こんな方におすすめ
- 受験勉強が子どもにストレスを与えていないか心配
- 子どもがストレスを抱えて勉強に集中できていない
中学受験は長期に渡って志望校合格に向けた勉強を行わなければなりません。
そのため、子どもにかかるプレッシャーは大きく、かなりのストレスを抱えてしまうこともあるでしょう。
親御さんはいかに子どもが発するストレスのサインを見逃さないかが重要です。
そこで本記事では、保護者が子どものストレスコントロールをする重要性やストレスの対処法について解説します。
子どもへの負担が気になる親御さんはぜひ参考にしてみてください。
ストレスを上手にコントロールすることが重要
冒頭でも述べたように、中学受験は子どもに対してかなりのプレッシャーがかかり、様々なストレスを抱えてしまうお子さんもいます。
そのため、親が子どもに気を配り、適切にストレスをコントロールすることが必要不可欠となるのです。
もし子どもの発するストレスサインに気付かずに受験を続けてしまうと、子どもが勉強嫌いになってしまい志望校合格が遠ざかってしまいます。
最悪の場合は親子の信頼関係が崩壊するというケースも考えられます。
一方で、親が適切なストレスコントロールができていれば、子どもの勉強がはかどり志望校合格や、親子で結果を達成したことによって信頼関係が深まりやすくなるのです。
子どもがストレスに感じやすい要因
子どもが発するストレスサインに気付くためには、どのようなことにストレスを感じているのか、その要因を知っておくことが重要です。
子どもが抱えるストレス要因の主なケースは以下の通りです。
周囲との環境の違い
高校受験や大学受験は多くの方が行っており、周りは受験生だらけの状態になります。
しかし、中学受験はむしろ受験生の方が少なく、周りの友達は習い事や遊んでいるケースが多いでしょう。
その点、受験勉強をしている子供は、趣味や友達と遊ぶ時間を削ってでも勉強をしなければいけないため、友達との環境の違いによるストレスが生じてしまうのです。
強いプレッシャーを感じる
中学受験は子どもだけでなく親と二人三脚で行うものです。
特に中学受験は子どもが受験を希望するのではなく、親に勧められたというケースが多いでしょう。
そのため、親から志望校への合格を期待されているというプレッシャーを感じやすくなってしまうのです。
お子さんに期待することは大事ですが、期待し過ぎて志望校のレベルを高めに設定するとお子さんを苦しめてしまいます。
受験する目的をしっかりと話し合い、現実的な志望校選びが大切です。
志望校の選び方についてはこちらの記事で解説しています。
タイプ別、中学受験の志望校の選び方と探し方を解説!偏差値だけでなく個性も見極めて!
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成績が上がらない
受験勉強をしているお子さんの中には勉強をしていても成績がなかなか伸びないと悩んでいる人もいるでしょう。
子どもからすれば、貴重な趣味や遊びの時間を削って勉強をしているにも関わらず、ほとんど成果が出なければストレスを感じても無理はありません。
特に受験生は模試や塾のテストを受ける機会が多く、点数や順位、偏差値など結果が数値としてわかりやすく反映されます。
普段は危機感が無いように見えても、このように結果がはっきりと現れると落ち込んでしまうかもしれません。
この時お親御さんは成績が伸びないことを決して叱ってはいけません。
まずは、子どもの頑張りを褒めてあげることが大切です。
その上で成績が伸び悩む原因を一緒に考えるようにしましょう。
偏差値が上がらない理由についてはこちらの記事で解説しています。
【中学受験】偏差値が上がらない理由は?焦って志望校を変えるのはもったいない!
