こんな方におすすめ
- 子どもの勉強に対するモチベーションを上げたい
- 子どものやる気を上げる具体的な声かけを教えてほしい
子どものやる気は、中学受験の結果を大きく左右すると言っても過言ではありません。
2020年度から実施された文部科学省の新学習指導要領に「主体的・対話的で深い学び」という文言が強調されているように、学びにおいて「主体性」は重要な要素です。
主体性は、やる気やモチベーションと大きくかかわっていることは言うまでもありません。
そこで、今回は、子どものモチベーションの高め方や具体的な声かけについてこの記事で解説していきます。
一番近くで寄り添っていられる親御さんの声かけ1つで子どものやる気は大きく変わってくるので、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
参考
子どものやる気を上げてくれる名言はこちらの記事で解説しています。
受験生のやる気を上げる名言・言葉40選!子どものモチベーションを上げよう!
続きを見る
子どものやる気が出ない理由とは
子どもが中学受験に対してを保てない理由は様々です。
主な理由としては、以下のことが考えられます。
- 勉強が好きじゃない
- 勉強のやり方が分からない
- 勉強についていけない
- 勉強に飽きた
- 疲れている
- 勉強以外のことをしたい
- 中学受験や志望校に魅力を感じない
子どもに「やる気を出しなさい」と頭ごなしに言うのではなく、子どもの気持ちを聞いてみてください。
例えば勉強が好きではないのならば、特に嫌いな教科やその理由、逆に好きなことは何なのかを聞いてみましょう。
子どもの答えの中に中学受験に前向きになるヒントが隠されています。
また、子どもの話を聞くときには「それはわがまま」「そんなの通用しない」など頭ごなしに否定してはいけません。
否定してしまうと「何を言っても無駄」と子どもは心を閉ざしてしまいます。
「分かる、漢字覚えるのは面倒だよね。毎日ご飯前に〇ページずつ書き取りするくらいならできるかな?」など寄り添った対応をするとすぐに「勉強大好き!漢字面白い!」とまではいかなくても「まぁ、それくらいならば」程度には応じてくれやすいでしょう。
子どもの要望を全て飲むことや子どもの悩みを全て解決することは難しいですが、改善策を考え、より子どもが前向きになるような環境を目指してあげてください。
中学受験へのやる気を作りやすい土台作り
日々の生活の中で、子どもが中学受験にやる気を出せるような土台を作っていきましょう。
受験塾に通わせる
中学受験を「みんなすること」として捉えられると受験勉強への抵抗感が薄まります。
周りの友達みんなが遊んでいる中で、1人だけ勉強に邁進するのは大変です。
受験塾ならば周りの子全員が受験生なので「勉強することが当たり前」という環境に身を置けます。
塾は勉強を教えるだけでなく、「自分は1人じゃない!」という気持ちにさせてくれる場所でもあるのです。
また、講師やスタッフはプロなので子どものやる気を引き出す声かけも期待できます。
受験関連の物語で憧れを作る
「中学受験を素晴らしいもの」「頑張る甲斐のあるもの」と子どもに感じてもらうためには「ヒーロー像」を与えるのが有効です。
そこでおすすめなのが受験をテーマにした物語です。
『下剋上受験』(2017年)、『受験の神様』(2007年)、『高校入試』(2012年)、『家族ゲーム』(2013年)などを親子で楽しんでみてください。
受験塾や家庭教師のサイトなどでは体験談も多く掲載されています。
子どもにこれらの物語に触れさせ、「自分も主人公になってみたい」と感じてくれるように仕向けましょう。
参考
まなびWEBでも有名中学や大学を受験し、合格した方にインタビューをし、記事にしています。
まなびWEBの合格体験記もぜひ併せて読んでみてください、きっとやる気が上がるはずです。
学校見学へ行く
コロナ禍の中では難しい部分もありますが、実際に学校見学へ行くことで子どもに「こんな中学生活を送りたい」と具体的にイメージさせることができます。
中学を知ることで「親に言われたからやる中学受験」から「自分の未来を掴むための中学受験」へと意識がシフトするのです。
学校見学へ行くときには天気がいいタイミングを選ぶとより「素敵な中学」に感じさせることができます。
やる気が上がる親の声かけと気を付けたい点
意識して使いたい声かけについて紹介します。
子どものタイプを見極めながら活用してください。
子どもに決断させる
一般的に「勉強しなさい」は子どもにとって言われたくない言葉で、言われた瞬間自然にやる気を失います。
「勉強しなさい」の代わりに「何時から勉強をするの?」「この課題はいつまでに終わらせる予定?」などと質問し、子ども自身に「勉強をする」という宣言をさせましょう。
人に決められたことよりも自分で決めたことの方が前向きに取り組めます。
また、子どもが決めた時間にアラームなどをセットしておくなど「勉強しなさい」をなるべく言わずに済む工夫をしましょう。
具体的に声をかける
「勉強しなさい」は極力避けたい言葉ですが、言わなければならない時もあります。
そんな時の言い方は「具体的に」を心がけてください。
子どもに勉強を促したい時、「勉強」という漠然な言い方ではなく「漢字の書き取り」「計算ドリル」「理科の宿題」など具体的に何をやるべきかを言いましょう。
具体的に何の勉強をしたらいいのかを指示したほうが子どもは「何からやろう?」という思考が省ける分、スムーズに従えます。
素直に机に向かってもらうためには子どもの好きな勉強や得意な科目で誘いましょう。
最初から苦手としているものをやらせようとすると腰が重くなります。
勉強が好きでない子は「椅子に座って1本だけ映像授業を見る」など簡単にクリアできる指示からスタートしてください。
欲張らず、子どもが「これくらいならばやってもいいかな?」と思えるような指示をするのがコツです。
やる気を下げてしまう親の言動とは
何気ない一言や良かれと思っての行いが逆に子どものやる気をダウンさせてしまう場合もあるので、注意してください。
物で釣り過ぎる
ご褒美は短期的なやる気を引き出すのには効果があります。
しかし、中学受験は長期戦です。
勉強と引き換えにご褒美をちらつかせる方法が効力を発揮するのは最初だけです。
しばらくすると飽きたりご褒美をアップさせることを求められたりします。
物で釣って勉強をさせようとすると物の為にしか勉強をしません。
ご褒美を与えること自体は悪くありませんが、ご褒美に頼り過ぎず、褒めたり勉強の面白さに気づいてもらえるような働きかけをしたりしましょう。
高すぎる目標設定・期待
簡単にはクリアできない目標を掲げてしまうと子どもは始める前から心がくじけてしまいます。
最終的なゴール(志望校合格)と合わせて中期的や短期的にクリアできる目標を設定してあげましょう。
また、高すぎる期待や信頼も子どもが「失敗したらどうしよう」と委縮してしまいます。
子どもの現状をしっかりと受け止めたうえで現状に沿ったレベルの「君ならば出来るよ」を言いましょう。
まとめ
我が子であっても、誰かを動かしたりやる気を変えたりするのは簡単ではありません。
その点を踏まえて子どもの気持ちに寄り添うことがやる気の向上に繋がります。
子どもを「中学受験が当たり前」の環境に置いたり、現状に見合った目標や声かけを具体的にすることで子どものやる気は上がります。