こんな方におすすめ
- 公立の中高一貫校の受験対策におすすめの教材が知りたい
- いろいろなタイプの教材を比較して検討したい
近年では公立の中高一貫校の数が増え、受験する人も多くなってきました。
しかし、公立の中高一貫校の入試は「適性検査」と呼ばれる独特の試験が採用されているので、一般的に使われているような知識量を増やす教材だけでは対応できません。
そのため、どのような教材を使って勉強すればいいのかわからずに、困っている保護者の方も少なくないです。
そこで今回は、公立の中高一貫校に対応したおすすめの教材を紹介します。
公立中高一貫校の受験対策用の教材選びに困っている方は、ぜひ参考にしてください。
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公立中高一貫校の「適性検査」とは
公立の中高一貫校を受験するために避けて通れないのが、適性検査です。
適性検査は公立中高一貫校の入試で行われる検査で、一般的な私立中学の入試で行われる4教科の知識を問う試験とは大きく異なっている試験です。
適性検査では、その場での思考力や表現力が問われます。
そのため、一般的な知識を学ぶ勉強方法ではなく、適性検査に対応した勉強をする必要があります。
適性検査についての解説や、具体的な対策方法については、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
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公立中高一貫校対策におすすめの教材
適性検査対策としておすすめの教材を、通信教材と参考書に分けて紹介します。
おすすめの通信教材
通信教材では、次の3つがおすすめです。
- Z会 公立中高一貫校コース(専科)
- 進研ゼミ 考える力・プラス講座 5・6年生
- e点ネット塾PLus+ 中高一貫校受験対策
Z会 公立中高一貫校コース(専科)
Z会では、「小学生コース6年生 公中高一貫校受験対策」という適性検査対策に特化したコースがあります。
このコースでは、全国の公立中高一貫校の適性検査・作文で出された問題やテーマを分析し、適性検査に必要な能力を家庭で身に付けることができる教材と詳しい解説を提供しています。
しっかりとした添削もあるので、間違った箇所やわからない箇所も指導してもらうことができます。
適性検査で問われる「基礎力」「情報整理・運用力」「論理的思考力」「課題解決力」「表現力」の5つの力を伸ばし、適性検査の独特の出題形式に慣れることができる「エブリスタディ・公立中高一貫校適性検査編」と、適性検査の作文でよく出題される「テーマ型」「課題分型」「資料型」などの形式別の解法のポイントを説明した「エブリスタディ・公立中高一貫校作文編」の2つのテキストが用意されています。
小学生コース専科は紙の教材だけですが、タブレットコースを同時に選ぶとタブレットで学ぶこともできます。
HP | https://www.zkai.co.jp/ |
進研ゼミ 考える力・プラス講座 5・6年生
進研ゼミでは、公立の中高一貫校の適性検査に対応した「考える力・プラス講座」があります。
この講座では、まず適性検査によく出るテーマで考え方を学習し、適性検査と作文の基礎を固めます。
次に、応用問題にも対応できる実践力を身に付け、個別指導で思考力・読解力・表現力を伸ばします。
以上を毎月1サイクルで行い、適性検査に必要な力を少しずつ確実に身に付けます。
HP | https://sho.benesse.co.jp/op/think_plus_5/ |
e点ネット塾PLus+ 中高一貫校受験対策
e点ネット塾PLus+には、中高一貫校受験対策コースがあります。
このコースでは、社会、算数、理科、社会、総合に分類した講義映像とテキストと、読解力や表現力、考える力、人に考えを伝える力を付ける作文・文章添削サービスが用意されています。
テキストでは、全国の公立中高一貫校で出題された適性検査を、教科別、テーマ別に分類し、例題、基本問題、演習問題とレベルアップしながら学習できます。
HP | http://www.gakujutsu.com/ikkan/course.php |
おすすめの参考書
適性検査対策は、低学年からしておくと楽に進めることができます。
ここでは、適性検査対策に効果がある問題集や参考書を対象学年別にご紹介します。
【小学1~3年生】Z会 小学生のための思考力ひろがるワーク 基礎編 あなうめ Z会
