こんな方におすすめ
- 公民の成績をアップさせたい
- 中学受験向けのおすすめの公民の参考書が知りたい
公民は聞きなれない言葉が多く、社会の中でも苦手としているお子さんが多い分野です。
しかし、公民は決して難しいものではありません。
また、公民の知識は将来も役に立つので、勉強しておいてそんはないでしょう。
本記事では、中学受験における公民の勉強方法やおすすめの参考書を紹介します。
公民が苦手な子が多いのなぜ?
そもそも「なぜ公民が苦手な子どもが多いの?」と思う方もいるでしょう。
主な理由は以下の2つが挙げられます。
学校での勉強時間が少ない
そもそも公民は学校の授業で習う時間が少ないことが挙げられます。
国語や算数は小学1年生から授業を行いますが、中学受験の社会は4年生になってから始まります。
社会の中でも地理は4年生から5年生の途中までと長い期間学べますが、歴史と公民はおよそ半月ほどしか学べません。
歴史は単純な暗記だけではなく、一連の流れやストーリーを把握できなければ理解しきれないでしょう。
そのため、歴史は授業が長くなりやすく、その分公民の授業が短くなってしまうことがあります。
授業が短いことで満足な理解ができない生徒が多かったり、テストで点数が取れなかったりすることで子どもの苦手意識に繋がってしまうのです。
聞きなれない言葉が多い
公民で出てくる言葉は漢字が多く、聞きなれない言葉も多いためイメージしづらいという点があります。
地理や歴史の場合、私たちの私生活の中でも使用されている言葉が多く、子どもでも聞いたことがある言葉があるでしょう。
しかし、公民は子どもが生活を送っている中で聞くような言葉が少なく、授業の内容が理解しづらくなってしまいます。
そのため、子どもには「難しくて理解できない」という意識が根付いてしまい、公民自体に苦手意識を持ってしまうのです。
公民の効果的な勉強方法
公民が苦手な子どもでも、的確な勉強方法を身に付ければ成績を上げることは可能です。
今回は公民の効果的な勉強方法を6つ紹介します。
単語を理解する
先述したように、公民は1つ1つの単語が難しく、子どもだけでなく大人でもきちんと意味を理解していない場合もあるでしょう。
しかし、単語を理解できなければ入試問題を解くのは困難であり、丸暗記だけでは点数を稼ぐことはできません。
また、地理や歴史に比べたら覚えるべき単語の数はそんなに多くありません。
そのため、まずは単語1つ1つの意味を理解し、同じようなシーンで使われやすい単語も同時に覚えていくと良いでしょう。
日本国憲法の条文を覚える
中学受験における入試問題の中でも「日本国憲法」に関する問題は出題されやすい傾向があります。
とは言え全てを暗記する必要は全くないです。
日本国憲法の中でも頻繁に出される条文を覚えるだけでも点数アップが可能です。
出題形式は穴埋め問題が多いです。
そのため、公民の基礎ともいえる日本国憲法は、ぜひ覚えておきましょう。
ニュースを観る
毎日放送されるニュース番組では、必ず日本や海外の政治に関する情報を取り上げています。
日頃からニュースを見ていれば、自然と公民の知識も身に付くでしょう。
また、その際に保護者と一緒に意見交換などをするとより効果的です。
中学受験の入試問題では、学校によって時事問題が出題されるため、受験直前はトレンドのニュースを押さえておくことをおすすめします。
新聞を読む
「子どもに新聞を読ませるのはハードルが高い」と思う方もいるでしょうが、そんな時は子ども向けの新聞をおすすめします。
大人向けの新聞では子どもが知らない言葉が多く、読んでも理解できないことが多いでしょう。
その点、子供向けの新聞は決して中学受験向けというわけではありませんが、中学受験に役立つ情報が多く、読んでおくに越したことはありません。
図で覚える
公民では言葉の意味や仕組みを説明するための図が多く活用されており、図を覚えるだけでも公民の理解度が高まります。
しかし、ただ図を覚えるだけでは内容を理解しきるのは困難であるため、図が示している意味や意図を把握することで成績アップに繋がります。
塾のテキストを使用する
先述したように、学校の授業だけでは他の教科に比べて公民を学ぶ時間が少ないため、自宅での自己学習や塾での学習時間が必要でしょう。
しかし、ただ無闇に時間を使うだけでなく、効率的に意味のある勉強をしなくてはなりません。
そんな時は塾のテキスト活用がおすすめです。
塾のテキストは小学校・中学校の勉強や中学受験に関するエキスパートが作成しており、受験に役立つ内容が分かりやすくまとめられています。
そのため、ただ自己学習するよりも内容が理解しやすいテキストを使用することで、勉強の効率が上がり、受験対策として効果的な勉強が可能となるのです。
中学受験 公民のおすすめの問題集・参考書
使用する問題集や参考書によって内容のまとめ方が異なるため、どれを活用するか迷ってしまう方もいるでしょう。
そこで特におすすめの問題集・参考書をご紹介します。
中学入試でる順ポケでる社会 政治・国際
1つ目のおすすめは「中学入試でる順ポケでる社会 政治・国際」です。
旺文社が出版しており、受験生におすすめの「でる順ポケでる」シリーズの中でも公民に特化しています。
中身は「重要ポイント攻略編」と「ピンポイント攻略編」の2つに分かれており、三権分立、日本国憲法、国際平和など、受験で出やすい項目を中心に解説しているため、受験対策にはおすすめです。
また、重要な単語は赤文字で記述されているため、単語を理解しやすかったり赤シートで隠しながら学習できたりと、効率良く学習できるようになっています。
声に出して読みたい 小中学生にもわかる日本国憲法
2つ目は「声に出して読みたい 小中学生にもわかる日本国憲法」です。
齋藤孝氏が著者であり、岩崎書店が出版しています。
日本国憲法は、どの学校の受験においても公民分野で出題される項目であり、紛らわしく覚えにくい単語や文章もわかりやすくまとめられています。
掲載方法にもこだわっており、フリップやイラストを活用しているため、長文を読むのが苦手なお子さんでも勉強しやすく感じるでしょう。
今さら聞けない! 政治のキホンが2時間で全部頭に入る
3つ目は「今さら聞けない! 政治のキホンが2時間で全部頭に入る」です。
中学受験の社会科のカリスマ講師である馬屋原吉博氏が著者であり、すばる舎が出版しています。
公民の受験対策にはおすすめの1冊であり、政治の基本だけでなく、暗記が難しい単語や理解しにくい内容を小学生でも分かりやすくまとめているのです。
公民への苦手意識を逆手にとってライバルに差を付けよう
今回は、中学受験における公民について、子どもが苦手意識を持ちやすい理由やおすすめの問題集・参考書について紹介しました。
公民は授業の時間の少なさや単語の難しさから、多くの子どもが苦手意識を持ちやすいです。
しかし、逆に言えば、他の受験生も公民に対して苦手意識を持っており、点数を落としやすいということです。
つまり、公民を頑張って点数を取れるようにしておけば、受験の時にライバルに差をつけやすくなると言えるでしょう。
そのためには少しでも子どもの公民に対する苦手意識を払拭し、効率の良い勉強をしましょう。
ニュースや新聞を親子で見たり話し合ったりするなど、保護者の協力があるとなお良いです。