こんな方におすすめ
- 家庭学習で中学受験に備えたい
- 家庭学習での中学受験成功のポイントを知りたい
中学受験の対策というと、真っ先に「塾」を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、「家庭学習」メインでトップクラスの中学に合格する子も少なくありません。
家庭学習は、受験生にとってプライベートも楽しみつつ勉強ができるメリットがあります。
一方で、子ども自身が積極的に勉強に取り組まないと学力が付きにくく、相談相手も限られてしまいがちです。
中学受験成功へ向けた「家庭学習の方法」や「成功の秘訣」をみてみましょう。
家庭学習で中学受験の対策をするメリット
「家庭学習」中心に中学受験の対策を取ると、2つの大きなメリットがあります。
習い事や趣味などと両立しやすい。
家庭学習であれば、時間の融通をつけやすくなります。
今までやっていた習い事や趣味なども無理なく続けながら受験対策ができます。
受験勉強中も、好きなことや今まで頑張ってきたことを続けていると、適度にストレス解消や気分転換ができます。
子どものモチベーションを維持しやすいでしょう。
通塾の負担がない
家庭学習であれば、通塾にかかる時間もエネルギーも必要ありません。子どもも親も楽です。
時間を有加工活用できる上、天気の良し悪しも関係なく、夜遅い帰宅を心配する必要もありません。
家庭学習でできる受験対策の種類
家庭学習で中学受験に挑む場合、以下のような方法で受験対策を行います。
各方法のメリット・デメリットについて知りましょう。
通信講座・オンライン塾
通信講座・オンライン塾のメリット
- 塾よりも費用がかからない。
- 適切なカリキュラムを組んでもらえる。
- 質問しやすい。
通信講座・オンライン塾のデメリット
- サボりやすい。
- ネットを使用する場合は管理に注意。
- 中学校ごとの対策は手薄なことも。
通信講座やオンライン講座はスケジュールを組みやすいので「どんな勉強をしたらいいのか分からない」という家庭に非常に便利です。
ただし、サボりやすいツールなので、親が進捗状況をチェックしましょう。
ネットを使って授業を受ける場合はネット環境が必要ですが、子どもが勉強以外の良くない目的でネットを使っていないかどうか目を光らす必要があります。
受験校ごとの対策状況は様々なのでサービス詳細を確認しましょう。
新型コロナの影響で、オンライン塾は今後充実していくことが予想されます。
家庭教師
家庭教師のメリット
- 1対1で子どもに合った指導をしてくれる。
- 家庭学習の習慣をつけやすい。
- 志望校ごとの対策やアドバイスがきめ細やか。
家庭教師のデメリット
- 費用が高め。
- 先生の質と相性に大きく左右される。
家庭教師は個別指導をしてくれるので、苦手やつまづきを徹底的に潰してくれます。
宿題も出すので、家庭学習の習慣をつけやすいでしょう。
大手家庭教師センターを利用すると、受験情報を豊富に所持しているので心強いです。
一方で費用は安くありません。
先生のあたりハズレもあるので、体験授業などを受けて信頼できる先生をしっかりと選びましょう。
市販のテキスト・アプリ
市販のテキスト・アプリのメリット
- 隙間時間を利用して勉強できる。
- アプリはゲーム感覚でできる。
- 費用があまりかからない。
市販のテキスト・アプリのデメリット
- 良い教材を選ぶ必要がある。
- 受験校ごとの対策は難しい。
- アプリの場合は子どものネット使用状況を確認する。
- 分からないところを質問できない。
テキストやアプリだけでの受験対策は難しくても、サブとして利用すれば学力アップが狙えます。
オンライン塾や家庭教師を利用しているのであれば、分からないところを質問しましょう。
また、アプリなら5分程度の隙間時間も勉強に活用できます。
しかし、子どもにネット環境や端末を与えることになるので、管理は徹底しましょう。
