こんな方におすすめ
- 中学受験をするつもりでいるが、子どもは実感がわいてないように見える
- 「子どもにどのように働きかけたらいいのか?」が分からない
小学校5年生は、受験までまだ2年あるため、子どもも親も受験に対する距離感を取ることが難しい学年です。
受験まで「まだ時間があるのか?」「もうすぐなのか?」もピンと来ない、と感じて困っている人が多いのではないでしょうか?
今回はそんな小学校5年生の親の、子どもへの効果的な働きかけ方を紹介します。
5年生は中学受験の折り返し点
小学校5年生というのは、中学受験に必要な知識の大部分を学ぶ学年である反面、受験までまだちょっと時間があるので、中だるみしやすい学年です。
しかし、勉強内容が4年生までと比べてグッと難しくなる上に学ぶべき量も増えるので、ついていけなくなって「受験をする」という意識が低下しやすい学年でもあります。
そのため、子どもの受験勉強に対するモチベーションを低下させないよう心がけることが大切です。
とくに5年生の後半は勉強が難しくなり、成績が急低下する場合も多いので注意しましょう。
成績が落ちた場合は叱るのではなく、「これからどうするのか?」「夢を叶えるには、どうしたらいいのか?」「志望校はどこにするのか?」「受験勉強を続けるのか?」を含めてしっかりと親子で話し合って、意識を共有させておきましょう。
小学校5年生の親の効果的な働きかけ方
「中学受験」に対する、小学校5年生の親の効果的な6つの働きかけ方を紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
1.スケジュール管理をする
小学生のうちは、「目標に向かって計画的にスケジュールを立ててそれに向かって実行すること」が難しいため、親がサポートする必要があります。
「受験2年前」「1年半前」「1年前」「半年前」「3ヶ月前」「1ヶ月前」「2週間前」「直前」と細かいスケジュールを立てて、やるべきことを明確にしましょう。
その際、スケジュールは無理のないように立てることが大切です。
細かい目標を立てると目標を達成しやすくなり、子どもは達成感を得ます。
1日のスケジュールも同時に立てましょう。1日のスケジュールは親の独断ではなく、子どもの意見を聞きながら一緒に立てることが重要です。
自分でスケジュールを立てると、モチベーションが保ちやすくなります。
2.朝学習の習慣をつける
この時期までに朝学習の習慣がついてない場合は、朝学習の習慣をつけましょう。
脳は寝ている間に記憶をリセットするので、朝はキャパシティが広くなっています。集中力や記憶力も高いので、効果的に勉強できます。
また、朝は忙しいので、短時間で集中して勉強できます。
毎日5分でも10分でもいいので集中して朝勉強する習慣をつけると、効率良く勉強できます。計算問題や漢字ドリルなどを「何問」「何文字」と決めて取り組むといいでしょう。
3.学習サイクルを身に付ける
「予習→授業→わからないことには印をつける→復習・わからないことを解決→テスト→間違いを確認、直す」をひとつのサイクルとして勉強する習慣を身に付けましょう。
とくに、できなかった問題をやりなおす時には、「どこが間違っていたか」「なぜ間違っていたか」をしっかりと確認してから正しい回答を覚えることが重要です。
間違いの原因を理解してから正しい回答を覚えると、次からは間違えにくくなります。
4.子どもの状態にあった声かけをする
子どもの状態をよく観察し、問題がわからないようなら「その問題では何を聞かれているの?」「何をしたら解けそうな気がする?」などの適切な声かけをしましょう。
子どもは声かけがヒントになって、前向きに問題解決に取り組むことができます。
前にすすんだら「よくわかったね!すごいよ」など褒めることも忘れずに。
また、モチベーションを下げないような声かけをすることも重要です。
「なんでできないの?」「勉強しなさい」「なんでこんなに成績が悪いの?」「お姉ちゃんはもっと点が取れてたよ」など、子どもがネガティブな気持ちになるような声かけは避けましょう。
間違ったり、思うような成績が出なかったりする場合も、結果のみではなく過程を評価し、イライラせずに「ここを直せば次からはもっとやれるよ」「結果は残念だったけどよくがんばったよ」など、褒めるよう心がけましょう。
5.志望校について話をする
「親が『この学校に入ったら』と言ったから受験する」ではモチベーションが続きません。
きっかけはそうであっても、子どもが「志望校に行きたい」と思えるように導きましょう。
志望校にはどんな魅力があるのかを話す、実際に見学に行く、行事に参加する、などを行うといいでしょう。
「合格したらこういう夢が持てるよね」「こういうことができるよね」と、中学受験の先も見ることも効果的です。
「合格するために勉強している」と言う目的意識を自覚できると、モチベーションが維持でき、受験に対して積極的に取り組むことができるようになります。
6.夏休みには気分転換も
ずっと勉強ばかりでは、大人でもやる気が低下したり飽きたりしてしまいます。
5年生の夏休みなどの長期の休みには、家族で旅行やおでかけをして気分転換を図りましょう。
受験はゴールではない
受験勉強は、「受験が終わって合格(もしくは不合格)したら終わり」ではありません。
目標を立ててそれに向かって努力することは、これから先、高校受験、大学受験、入社試験の際にも、社会人になってからも必要です。
そう考えると、中学受験は社会に出た時に役立つ力を育てる最初の取り組みだと言えるでしょう。
合格でも不合格でも、受験勉強をやりとげたことは子どもにとって大きな財産となります。
親は合格することだけが重要だと思わずに、どっしりと構えて取り組みましょう。
小学5年生が正念場
小学校5年生は、「受験目前ではないけれどまだまだ余裕がある、というわけでもない」微妙な学年です。
そのためうっかりと中だるみしやすいですが、勉強内容はグンと難しくなるため、思うような成績が出ないこともあります。
子どものモチベーションを低下させないよう、声かけなど適切な働きかけをしましょう。
子どもは、目標に向かって自分でスケジュールを立てて取り組むことはまだできないので、親がスケジュールを管理し、適切な学習習慣を身に付けるよう心がけましょう。
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