こんな方におすすめ
- ケアレスミスがなかなか無くならないことに悩んでいる方
- お子さんがケアレスミスを起こす原因が知りたい方
- テストの点をアップさせる見直し方法を知りたい方
ケアレスミスは不注意によるうっかりで起きてしまうものです。
せっかく答えはわかっていたのに、ちょっとしたミスで減点されてしまったり、配点が貰えなくなっていたら悔しいですよね。
このケアレスミスですが、「よくあること」「仕方のないこと」だと思って放置していませんか?
実はケアレスミスは、正しい対策を取れば減らすことができるんです。
今回は、ケアレスミスをしてしまう原因や、よくあるケアレスミスの種類、そして、テストでケアレスミスを減らす方法を解説します。
テストでケアレスミスをしてしまう原因
そもそも、テストの時もしっかり気をつけているはずなのに、なぜケアレスミスをしてしまうのでしょうか。
ここではよくある原因についてご説明します。
「自分はケアレスミスしない」と思っている
頻繁にケアレスミスをしてしまう子は、「次は気をつける」と口では言っていても、心の底では「でも次はきっと大丈夫なはず」と軽く考えてしまっていることが多いです。
これは気が緩んでいるということ以外にも、
- 体調が万全であればミスなんてしないと思い込んでいる
- ケアレスミスを起こしやすいポイントを把握しておらずきちんと見直しができていない
といったことも考えられます。
このような考えを持っていると、せっかく見直しをしても「おそらく正しいだろう」という思い込みで間違いを見つけることができなくなってしまうかもしれません。
ケアレスミスは誰にでも起こるということを意識することが大切です。
集中力が切れている
受験勉強で疲れていたり、一日に何回もテストを受けたりしていると、集中力が低下してケアレスミスが発生しやすくなります。
テスト本番でこういった事態に陥らないよう、日頃から対策を立てておいたり、場合によってはしっかり休む日を作るのも一つの手でしょう。
焦っている
問題を解く時間が足りなかったり、緊張から焦りが出てしまうと、ケアレスミスが発生しやすくなります。
日常生活でも大切な約束に遅刻しそうになってしまい焦って準備した結果、忘れ物をしてしまったり事故を起こしそうになってしまったという経験はありませんか?
人間は焦ると普段なら問題なくできていることができなくなってしまうことが多いです。
焦ったときほど深呼吸などをして、一度心を落ち着かせましょう。
テストでよくあるケアレスミスの種類
ここでは、実際のテストでよくあるケアレスミスの種類についてご紹介します。
自分やお子さんがしてしまいがちなケアレスミスは、いったいどれに当たるのかを考えながら読んでみてください。
問題文の指示に従っていない
ケアレスミスで多いのが、問題文を正しく読めていないことによる間違いです。
- 「間違ったものを選べ」という問題なのに、正しいものを選んでしまった
- 「カタカナで答えよ」という問題なのに、ひらがなで書いてしまった
答えはわかっていたので解答方法さえ間違えなければ、という非常に悔しい思いをするミスです。
計算ミス
数学・算数で起こりやすいケアレスミスは、単純な計算ミスです。
簡単な問題だからと途中式を書かなかったり、暗算で解こうとした結果、計算を間違えてしまったというケースが多いです。
また、プラスマイナスなど「数の符号」の問題が出てくる中学生以降は、式の途中で移項時の符号の変え忘れ・つけ忘れで計算をミスしてしまったということが多いようです。
中学受験の合格には必須!?求められる計算力の身に付け方とは
続きを見る
単位のつけ忘れ
算数や理科で発生するケアレスミスで意外に多いのが、単位のつけ忘れです。
計算結果は合っていても、単位が書いていないだけで減点対象になってしまったり、場合によっては0点になってしまうこともあります。
問題文をよく読んで単位をつける必要があるのか必ず確認をしましょう。
テストでケアレスミスを減らす方法
ここまでケアレスミスが発生する原因や、よくあるケアレスミスの種類についてご説明してきました。