家庭学習で中学受験を成功させる秘訣
家庭学習で中学受験に挑む場合のコツについて紹介します。
客観的な状況の把握、集中力やモチベーションの維持、スケジュール管理などがポイントです。
集中できる環境作り
家庭で集中して勉強できる環境を整えましょう。
机周りが散らかっていないのはもちろん、漫画やゲーム、端末などが視界に入っているとついつい誘惑に負けてしまいます。
勉強部屋に気が散るものを置かない、あるいは親の目のあるリビングルームで勉強をするなど、工夫しましょう。
長時間勉強しても体に負担がかかりにくい机や椅子、照明なども大切です。
模試を定期的に受ける
今の実力はどれくらいなのかを定期的に確認しましょう。
家庭教師やオンライン塾の多くは模試の案内をしています。塾生以外でも参加可能な模試を行っている塾もあります。
家庭学習では、切磋琢磨する仲間がいない分、模試は「過去の自分と比べて、どれだけ伸びているのか?」が確認できる重要な機会です。
親が進捗を管理
家庭学習は塾に比べてサボりやすくなりがちです。
「自己管理能力の高い子」であっても、親がこまめに進捗状況をチェックしましょう。
マル付けをしたり褒めたりすることで、モチベーションアップにつながります。
「分からないところをそのままにしていないか?」「学習内容が偏っていないか?」「ズルをしていないか?」などを見逃さないようにしましょう。
勉強量が多くても、得意な単元や好きな教科しか勉強していない場合もあります。
家庭学習は特に親子関係を良好にするように心がけてください。
子どもの集中力はせいぜい10~20分と言われているので適宜休憩を入れ、追い詰め過ぎたり構い過ぎたりしないのが大切です。
スケジュールを立てる
家庭学習は時間を自由に使えるからこそ、スケジュール作りが重要になります。
1日の勉強量や勉強する時間、1週間ごとの目標などを決め、親子で共有しましょう。
「火曜日と木曜日は習い事があるから勉強は少な目、その代わり他の曜日は多めに勉強する」など無理のない計画を立ててください。
調子が悪かったりアクシデントがあったりした場合は、週末で帳尻を合わせるようにするなど、柔軟な対応をしましょう。
「〇時~〇時まで勉強をする」とあらかじめ決めておくと「早く勉強しなさい!」と親が言わずに済みやすくなります。
相談先を作っておく
家庭学習は孤独になりがちです。「実力はしっかりついているのだろうか?」「この勉強方法で間違っていないのだろうか?」「志望校は本当にこの中学にしてしまっていいのだろうか?」などと考え始めるとキリがありません。
そして、親が不安でピリピリしていると、子どもも影響を受けてしまいます。信頼できる相談相手を確保しましょう。
家庭教師センターや通信講座、オンライン塾ではサポートシステムを充実ささせているところが多いです。
ネット使用状況や端末管理に注意
ネットやアプリを使って家庭学習を進める場合、ネットの使い方や端末の管理方法に気を配りましょう。
子どもに悪気はなくても、変なアプリをダウンロードしたり不用な課金をしてしまったりすることもあります。
余計なアプリをダウンロードできない、専用の端末を与えると安心です。
家庭学習の方法とコツを知り、中学受験を成功させよう
中学受験勉強は塾だけでなく、家庭学習でも十分な対策がとれます。
「塾通いが大変な子」「受験勉強以外にも頑張りたいものがある子」「集団学習が苦手な子」などにとっては大きなメリットです。
家庭学習の方法としてメジャーな方法には、「通信講座」「オンライン塾」「家庭教師」「市販のテキスト」「アプリ」などがあります。
費用や受験対策の充実具合、子どもとの相性などを考えて選択しましょう。
家庭学習をする際には、勉強環境、進捗具合の把握、スケジュール管理、子どものモチベーション維持などに気を配ってください。
家庭学習は親子ともども孤独になりがちなので、信頼できる相談先を確保するといいでしょう。
次に読むおすすめ記事