こんな方におすすめ
- リビング学習は効果があるの?
- リビング学習に適した部屋の配置はあるの?
リビング学習という学習方法が話題になっています。東大生の60%が実践していると言われており、「東大に行く子の多くはリビングで勉強している」とTVや雑誌でもたびたび話題に上がっています。
リビングで勉強なんて集中できるの?と思う保護者もいると思いますが、やり方次第では非常に効果的です。しかし、なんの考えも無しに子どもをリビングで勉強させるのは逆効果になる可能性もあります。
今回の記事では、リビング学習のメリットとリスクを解説した上で、おすすめのリビング学習の環境づくりについて解説します。
リビング学習のメリット
リビング学習は、子どもと親が近い距離で勉強でき、それが最大のメリットです。
子どもは親の近くで勉強すると、安心感がありながら、親に見られているため程良い緊張感を感じます。さらに、わからない問題があった時にすぐに親に質問でき、勉強しながらも親子の会話を通じてコミュニケーションをはかることができます。
実は、人間が集中しやすい環境は、「リラックスできる空間にいて、かつ適度な緊張感と安心感がある」ときとされています。そのため、リビング学習が理にかなった学習法なのです。
親の目の届かないところで子どもに勉強をさせると、漫画やゲーム、おもちゃの誘惑に勝てずサボりガチになります。サボることが癖づいて良い事はありませんよね。
リビングは、適度な雑音は集中力やリラックス効果が高いことが判明しています。カフェで仕事や勉強をするとはかどった、という経験がある人は多いのではないでしょうか?リビングは、母親が家事をする音などで適度な生活音や雑音があります。
リビングはもともと家族がみんなでくつろぐ空間ですが、ちょっと工夫をすると子どもが勉強しやすい環境にすることができます。
リビング学習のリスク
子どもは親に見守られていると、基本的には安心感がありますが、場合によっては監視されていると感じてしまうこともあります。
子どもに安心感を与えるか、恐怖心や極度の緊張を与えるかは、親の子どもに対する接し方が非常に重要です。
子どもがリビングで学習すると、勉強の仕方などがついつい目につき、叱りたくなる気持ちもわかります。しかし、叱られないよう勉強を続けるのは、集中力の高い状態ではありません。
学習効果を高めるために、叱りたい気持ちもぐっとこらえて温かい目で見守りましょう。
リビングの学習環境
リビングで子どもが勉強するための机は、ダイニングテーブルを利用しても勉強机を用意しても構いません。リビングの広さやレイアウトを検討して、自分の家に合った方を選びましょう。
ダイニングテーブルを使用する場合は、物を置かないようにして子どもが集中して勉強できるスペースを確保してください。食事と勉強のメリハリをつけることも教育には重要です。
リビングの中に勉強スペースを作るのもおすすめです。L字のコーナーのソファに机を合わせたり、移動できるカウンターテーブルを机がわりにしてリビングの中で落ち着きやすい場所に置いたりしてもいいでしょう。
また、机の近くには本棚を置き、勉強本や図鑑・地図帳を置きましょう。勉強中だけでなく、家族でテレビを見ている時でも、興味がある土地や動植物が出てきた時にすぐに調べることができます。
更に収納ボックスを用意すると、ランドセルや教科書などをさっと片付けることができます。必要な道具が取り出しやすいと、すぐに勉強に取りかかることができます。
リビングをより集中できる学習環境にするポイント
テレビは視界に入らない位置にする
テレビは集中を妨げてしまうため、視界にはいらない位置に勉強スペースを確保します。
子どもが勉強中は基本的にテレビはつけない方がいいですが、ニュースや天気予報など、子どもがリビングで勉強していても、テレビをみる場合があります。
また兄弟のいる家庭では、兄弟がアニメや教育番組を観るなど、どうしても集中力を欠いてしまうこともあるでしょう。
テレビの雑音があっても集中できる子どもも中にはいますが、映像が視界に入ると集中するのは非常に困難です。
基本的にはテレビはつけないようにしつつ、どうしてもテレビをつける場合は視界にはいらないように工夫しましょう。
エアコンの温度に気を付ける
脳が一番活性化できる温度は、18~25度と言われています。勉強しやすい室温を保つためにはエアコンは必須です。
ですが、エアコンが効いている部屋に長時間いると体温調節機能が悪くなって、だるくななったり風邪っぽくなったりする場合があります。
エアコンは、時々切ったり扇風機と併用したりするといいでしょう。
観葉植物を置く
観葉植物を見ると、心が落ち着いたりおだやかになったりした経験がある人は多いのではないでしょうか?
観葉植物を置くと、生産性や幸福度が上がってパフォーマンスが向上することが研究で判明しています。
照明は昼白色を使う
リビングには、落ち着けるように暖色系の照明が使われていることが多いのですが、勉強には青みがかった昼白色の照明がおすすめです。昼白色の照明は集中力が必要な事務所などでよく使われています。
リビングの照明を変えることが難しい場合は、スタンドを用意するといいでしょう。また、照明が暗くなっていないかにも注意しましょう。照明が暗いと目が疲れ、視力が低下しやすくなります。
まとめ
リビング学習はこどもにとって「リラックスできる空間にいて、かつ適度な緊張感と安心感がある」空間で勉強できるので学習効果が高いです。
子どもの集中力を高めるために、部屋の配置を整えて学習効果の高い環境を作りましょう。
次に読むおすすめ記事