小学生1~3年生向けのワークで、Z会が10歳までに身に付けたいとしている6つの思考力(連想力、試行錯誤力、論理的判断力、情報整理力、注意力、推理力)を鍛えることができます。
適性検査対策として、知識を活用する力を問う問題がメインで出題されています。
空いた場所を埋める穴埋めで、パズルを解くように楽しく取り組むことができるワークです。
【小学3年生】くもんの読解力を高めるロジカル国語小学3年生 くもん出版
文章読解を「なぜなら問題」によって「なぜそうなるのか」「なぜその答えを選んだのか」を確認しながら取り組むことで、読解力が身に付き、解答の根拠を把握して答える「論理的思考力」を身に付けることができます。
わからなくても解き進めることができるよう、つまずきやすい箇所にはヒントが置かれているので、苦手としている子どもでも取り組みやすいワークです。
【小学2~4年生】絶対活脳シリーズ ひらめきパーク 基礎編セット
対象年齢は、小学2~4年生。
楽しく取り組みながら、右脳と左脳を同時に使って自然に考える力を身に付けることができるようになります。
小学3~5年生向けの「標準編セット」、4~6年生向けの「発展編セット」もあります。
【小学3年生】はじめての論理国語 小3レベル 水王舎
大学受験現代文の元祖カリスマ講師、伝説の講師と呼ばれている出口汪氏が作成した参考書。
理解しなければならないポイントがはっきりと示されているので、国語を論理的に学ぶことができます。
2020年の大学入試改革に対応しており、本格的に「言葉を使いこなす力」が身に付きます。
【小学5.6年生】公立中高一貫校適性検査問題集 全国版 みくに出版
表紙が銀色なので「銀本」と呼ばれている「中学入学試験問題集」で、毎年7月頃に出版されています。
全国の公立中高一貫校の過去1年分の適性検査が掲載されているので、適性検査の過去問として大手進学塾でも使用されています。
ただし、解説や配点がないため、使うのは少し難しい問題集です。
銀本の効果的な使い方については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
【公立中高一貫校対策】銀本とは?銀本の意義や使い方を詳しく解説!
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【小学5.6年生】レインボウ 育伸社
レインボウには、「レインボウⅠ・小学知識の総まとめ編」と「レインボウⅡ・適性検査編編」の2つが、国語・算数・理科・社会の4教科であります。
レインボウⅠで、学んでおくべきことの基礎をしっかりと定着させます。
レインボウⅡでは、Ⅰで身に付けた基礎を元に、国語では自分の言葉で400文字程度の文章を書く力、算数では問題解決力や算数的思考力、理科では理科の読解力を、社会では1つのテーマをあらゆる角度から考えて判断する力を身に付けることができます。
【小学5.6年生】公立中高一貫校対策問題集 文系S 首都圏模試センター
適性検査の過去問を分析し、教科書の学習進度も考慮した独自のテキスト。
例題→確認問題→練習問題の3つのステップで構成されているため、無理なく学習を進めることができます。
文系(国語・社会)と理系(数学・理科)があり、それぞれF(小学5年生向け)とS(小学6年生向け)があります。
【小学5.6年生】5分で論理的思考力ドリル 学研プラス
対象年齢は、10歳(小学5年生)以上のドリル。
知識を丸暗記するのではなく、調べて活用するために必要とされる「論理的思考力」を身に付けることができます。
ソニーの研究所のエンジニアによって作成されており、論理的思考力を5つに分解し、効果的に身に付けることができるよう作られています。
全部の問題にヒントが付いているので、5分考えてもわからない場合はヒントを元に解くことができます。
まとめ
公立中高一貫校の受験は、独特の「適性検査」が行われるので、それに対応した対策を取る必要があります。
公立中高一貫校の入試は学校で習ったことしか出ませんが、対策をしっかり取っておかないと対応できません。
思考力や読解力対策を小学校低学年の頃から取り組んでおくと、高学年になった時に大きなアドバンテージとなります。
入試に対応した通信教材や参考書、問題集を選んで、早い時期から適性検査対策に取り組んでおくことをおすすめします。
適性検査対策として身に付けた能力(思考力など)は、もし受験をしなくても高校受験、大学受験、社会に出てから、とずっと役に立つので、低学年のうちからできることはやっておきましょう。