の公式サイトを確認しておきましょう。
通学のシミュレーション
試験当日は、親が同伴して車などで試験会場まで送ったという家庭も多いでしょう。
しかし、中学校に通うとなった際は子どもが一人で通学しなければいけないため、子どもが何時に家を出てどのルートで通学するのかをシミュレーションしておく必要があります。
また、子どもも親も安心して中学校生活を送れるように、登下校中に不審者に会ったり災害が起こったりするなど、万が一の際にはどこに避難をすれば良いのかを確認しておきましょう。
合格後の学習について
中学受験に合格したからといって、勉強をしなくても良いというわけではありません。
むしろ受験をしてまで入学するような中学校の場合、学力が高い子どもが集まっているため、勉強を疎かにしてしまうと入学早々学校の授業についていけなくなる可能性があります。
万が一中学校の授業についていけなくなってしまうと、子どもが自信喪失してしまったり勉強自体が嫌いになったりしかねません。
そのため、受験に合格してからは以下のような学習を意識しましょう。
英語の予習
中学校に入ってからの授業で大きな壁となりやすいのが英語です。
2023年現在では、小学校から英語の授業を始めているケースが多いですが、中学校になってからさらに勉強の難易度が上がります。
小学校の英語は比較的遊び要素が多いですが、中学校に入ると単語や文法、読解などの学習が必要です。
また、英会話を学習するためには英語の発音に慣れる必要があり、英語独特の発音に慣れるために「英語耳」を育てておきましょう。
読書
小学校から中学校へ上がると、教科書に出てくる文字数が圧倒的に増え、授業についていくためには活字慣れをしていなければいけません。
中学校の授業や高校受験では、中学受験で求められた読解力や国語力以上のレベルを求められます。
入学してから授業についていけないというケースを避けるためにも、読書を通じて入学前に読解力や国語力のレベルを上げておきましょう。
また、好奇心が旺盛な子どものうちに読書でさまざまな分野に触れておくことで、知的好奇心の向上や将来の進路選択の可能性を広げられるというメリットもあります。
塾で中学校の勉強を先取りする
塾は中学受験に合格するためだけでなく、中学校の授業についていくために活用することもおすすめです。
入学前に塾で中学校の学習内容を学んでおくことで、入学してから授業についていけなくなるいうケースを回避でき、中学の授業スピードにも馴染みやすくなるでしょう。
また、塾で中学受験の内容を先取りするのは、受験後も学習習慣の維持がしやすくなるという点もメリットです。
合格後の生活について
続いては、中学受験後の生活についてです。
いかに受験に合格したとしても、堕落した生活を送ってしまっては中学校に入学後に支障が出るでしょう。
受験合格後の生活は以下のような点に注意しましょう。
勉強する習慣の維持
中学受験に向けた勉強期間では、ある程度同じ時間帯に勉強をする習慣を身に付けているケースがほとんどでしょう。
受験に合格したからといってせっかく身に付いた勉強習慣を無くしてしまっては、中学入学後にまた習慣を身に付けるのは大変です。
受験勉強の期間ほどはしっかりと勉強をする必要はないですが、ある程度の勉強時間は担保しておくと良いでしょう
中学校の授業内容を予習する
中学校は小学校に比べて授業の難易度が全体的に上がります。
授業を聞きながら覚えるでも良いかもしれませんが、より授業内容を把握するためには事前に予習しておく方が良いでしょう。
中学校の授業内容を高いレベルで予習しておきたい場合は、塾の「中学校準備講座」を活用することをおすすめします。
小学校での思い出作り
中学受験のためにおよそ1年間あるいはそれ以上の期間を、友達との遊びや趣味の時間を削って勉強してきたため、小学校で思い出を作る時間が減っています。
中学受験をする場合、今まで長く付き合った友達とは別の学校に行くことがほとんどであるため、現在の友達とは会いにくくなってしまうでしょう。
そのため、受験後のわずかな時間を少しでも今の友達との思い出作りに使い、今まで溜まっていたストレスを発散させてあげることをおすすめします。
合格後の燃え尽き症候群には注意
中学受験が終わってから注意しなければいけないのが「燃え尽き症候群」です。
受験合格のために長い時間を費やして全力で勉強に取り組みますが、なかには受験に合格できた達成感から何もやる気が起きないという状態に陥ってしまう子もいます。
受験に合格後、燃え尽き症候群が起こってしまう主な理由は以下の2つが挙げられます。
- 受験合格が目標になっている
- 塾に通わなくなり勉強する習慣が無くなる
上記のように、燃え尽き症候群は「何も目標が無い」「何をどうすれば良いのかわからない」という心理状態に陥ることで起こりやすいため、受験が終わってから細心の注意を払いましょう。
中学受験の成功は入学することではない
今回は中学受験に合格してからやるべきことや受験後に子どもが陥りやすい燃え尽き症候群について紹介しました。
中学受験のゴールを「志望校に入学すること」と思いがちな家庭も多いですが、中学校に入学してから授業についていき、その後の高校受験や就職に役立てなければ意味がありません。
たとえ志望校に合格したとしても、子どもが授業についていけず自信を喪失してしまうというケースは避けるべきです。
子どもが受験に合格して喜んでいたとしても、親は細心の注意を払い、常に子どもの精神状態を管理することをおすすめします。