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子どもが発するストレスのサイン
子どもは日々の生活の中でストレスを感じていて、それは「体調面」「行動面」「精神面」の変化から保護者は気付くことができます。
それでは子どもが発するストレスサインをご紹介します。
体調面のサイン
体調面の主なサインとしては、頭痛や疲労、食欲低下、不眠などが挙げられます。
体調面のストレスは風邪などと勘違いしやすいため、特に気付きにくいサインです。
まずは小児科で診てもらい、問題なければストレスが起因となっている可能性が高いでしょう。
日頃から親御さんが子どもに目を配り、どんなに小さなサインでも見逃さないように意識する必要があるでしょう。
行動面のサイン
行動面の主なサインは、怒りっぽくなったり集中力を欠いたりしてしまいます。
また、なかにはストレスのあまり爪を噛んでしまう子どももいるのです。
特に成長期の第二次反抗期とも呼ばれる年齢であることから、感情の起伏が激しい時は「反抗期だからなのか」「勉強によるストレスのせいなのか」の判断が難しくなります。
精神面のサイン
精神面の主なサインは、投げやりになったり、ネガティブになってしまうケースが多いです。
お子さんが受験に対して後ろ向きになっている場合は、ストレスを感じているのかもしれません。
成長期では身体だけでなく精神的にも成長をしようとしている時期であるため、情緒が不安定になりやすくなってしまうのです。
子どものストレス対策
子どもだけでストレスをコントロールするのは困難であり、保護者の介入が必要不可欠です。
主なストレス対策は以下の通りです。
子どもの意見も聞き入れる
中学受験に合格するためには子ども一人の力では難しいため、親が中心になって進めていくケースがほとんどでしょう。
しかし、親の意見ばかりを押し付けて子どもに負担をかけ続けるのは危険です。
子どもの意見も取り入れつつ、息抜きをしたい場合は思いっきり息抜きをさせてあげることで、勉強の効率が上がることもあります。
そのため、勉強だけに打ち込ませず、時折趣味や友達と遊ぶ時間も取り入れてあげると良いでしょう。
十分な睡眠を取る
真面目なお子さんに多いですが、睡眠時間を削ってまで勉強することは良くないです。
「寝る間も惜しんで勉強してて偉いね」と保護者も評価しがちですが、成長期の子どもの睡眠時間を削ることは危険です。
短い睡眠時間が原因で体調を崩してしまったり、集中力が下がったりと勉強の効率も下がります。
ただし、「早く寝なさい」と怒ってしまうのはNGです。
お子さんが自分の頑張りを評価してくれないと感じてしまうので、睡眠の大切さを伝え納得させることが重要です。
一緒にスケジュールを組む
子どもがストレスを抱えやすい要因として、いつ何を取り組めば良いのかわからず、結果的に勉強に集中できていないケースがあります。
そのため、時間だけ区切って「勉強する時間」という抽象的なスケジュールを組むのではなく、明確に「国語の漢字の読み書きを勉強する時間」「社会の歴史の〇ページから〇ページまで勉強する時間」など具体的なスケジュールを保護者と一緒に組むと良いでしょう。
そうすることで、子ども自身が何をどう勉強するべきかが明確になり、勉強の効率が上がりやすくなるのです。
親自身のストレスコントロールも気を遣う
子どものストレスコントロールを行うには、親御さん自身も余裕のある精神状態にしなければいけません。
もし親御さんがストレスを抱えた状態で子どもに接してしまうと、強く当たってしまったり、些細なことで言い合いになってしまうかもしれません。
子どもが勉強しやすい環境を作るのは親の重要な役目ですが、そのために保護者自身のストレスコントロールをするというのも非常に重要な役割なのです。
子どもが抱えるストレスを見逃さないように
今回は、子どもが中学受験を通して抱えやすいストレス要因やその対策方法について解説しました。
中学受験では、友達と遊ぶ時間が減ることで子どもが孤独になりやすく、様々な悩みやストレスを抱えやすい時期でもあります。
そのため、親御さんが上手くコントロールをしてあげることで、お子さんが受験に対して前向きになり勉強効率も上がります。
まずはお子さんが発する様々なストレスサインを見逃さないことが重要です。