では、ケアレスミスを減らすにはどのような対策を取れば良いのでしょうか。
今回はテストを受ける際や、普段の勉強で意識しておきたいポイントについて6つご紹介します。
自分がケアレスミスしやすいポイントを知っておく
ケアレスミスは誰にでも起こるものですが、ミスの傾向は人によって違うものです。
まずは自分がどのようなミスをしやすいのかを知り、解答する際や見直す際に意識すると良いでしょう。
自分のミスの傾向を知るには、ケアレスミスが発生した際に「どのようなミスをしたのか」という記録をつけておくのがおすすめです。
ミスの内容を書き留めたノートやメモは、すぐ取り出せる場所や見える場所に貼っておき、定期的に確認し直しましょう。
問題文に印をつける
問題文の読み間違いや読み飛ばしが多い人は、文章の重要だと思われる部分に印をつけながら読むと良いでしょう。
特にケアレスミスが発生しやすい以下の箇所は印をつけることをおすすめします。
- 正しいものを選びなさい(間違ったものを選びなさい)
- 記号で選びなさい
- ひらがなで解答しなさい
- 「mm」で答えなさい(単位)
印をつけておくだけで意識して解答することができますし、見直しの際にも見落としなく確認することができます。
指差し確認をしながら書き写す
意外に多いのが書き写しのミスです。
問題文の内容を転記する際にミスしてしまったり、せっかく導き出した答えを解答用紙に記入する際に書き写しミスをしてしまうというケースも思いの外多いものです。
こういった写し間違いを防ぐためには、指差し確認をしながら慎重に書き写すと良いでしょう。
丁寧に書くことを意識する
テストや試験のときは、制限時間があるという焦りから普段より字が走り書きになってしまいがちです。
しかし文字が読みにくいと、せっかく導き出した答えを誤読してしまったり、採点者が読めなくて減点されてしまう可能性があります。
時間をかけてきれいな字を書く必要はありませんが、誰でも読める字になるように意識しながら書くと良いでしょう。
途中式や公式はきちんと書き出す
単純な計算問題であれば途中式を書かずに暗算で計算してしまうという方も少なくありませんが、この暗算がケアレスミスを発生させてしまうポイントです。
どんなに簡単な問題でも、途中式を紙に書いて計算することを普段から習慣付けておきましょう。
また、公式を一度書き出すのもケアレスミス予防に役立ちます。
焦っていると公式を書かずにいきなり計算したくなりますが、その気持ちをぐっと堪えて一度公式を書いてから数値を代入するだけで、ケアレスミスの発生率が抑えられます。
途中式や公式を書き出して「見える化」することで、見直しの際にも自分がどんなことを考えて答えを導き出したのかが辿りやすくなり、ミスに気がつきやすくなります。
「見直し方ルール」を見つける
どんなに気をつけていても、ついうっかりで発生してしまうのがケアレスミスというものです。
とは言え解答時に間違っていても見直しで見つけて訂正すれば、全く問題ありません。
見直しで大切なのは、自分の性格や、科目に合ったルールを見つけること。
例えば、
- 1回目は全体の見直し、2回目は自分がケアレスミスをしやすい場所の見直しをする
- 制限時間10分前になったら、たとえ全ての問題が解けていなくても見直しを始める
- すべての問題が解き終わってからではなく、大問が解き終わるごとに見直す
など、見直し方法やタイミングを工夫してご自身に合うものを見つけると良いでしょう。
また自分が解いた問題を見直すと思うと、どうしても「合っているかもしれない」という気持ちになりがちなため、「他人の解答用紙を見直す」「間違い探しをするような気持ちで見直す」といったように見方を変えてみるのもおすすめです。
ケアレスミスを防いで点数をアップさせよう
今回は、ケアレスミスをしてしまう原因や、よくあるケアレスミスの種類、テストでケアレスミスを減らす方法を解説してきました。
どんな人でも発生しうるケアレスミスですが、しっかりと対策を取れば防ぐことは可能です。
してしまいがちなケアレスミスの種類を知り、日々の勉強に対策を練り込むことで、テストの点数アップを狙いましょう。